ヴィンテージドリーム「夢の犬」(2009-03-21)
大きな犬・・・茶色のレトリバーがいた。僕は大きなマンションに住んでおり、そして大きな犬を飼い始めたばかりのようだ。犬の名前はなんとかと呼んでいたようだったが夢から覚めると忘れていた。
僕と母と犬は一緒に帰宅した。そして母は花屋の怪しいセールスマンと玄関ホールで立ち話しており、僕と犬は先にエレベーターに乗ろうとした。怪しく光るセールスマンの目。顔がテレビドラマのようにアップになる。先に犬を乗せて僕も乗ろうとすると、心配なのか犬は僕にすり寄ってきて僕はエレベーターに乗れないのだった。そのときエレベーターのドアが強い力で閉じて、見ると犬の左足だけが根元から挟まっている。
僕にすり寄ってきた犬はエレベーターのドアに挟まったままドアは閉まり、犬を乗せたまま上昇した。僕は慌てててストップボタンを押すが間に合わない。上昇するときに明らかに大きなものが挟まったまま上昇するように一瞬鈍く「ゴリッ!」という音がする感じでエレベーターは停止したがすぐに上昇しだした。その後はスムーズにエレベーターは上昇していく。
犬は足を切断されてエレベーターの箱の外に投げ出されて落下するイメージが見える。
そのとき、僕はエレベーターに乗っている立場に変わってしまう。犬はエレベーターに乗っていなかった。明らかに犬はエレベーターとビルの各階の僅かな隙間に挟まれたまま犬は押し潰されているのだ。僕は絶望感でいっぱいになりながらエレベーターの各階の停止ボタンを押すが上昇する方が早いのだった。
そして、ようやくエレベーターは僕の自宅がある階で停止した。
急いでエレベーターから出ると犬の左足は付け根から切断され、身体も各階の僅かな隙間に押し潰されているために雑巾のような状態で身動きひとつしない。
僕は泣きながら急いで犬を隙間から出して抱いた。
犬は生きていたが、瀕死のようだった。左足の根元は血が滲んでいた。切断された折には血が吹き出たのだろうか? 今はもう吹き出すほどの出血ではないが、逆にそれが犬の状態の悪さを表しているようであった。
犬は声を出さずに僕に抱きついてきた。僕は泣きながら助けを呼んだ。母か父が近づいてくるのがわかった。犬は生気を取り戻してきたが僕の膝を尿で汚した。「そうだろう・・・おしっこも出ちゃうよなあ」と泣きながら犬に向かって言う。
犬は助かるだろうか? 僕はもうそれだけを考えており、「わあっ!」と大声を出しながら目が覚めた。
僕は今までのが夢なんだとわかると安心したが、悪夢から解放されてもう一度「わあっ!」と大声を出した。
妻が夢中になっていたゲームを止めて何事かと部屋にやってくるのがわかった。僕は昼寝をしていたのだった。
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