東京万景 綾瀬の渦巻

画像1 随分前のことですが、東京拘置所の裏にあるミドリ安全から帰宅しようと千代田線の綾瀬駅まで歩いていました。すると、いつも目にするお米屋さんの様子がいつもと違ったんです。伊藤潤二さんの漫画「うずまき」のように建物がぐるぐると渦を巻いていたんです。
画像2 これは大変だと思って、近くまで行ってみると、渦巻が治まってきました。「俺が未来に行ってきたので、時間の歪みが渦巻に見えたんだろう」と声がしました。見れば声の主は店の中にいました。
画像3 「未来は悲惨だったぜ」声の主は米屋の飼い猫でした。僕が「未来が悲惨ってどういうことだ」と言うと、猫は「お前が長生きすればわかることだ」とだけ言って、店の奥に消えました。

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