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あをによし 大和の杜にも 大師さま 【長岳寺】 奈良歩き 山辺の道〈その三〉

今日は暑くなるぞ!
予報では33℃!
でも行くぞ!と指令が(いつもどこかからか。。笑)

向かったのは『山辺の道』の続き。
前回終わった柳本からスタート。

線路をまたぐ歩道橋から
今日も”いい雲”の予感

柳本の駅の歩道橋から、乗ってきた奈良へ向かう電車を眺めていたら
後ろを小走りの若い女性が「あ〜〜」と、今の電車を乗り損ねてしまいました。

雲「ありゃ〜ショックね!」と声をかけると
若女「ショックですう〜」
雲「1時間後?」
若女「えーーーーっ!?」
すると降りた電車から歩道橋をやはり歩いていたご婦人が
婦人「30分よ!2本(1時間に)よ」と。
雲「これはこれは失礼いたしました、全くない時間もあるし。。。」
婦人「この時間は2本もあるのよ」と
雲・婦人 笑笑笑

そんな「まほろば線」事情からスタート。
呑気な気まま旅なら気になりませんが、通勤通学、急な用事となると
なかなか厳しいですね。

さて、『山辺の道』南ルートに後半は『長岳寺』からスタート。
駅からはスタスタ歩けば15分ぐらいでしょうか。

柳本は、柳本藩の陣屋(黒塚古墳地に)があったところとのこと。
現在はそんな城下町の面影はあまりありませんが、
古いであろうなという雰囲気は見られます。

山に向かって歩いていると、別れ道の間にある長岳寺の文字

右に行こうか、左に行こうか
とりあえず間を見学


長岳寺五智堂



五智堂の左側(北側)の道を進みます。


好きなタイプ


国道からの竜王山

長い信号の国道を超えるともうすぐ。
あっ、ボタン押すの忘れてました!

田畑と民家の間の道を真っ直ぐ山に向かって。

やっぱり気になる。。
余りの苗
素敵な日本家屋の
KUMONいくもん♪


そんなこんなで、結局30分ぐらいかけてやっと到着。


大門前の縄


あらっ、こんな縄今まであったかしら?
立ち入り禁止?
縄の先を辿っていくと古木に貼り付けてあるのを読みますと

『勧請縄』とのこと

村境(地域・地区の域内・外のさかい)に、呪物を付した注連縄を張る習慣。道切りとも呼ばれる。
日本全国の農村地域では、疫病などの災厄が域内に入るのを防いだり、災厄を賦与して域内から追い出す意味合いで、藁や草で作った縄、人形、わらじなどを村境に祀る例が残る[1][2][3]近畿地方周辺では、福井県若狭地方滋賀県湖東・湖南地方、三重県伊賀地方奈良県東部山間部、京都府南山城地域などにまとまって分布しており[4]、勧請縄の他、勧請吊(かんじょうつり)という呼称もある[5]

Wikipediaより

この歳になっても知らないことだらけです。


大門(山門)

しっかり厄を払っておじゃまいたします。


参道は季節ごとに花が咲きます


睨みが効いてます!

受付で丁寧な説明をいただきます。

国重文、国重文、国重文。。。。


日本最古という鐘楼門
弘法大師創建当初の唯一の建物。

鐘楼門


本堂

鐘楼門を通り抜けますと、すぐ本堂。
こちらはお堂の中で御本尊さまを拝めます。
障子戸を開けると阿弥陀如来様を中央に、多聞天、増長天が鎮座されてます。

一人で皆様の前に面と向かいますと。。
やましいことはございませんが。。。ないと思いますが。。。。
おそれ多い気持ちに。
阿弥陀如来様の眼を見てますと、ゆっくり閉じていかれるようないかないような。
水晶がはめ込まれている玉眼がうっすら光り、ドキッ。。。

でもこのように間近で参拝できますのは有り難いですね。



ちょっとホッとします?!


拝堂



拝堂のあたりは樹々に囲まれていて、少しひんやりした空気と静寂に包まれる。


なんの迷いもなく
真っ直ぐ真っ直ぐ上へ上へ



奈良にもたくさんの足跡、教えを残してます



名もなき石像たち
高野槙


放生池と本堂


ぐるっとひと周りして鐘楼門に戻り、受付横にあります
『旧地蔵院』を見学しました。
かつては四十八坊もあった中で唯一残ったもの。

その旧地蔵院『本尊普賢延命菩薩』様

『普賢延命菩薩』


四頭の象と四天王




旧地蔵院本堂の横に室町時代の小さな庭園。
お庭はを見下ろすような造りです。


庫裏にて紫陽花を生けていらっしゃる僧侶さん
あちらこちらに飾られていました。

庫裏




長岳寺の参拝、見学は2回目になるのですが
改めて写真を見ながら文字におこしていますと
知らないこと、読めない字だらけに思い知らされました。
仏教用語というのもありますが、その無知さに
今まで何を見て知ったようになっていたのか
かなり感覚的なものであったと実感。
どの宗教の信者でないので、感覚的に「この仏像様好き」や「この建造物の造りがいい」などぐらいで見ていましたね。
それぞれ由緒から時代背景、史実などを照らし合わせていくと
それはそれはWikipediaの沼にハマっていきます(笑)
深いです。。。でも面白いです。


静かな夏の古刹から『山辺の道』後半でした。


山辺の道その四に続く


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