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2020.5.21.THU 温度感いろいろ

晴れてるけど肌寒かった広島市内。何を着たらいいのかわからない。

今週から緊急事態宣言が解除になった。週末の不要不急の外出自粛、県をまたいでの移動自粛が残っている感じ。

大型ショッピングセンターやデパートも、多少時間短縮しながらも開いた。美術館や図書館も開いた。
だからだろうか、今週の雲間はしーんとしてる。
先週まではステイホームに飽き飽きして、なんにも娯楽がなくて、せめてお茶くらい飲みたいからとおっしゃっていたけど・・・

ひょいっと覗いてくれたお客さんと立ち話。

ご近所のカフェや飲食店が、そろそろテイクアウトを終えて通常営業し始めていると聞いた。
「雲間さんはいつから喫茶再開するの?」
「豆花食べたーいって言ってたよ?」

雲間は新テイクアウトメニュー誕生の「やった感」に満ちていたのに、世の中は想像以上にあっというまに「元に戻ろうとしている」のだった。
ええっ もう!?
またもや置いてけぼりじゃないか・・・

別のお客さんは
「外でご飯食べるなんてまだちょっと考えられない」と話す。

この「なんだかまだ気持ち悪い」感の差には、けっこう開きがある。

飲食店が一斉に通常営業に戻し始めてる事情は痛いほどわかる。
もうもたないからだ。
人ごとみたいに言ってるけどうちだってそうだ。
もともと幻みたいなお茶屋で日々の来客はそんな多くはないから、テイクアウトだけじゃ霞を食べてるようなもんだ。
あとはあれだ、教室やイベントごとが全くないのがつらい。
どんなに工夫しても狭い店では密になるからなぁ。
そのあたりを通信販売やオンラインで・・・とまごまごして形にならないうちに、世間はどんどん「元に戻ろうとしている」。

高名な評論家や学者が「もう元の世界には戻れないでしょう」などと苦虫をかみつぶしたような顔で言うのを見ていたけど、世間はそんなの御構い無しに、何事もなかったかのように「元に戻ろうとしている」。
この世はまこと「浮世風呂」だのう、と思う。

テイクアウトを始めた事業者への広島市の助成金に申請を出した。
新たに購入した包材や広告宣伝費や改装費などが助成される。ほんのちびっとばかしだが助かるのでお願いした次第。
それに「助成対象にならない項目がある」と電話がかかってきた。大変丁寧に説明いただき納得する。いろいろ親切に配慮いただいた。殺到しているであろうイレギュラーな仕事に、こうして一つ一つ電話をかけて調整している方々がいるんだと思うとありがたい。

それにひきかえ
雲間は世の中の役に立ってるのか?

商売や経営や売り上げがどうのこうのはさておき、
お客さんの困りごとを解決したり助けになったり、できてるのだろうか?
喜んでもらえることを、十分にできてるのだろうか?

国が決めたからとかは関係ない。自分が決めるべきことなんですよ、やるかやらないかは。誰かに判断されるものじゃない。
だから悩ましい。

そんなお茶屋の悩みなんて、世間はまったく気にしてないけどな。


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