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我が家のプログラミング教育 親の心得 後編

①『確かな時代認識』をもつこと
②子どもの『安全』を守り、そして『学びの場にする』こと
③『キャリア形成』をみすえた学びの場を開くこと

親として意識すべきプログラミング教育に関する3つの視点のうち、前回は①について述べました。

今回は②・③について書いていきたいと思います。

②子どもの『安全』を守り、そして『学びの場にする』こと

子どもが「いつもと違う公園で遊びたい」と言ったら、どうしますか?

いきなり一人で行かせることはなく、一緒に(あるいはまずは自分が)行って、どんな道順で行くのが一番安全か、公園にはどんな楽しいものがあるか、危ないところはないか、トイレは近くにあるか、飲み物は近くで買えるかなどチェックすると思います。
そのあとで、安全安心とわかれば、おもいっきり遊ばせます。

「事前に危険についてチェックする」ことは、意識的というより経験に基づく感覚的なシミュレーションで、自然にやっていることかと思います。

サイバー空間も同じだと感じています。子どもと一緒に体験しながら、経験的に危険・リスクを察知し、アドバイスを送りながら、おもいっきり遊ばせ、そして楽しむ。そのようなかかわり方が大切だと実感しています。
そして、その「遊び」の中で、Society5.0を生き抜く上で必要なことを学ぶ場に変えていければと思っています。
具体的には、
・デジタル機器や通信を扱う知識である「デジタル リテラシー
・情報モラルやセキュリティなどの「デジタル インテリジェンス
 の2つを子どもに考えてもらうことです。
 
先日、子どもとオンラインでゲームをしている際、息子のフレンドも一緒に遊んでいました。そのフレンドのボイスチャットがONになっており、その家庭の生活音や家族の声が聞こえてきてびっくりしました。
妻からそのフレンドの母親にその旨メッセージを送ってお知らせをしましたが、子どもとは、音声通信のこと、プライバシーのこと、犯罪へのつながりなどについて、話し合うよいきっかけとなりました。


 一緒に体験し、どんなリスクがあるかを話しあいながら、ルールを決めて健全にかかわり、学びの場にしていくことが親の大切な役割であると感じました。

③『キャリア形成』をみすえた学びの場を開くこと

もう1点大事なのが、プログラミング教育では何を学ばせるのか、ということです。
子どものキャリア形成において、大きなマイルストンとして考えなくてはならなくなったのは、2025年1月からの大学入学共通テスト「情報」必修化です。どのような問題が出題されるかも大学入試センターのHPで公開されています。データ変換、IPアドレス、情報解析、さらには疑似言語をもちいたプログラミングの問題まであります。

参照:令和7年度以降の試験:大学入試センターHP

私たち大人の義務教育課程では、どれも経験したことがない学習ですが、現実に子どもたちにとって必修の学習課題として、待ち受けています。
そして、この大学入学共通テストをひとつのマイルストンとして、小学校、中学校、高校における学習の現場が、そこに向けた学習カリキュラムで構成されていくことがわかります。
今までプログラミング教育で何を学ぶの?とぼんやりしていたことが、今回の必修化を受け、徐々にはっきりしてきた状態です。
親として、子どもたちのキャリア形成のため、将来不便にならないような学びの場を意識する必要があると考えています。

その中で、今小中学校課程において急ピッチで進められているのが、GIGAスクール構想です。
GIGAスクール構想とは、『義務教育において、「1人1台端末」・「高速通信ネットワーク」の活用により、公正に個別最適化され、資質・能力を育成できる教育環境』のこと。

引用:文部科学省HP

学校教育において様々な能力を習得することも期待したいところですが、これからのキャリア形成、そして時代認識と照らし合せると、私個人としては、家庭学習でプログラミング教育を取り入れることは、大きな備えとなり、アドバンテージになると考えています。

その中で我が家で小5の息子に取り入れるのはテキストプログラミングです。テキストプログラミングは単純にプログラミング技術を学ぶだけではありません。テキストプログラミングは、自分の思いを表現できるツールであり、テクノロジーを掛け合わすことで、様々な社会課題の解決につながりうるツールで、まさにSociety5.0を生き抜く力です。

松田孝さんは「プログラミングは現在の砂場遊び」とおっしゃっています。
テキストプログラミングは、計画、試行錯誤、工夫、効率化、協働、達成感など、自分の想いを表現するための学びの要素が満載で、それは、砂遊びと表現されるとおり、LEDを操ったり、ゲームをつくったり、「遊び」として取り組めることが何よりの魅力です。また、ビジュアルプログラミングよりもよりもコンピューターと親密なコミュニケーションがとれ、子どもにとっては、よりかっこいい取り組みです。


学ばない手はない。学ばない理由もない。と考えています。

確かな時代認識をもち、子どもと一緒にその時代に飛び込む覚悟をし、楽しく学びの場を開いていく。これが私が親として持っておきたいプログラミング教育の3つの視点です。

松田孝さんのご紹介はこちら。(KUMON HP)