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芸術とは何だ!(でっかい太陽を歌いながらお読みください)


AIによる芸術・・・たとえば「前衛で抽象的な絵画を描画してください」と入力すると以下の絵が現れました。

「絵筆による抽象的な絵をお願いします」と入力すると・・・

あ、なるほどね。言うこと聞かないから“筆”まで描いてある。カプチャギです。人間が手描きによって表現するモノとは違います。

イラストボードに筆で墨を載せてダラダラと下方に流れ落ちる、そこに先っぽをハサミでカットしたガラスペンでガリガリと線を引いてから、アクリル絵の具をボードに絞り出してパレットナイフでグイッと塗りたくる・・・手に付いた墨と水分をボードにピシャッと叩きつける・・・てな思考はAIにはないんです。

たとえば「有名画家風に描画せよ」と指示すると、かつての巨匠たちの絵筆による繊細なタッチではなく、プラスチックのような破片が組み合わさって構築された…単なる模様のような、雰囲気だけの世界が展開されていきます。

かといって、芸術家ではない僕の狭小で超浅い知識と思考、経験による世界の話であり、ホンモノの芸術家さんならば、また違った思いでしょうね。そもそもAIなんて興味がないというか鼻で笑って軽蔑する道具でしかないのかもしれませんね。

ついでに言うと・・・このペン描きのモノは・・・下の写真につづく
このようになりました。ペンで描いた線はこのアクリル絵の具の下に埋もれてしまいました

過日、旧友の作品展に出かけて、「絵を描いて見せよう」と言うや、目の前で立てかけたキャンバスだか紙を貼った木の板だかに絵の具を塗りたくりだして「ねえ、この絵のどこがスタートでさ、そうやって描いててさ、どこで終了するのかね?」と問うと「そりゃ、筆を置いたときがスタートで筆を置いたときがエンドなんだけど、双方ともに天から、スタート、エンドって指令が来るわけだよ」「へぇ~、でさ、そうやって筆を動かしててさ、失敗ってのはないのかね?間違った色を使っちゃったとか、塗るんじゃなかったとかね」「そんなのありませんよ、失敗なんてあるはずがないんだよ。もし失敗だと思うのなら絵なんて描いちゃダメなんだよ」って言うんだよね。まあ、そんなものかもしれない。

鬼才・南谷明雄先生

今のところさ、AIにできないことは多いんだよね。AIは、サラッと絵を描いたり文章を書いたりするけれど、血が通っていないような無機質質ってかそんな感じじゃん。文章なんて読める代物じゃないでしょ。「いや、それはお前が悪いんだ。すべてお前によるプロンプトのせいだ」なんて言われるかもしれないけれど、違うね。ああ、エロ系のAIイラストサイトなんて気持悪いほどに皆、同じ顔してる。あれじゃエロ心を満足させることはできませんね。やっぱりエロ系は写真の方がいいんだよね。写真だって人間の目と感覚による作品でなければいけません。

AIが手描きや人間の感性を駆逐するのは、人間が超合理的になった時でさ、そんな時代にはもう芸術なんてなくなっているんだよ。

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