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湯島の夜「BABY METALが好きです」

70年代にディープ・パープルやレッド・ツェッペリンやユーライヤ・ヒープにブラックサバスなど(もちろん、これらのバンド以外にもたくさんのバンドがありました)のハードロックを聴いてから、僕は激しい破壊的な音圧の音楽ばかりを聴いてきました。でも激しいだけでなく、全体に哀愁を帯びたものが好きでした。例えば演歌的な旋律が魅力のゲイリー・ムーアの「パリの散歩道」やジェフ・ベックの「哀しみの恋人たち」のような曲が好きでしてね、アルバムに激しいのと哀愁が一緒になっているのが好きですわ。

哀愁のあるハードロックといえば、やはりヨーロッパのものになりますね。

英語がわかりませんから、どうしても曲の方を重視してしまいます。対訳をを参照するとバカ丸出しだったりしますからね(笑)。日本ではカルメンマキ&OZ、ブルース・クリエイション→クリエイション、フラワー・トラベリン・バンド、外道、紫にBOWWOW、銀星団(シルバー・スターズ)などが活躍しました。

最も重要だったのが、真似のできないかっこいいリードギターなんです。前述の2人に加え、リッチー・ブラックモア、ジミー・ペイジ、トニー・アイオミ、デヴィッド・ギルモア、エリック・クラプトンにマイケル・シェンカー(他にもたくさんいますが…)。日本では竹田和夫(クリエイション)、春日博文(カルメンマキ&OZ)、山本恭司(BOWWOW)、高崎晃(レイジー→LOUDNESS)Char、北島健二(FENCE OF DEFENSE)、安藤正容(スクエア)、水谷ひさし(コスモスファクトリー)、土方隆行(マライア)、加納秀人(外道)、須磨邦雄(美狂乱)、増崎孝司(浜田麻里さんのバック)…などなどたくさんいます。80年代にはイングヴェイ・マルムスティーンがクラシカルなギター奏法に乗って登場します。70年から80年代にかけてハードロックに重厚な音圧とスピード感とおバカさが加わって、ヘヴィメタルに進化していきます。

90年代からは音楽だけでなく、文化全てが滅びてしまったと僕個人は思っているので、あまり好きなバンドはいませんが、アイドルとヘヴィメタルが融合した「BABY METAL」は別格です。好きなんですよ。超テクニカルな神バンドをバックに世界的な活躍をしています。かつての世界進出をはかったBOWWOWやLOUDNESSよりも凄いんですよ(個人的にそう思います)。

アイドルとヘヴィメタルというと80年代に登場した浜田麻里さんがいます(現役ですよ)。

残念ながらBABY METALのメンバーだったYUIMETALが脱退し、神バンドのギタリスト藤岡幹大が事故により亡くなってしまうのです。

それでもヘヴィメタルだけでなく、何となく古いハードロックの匂いを残した楽曲も多いBABY METALは、テクノアイドルPerfumeとともに、かつての亜流ハードロックグループ銀星団のように亜流カルトな存在として永遠に語り継がれることでしょう。

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