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韓国映画「呪呪呪/死者をあやつるもの」

韓国ドラマ「謗法」の劇場版が、昨日、WOWOWで放送(同社オンデマンドではいつでも観られます)された「呪呪呪/死者をあやつるもの」(2021年製作)です。僕はこの映画が謗法の劇場版であることに、観るまで知りませんでした。ドラマ「謗法」が深夜に放送されていたときに、面白く観ていましたので、登場人物が同じ(オム・ジウォン、チョン・ジソ、チョン・ムンソン、キム・イングゥオン)であることに気がつくと「ああ、謗法の劇場版なのだ」とネットを検索して・・・やっと判明しました。

脚本は、映画「新感染ファイナルエキスプレス」(脚本・監督)、「サイコキネシス-念力-」(脚本・監督)、ドラマ「地獄が呼んでいる」(脚本・監督)などのヨン・サンホです。もちろんドラマ「謗法」では脚本を書いています。ああ、以前も書きましたが、「地獄が呼んでいる」の原作漫画も描いています。監督はキム・ヨンワン(映画ファイティン!、謗法の演出もしています)です。

ヨン・サンホは、将来、韓国ホラーを牽引するひとりであると思います。韓国のギレルモ・デル・トロといったところでしょうね。学生映画の延長線から脱せられない庵野秀明さんなんかとは全然違います。

映画の内容ですが、灰色のパーカーを着た殺人者たちが現れるのですが、この人たちは、既に死んでいる所謂「ゾンビ」であり、困ったことに殺人ウイルスを媒介しているのです。彼らに襲撃された者はそのウイルスに感染して死んでしまうのです。

ウイルスを開発し、大きな被害を出してしまった大企業が呪われているのです。主人公のジャーナリストのイム・ジニは、謗法事件で知り合った呪術師ソジンとともにゾンビを操る敵と戦うのですが・・・。

ゾンビ集団は、Netflixで放送中の「悪霊狩猟団:カウンターズ」のカウンターズたち(こちらは悪霊を退治します)の衣装と同じで、これがまとまった数で走って襲撃してくるのですが、パーカー集団が襲ってくるというのは恐ろしいものですね。でも、少し笑えました。韓国ドラマや映画では悪党がパーカーのフードを被って襲撃してくるのが当たり前のようになっています。黒いキャップ(帽子)に黒いパーカー(フードを被っている)、黒いズボンというのが悪党の定番衣装ですが、この映画では灰色のパーカーを着ており、雰囲気は違いますがね。

特に異様な方向に導くことがないのです。ドラマの延長線のようなサッパリしていて、物語としては何てことないのですが、CGも含めたカーチェイスシーンなど、日本の「劇場版 MOZU」同様に上の道路から車がジャンプしてくるのが見ものです。女優さんとしては「悪い刑事」「悪魔がお前の名前を呼ぶ時」で好演していたイ・ソルと、呪術師のチョン・ジソが魅力的なのです。

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