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『竜と、部活と、霊の騎士』資料
★★★ 連作長編。目次ページは→ https://note.mu/kumoi/n/n5487c292e17e #小説
以下、「竜と、部活と、霊の騎士」の資料です。
◇ ◇ ◇
■登場人物1 竜神部●森木 貴士 [もりき たかし、通称:シキ]
主人公。御崎高校一年生。霊術は「霊の騎士」。小学校時代に、空手の全国大会で優勝。その後、幼馴染みのアキラを助けるために交通事故に遭い、空手を辞
『竜と、部活と、霊の騎士』あとがき
★★★ 連作長編。目次ページは→ https://note.mu/kumoi/n/n5487c292e17e #小説
◆あとがき~作者の感想戦~ 本作「竜と、部活と、霊の騎士」は、元々「小説家になろう」において、実験的に小説を書いてみようという試みから計画した連載でした。
元々の執筆意図は、以下のようなものでした。
・ページ数の縛りのないフォーマットで、ある程度長い話を書く。
・「小説家に
第60話「帰宅 その1」-『竜と、部活と、霊の騎士』第10章 帰宅
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◇森木貴士◇
朱鷺村先輩のバイクの後部座席にまたがり、波刈神社を目指した。DBたちは、雪子先輩の運転する末代の車であとを追ってきている。波刈神社までの道は、昼間の市街地を通る。朱鷺村先輩は、車の間を抜けて先を急ぐ。そのために、徐々に末代の車との距離は離れていく。
俺と朱鷺村
第59話「鏡姫の暗躍 その3」-『竜と、部活と、霊の騎士』第9章 暗躍
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◇鏡姫◇
偽剣を回収したあと、私は横穴を抜けて、波刈神社の拝殿に戻ってきた。先ほど脱いだ服を着たあと、手に入れた偽剣を、じっと見つめる。偽剣があれば、霊体を実体化できる。そのことを試してみようと思い、床に転がしている女に手をかざす。
鏡像の能力を使い、女をコピーする。鏡像は
第58話「鏡姫の暗躍 その2」-『竜と、部活と、霊の騎士』第9章 暗躍
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◇鏡姫◇
海峡と本土、そして御崎町を見下ろせるマンションで、私は音声を聞いている。火炎坊が仕掛けた盗聴器。その音声を収集しているワゴン車のパソコンから、サーバーにデータを転送して、こちらで確認している。わずかなタイムラグはあるが、困るほどではない。
敵が車で動き出したあとは
第57話「鏡姫の暗躍 その1」-『竜と、部活と、霊の騎士』第9章 暗躍
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◇佐々波珊瑚◇
末代の車で、島表の廃工場までやって来た。車中の人数は四人。私とアイゼンハワーさん。それに大道寺君と鏑木さんだ。ハンドルはアイゼンハワーさんが握っている。これでは、大人の威厳や、先生としての立場がまったくない。そういったことを悩む間もなく、私はすぐに次の行動に移
第56話「炎の死闘 その6」-『竜と、部活と、霊の騎士』第8章 炎上
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◇森木貴士◇
俺と朱鷺村先輩は、御崎町の西にある廃工場に入った。そこに逃げ込んだ敵は、火炎坊と名乗り、姿を消した。どうするか、俺は考える。敵はこの場所に地の利がある。次はどんな罠を仕掛けてくるか分からない。
「シキ君。挟撃をするぞ」
小さな声で、朱鷺村先輩が告げる。
第55話「炎の死闘 その5」-『竜と、部活と、霊の騎士』第8章 炎上
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◇森木貴士◇
多津之浦と御崎を繋ぐ山間の道路。そこに突如出現した炎は、敵の逃走とともに、幻となり消えた。
俺は、大型バイクの後部座席にいる。前には、朱鷺村先輩が座っている。互いにヘルメットを被り、体を密着させている。俺の手には、末代からもらった、「追」の呪符がある。その力で
第54話「炎の死闘 その4」-『竜と、部活と、霊の騎士』第8章 炎上
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◇火炎坊◇
作戦通りに上手くいった。丘の周囲に、ガソリンによる発火装置を仕掛けておいた。数日かけて、丘をぐるりと囲むように用意した発火装置は、予定通り炎を上げた。敵が、偽剣を回収するために移動したのも、こちらの読み通りだ。
私が監視している中、龍之宮玲子たちは、森の中に突如
第53話「炎の死闘 その3」-『竜と、部活と、霊の騎士』第8章 炎上
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◇大道寺万丈◇
俺たちが、陰神社のある丘で食事を取ったあと、丘の麓を囲むようにして炎が現れた。どうやら敵の襲撃らしい。俺たちは二手に分かれて、この地にある重要物の回収に向かうことになった。
偽剣を取りに行く一軍チームは、末代、部長、シキの三人。霊珠を回収しに行く二軍チームは
第52話「炎の死闘 その2」-『竜と、部活と、霊の騎士』第8章 炎上
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◇森木貴士◇
丘の上を移動して、俺と朱鷺村先輩と末代は、陰神社に向かう。俺たちは、本殿の建物に入らず通り過ぎ、そのまま後背の森に入っていく。
末代は、六十を過ぎているとは思えないほど、足腰が確かだった。それでも、高校生の俺や朱鷺村先輩のように駆けることはできない。そのため、
第51話「炎の死闘 その1」-『竜と、部活と、霊の騎士』第8章 炎上
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◇森木貴士◇
八布里島の裏手にある多津之浦。その干拓地を取り囲むようにして連なる丘の一つに、俺たちは上った。丘の頂付近には、神社が見える。その鳥居の手前の広々とした空き地に、いくつかの大きくて平たい岩があり、地面を覆っていた。岩は、数人が一緒に座って食事を取るのによさそうな台
第50話「末代訪問 その7」-『竜と、部活と、霊の騎士』第7章 訪問
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◇森木貴士◇
ベルの音が鳴った。末代の屋敷の、入り口のものだ。雪子先輩が立ち上がり、壁際のインターホンに向かう。液晶の画面に、屋外の景色が映り、そこに佐々波先生の姿が現れた。
「佐々波です。バスに拾ってもらって、ようやく着きました。入れてください」
立ち上がろうとした俺たち一年
第49話「末代訪問 その6」-『竜と、部活と、霊の騎士』第7章 訪問
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◇森木貴士◇
島裏の多津之浦にある、龍之宮家の屋敷。そこで、俺たち竜神部の新入部員たちは、この島の歴史を末代から聞いている。古代から始まった歴史は、平安、鎌倉の時代を過ぎ、南北朝の時代を終えた。そして話は、戦国時代へと突入する。
「室町幕府が衰え、乱世が収束に向かうまでの間。いわゆ