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夢日記「カミキリ虫と蟷螂」2023/3/4

誰もいない二階家の二階の部屋に上がる。何やら引っ越しのようでもある。何もない室内を眺めると窓の外に大きな殿様バッタを見つけた。見れば、それはオスメスの番で交尾中だった。窓を開けて捕まえようとしたらバッタの互いの性器がゆっくりとはずれる。それは80年代ホラー映画の特殊メイクのようで痛そうで、妙にナマメシかった。快感と痛みは紙一重のものだ。

それだけではない。部屋の端にカミキリ虫がいた。はんみょうのようにも見える。敷いてあったカーペットを捲って見ると逃げようとせずに僕の顔を照れたように見ている。「腹が減ったから何か食わせてくれ」という表情で、それはまさに人間の顔だった。そのうちにひっくり返って6本の脚が見えた。

とりあえずおっかなびっくり捕まえて、さっき見た殿様バッタの窓辺に虫かごがあったので、それに入れた。そこで「あ」と気づいた。中にはカマキリを飼っているのを忘れいていた。

カミキリ虫を助けようとしたが、時遅くカマキリのカマに捕らえられていた。彼が食われるのが見たい気持ちがあって虫かごの蓋を閉めた。カマキリは容赦なくかみきりを食った。カマキリがカミキリ虫をか噛み千切るバリバリという音と。人間のようなカミキリ虫の苦悶の声が聞こえた。ライオンに生きたまま食われ「痛いよ」という人間のようだった。

見ているとカマキリが、食べたばかりのカミキリ虫を吐いて苦しんでいる。「あいつは辛いんだよ。水を与えないとカマキリが死ぬよ」と見たことがない若者がそばにいて話す。いつの間にか部屋は大学の研究室に変わっている。

目が覚める。自分の残酷さと異常な性欲を見たようで嫌になった。

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