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韓国映画「チャンシルさんには福が多いね」

師匠本の原案を書かなくちゃならないのに1行も書けません。何か物書きみたいなことを書いてますが、全然違います。あ、断っておきますが僕は物書きでも何でもありません。ただの64歳のお爺さんです。カルチャー講師だって暇だからやってるだけです。だから気に入ったら笑って読んで下さい。

締め切りがあるくせに映画ばかり観ています。韓国映画を5本も借りて来ちゃいました。エンジンがかかるまで僕はダメなんです。怠け者だし…。だから締め切りの夢ばかり観るんだと思います。

またまた韓国映画です。「チャンシルさんには福が多いね」という作品です。日本映画も「14の夜」「罪の声」という傑作を観ましたが…そのうち紹介いたしますね。

脚本・監督は女性監督キム・チョヒ。彼女の長編デビュー作です。

映画プロデューサーの女性チャンシルが主人公です。「赤い月青い太陽」のカン・マルグムが演じます。映画制作が始まろうとする直前の飲み会で監督が心筋梗塞で他界し、彼女は失職してしまいます。不幸な彼女の身の回りに自分が香港俳優のレスリー・チャンだと思い込んでいる幽霊が現れます。幽霊を演じるのはキム・ヨンミンです。「マイ・ディア・ミスター私のおじさん」での憎たらしい悪役ぶりが記憶に新しいところです。


チャンシルが住む家の大家は大好きなユン・ヨジョンが演じています。僕の母親に少しだけ似ているので親近感がわきます。「今日やりたいことしか考えない、でも一生懸命やるのよ」と言って、もやしの髭取りをする彼女が好きです。ユン・ヨジョンは国民的女優であり、「魔女たちの楽園」や海外で食堂を開くバラエティ「ユン食堂」などで、すっとぼけた味を出しています。

タイトル通りにすべてうまくいくかというと、そうでもないんです。なんとんとなくノホホンとした暖かい感じで終わります。しかし、登場人物たちは多分、全て幸福なのです。だから、多分、全てうまくいくと思われるのです。

気になったのは作品中、音楽があまりないのです。全体的に凄く静かなんです。最近は大きな音で面白くもない音楽を聴かされてしまう映画が多いのですが、そういった点でもこの作品は素晴らしいと思います。目や耳にも優しい映画です。野球少女でも書きましたけど、人には優しくしましょうね。

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