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徒然雲 墨が伝える『禅宗の美』

朝からぐんぐん気温が上がっていく。

膝の傷も痛いので遠出は諦め、おとなしく美術館へ。


今年、とにかくお気に入りで推しのこちらへ。

近鉄学園前駅から、青空のもと瀟洒な住宅街を通りながら向かう。


大和文華館





このエントランス
スキ





濃いピンクの百日紅




いつもの松から始まるエントランスへの道。


清々しい





白い萩
ピンボケ




今日もお見事!



今回の特別企画は『禅宗の美』

大和文華館が得意とする分野。

墨蹟(禅僧の記した筆跡)、頂相(禅僧の肖像画)、水墨画などが50数点展示されている。


今回の展示の中で、印象的だったのはやはり


『呂洞賓図』 雪村周継


実物を初めて観た。

力強さと繊細さを墨の濃淡、筆遣いで表現されたものだった。









雪村の作品がいくつかあり、どれも渋いが意味深なものばかり。

特に眼と心に止まったのが

『潭底月図』


この文字が大きく描かれた隅に、小さく描かれた水に映る月。

水に映る月は本来の月でないものを観ている、
実物を見て真実をしっかり見極めよ・・・


情報過多の世の中、あたかも真実のように伝えられることを鵜呑みにして
誤解していることが多くあるように思う。

自分で見て聞いて理解したことを信じなければならないと常々思ってはいるが・・

難しい。


また以心伝心という言葉が禅宗の後だということを初めて知った。

心こころを以もって心こころに伝つたう


「心の外に法はなく、法の外に心はなし。心身一如、故に禅と云ふ。」



いつもここで観て学ぶことが面白い。

難解なことも多いが、その中で知る言葉の意味や背景が
自分の考えや想いにクロスすることがあると、
ハッと何か閃くような感覚を覚える。


今日も静かに小さな閃きが・・・ハッ!









ゆっくりお庭を散策。




最近裏が気になる









池の水がだいぶ少なかった











白木蓮の蕾






ブルー&ホワイト






まいど!







映る





今日も元気に
溝から
ヤツデ






葛の葉の影





次に企画が楽しみ!

『呉春』






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