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靉光「眼のある風景」が好き

若い頃に靉光展に出かけて「眼のある風景」にガツンとやられちゃったんです。僕の中の絵という感覚では、あの絵が最高峰なんです。んで、抽象的つーか、何だかわからない的な落書きを描いてみたいなんて思ったのです。同時期に加納光於さんの版画を見て感動していましたから、鷹美術アトリエ村ではエッチングも囓ってみました。

本当はこの真ん中辺りに超上手な眼を描きたいのですが、ヘタだから無理です

たおえば、コレなんか墨の筆書きにペンでガリガリやって水彩とコピックと・・・あとは何だったけかなぁ?忘れました。とにかくその上からアクリル絵の具を盛ってグシャグシャやったのかな?覚えてないな。

単純な線が微妙な間隔で引っ張られていて自分でも「いいかも」なんて思うのです。

ああ、色鉛筆も使ってるみたい・・・うーんわかんない。とにかく、突然として台所の流しでとか狭い部屋の壊れたソファの上でとかでボール紙に描き出すんですよ。僕は少なくとも芸術家ではありませんから、よくわかんないうちに描いているんです。画材なんて覚えていないんです。

これは白いアクリルを盛ってペイティングナイフで削っているようなマチエールが見えます。

昔、小学校で観た立体的な大きな日本地図に感動したんです。板に盛られた土壌が山や湖や海になっているアレです。アレに感動したので板に盛られた基盤にジャジャジャッと、絵の具を塗りたくって、ざらざらに乾いた凹凸を触って喜びたいんです。

まあ、とにかく靉光、加納光於(敬称略)が好きなんです。


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