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お仕事としてイラストを描くことは自分に向いてないなぁと気づいた話

私は趣味でイラストを描いています。
小さい頃から絵を描いてきましたが、完全に自己流で、まだまだとても未熟です。

そんな私のイラストを好きだと言ってくださる方や、お仕事として絵を描いてほしいと依頼をしてくださる方もいて本当に嬉しいです。
過去には、報酬をいただいて絵を描いたこともありますが、今はお仕事としての依頼は全てお断りしています。

で、お断りするときに、理由を説明しなければいけない雰囲気になることがあって、でも一言ではなかなかスパッと言えない理由なので、今回はそのあたりのお話を書きたいと思います。
一度しっかりと書いておけば、その都度自分語りをしなくても、この記事を見てもらえればいいかなと思って。

そんな感じで今回は、めんどくさい私の、心の中を書いてみたいと思います。

* * *

若い頃は、好きなことを仕事にできたら最高だなって思っていました。
今でもその気持ちはありますが、昔とは少し考え方が変わってきました。
人には得手不得手というものがありますよね。
だいぶ歳を重ねてきたので、あとどのくらい生きられるかなぁとぼんやり考えた時、これから先は、苦手なことを頑張るよりは、得意なところを伸ばしていこうという意識に切り替えました。

イラストを描くことは好きなのですが、それがお仕事となると話が変わってきて。

私が苦手なことの一つに、知らない人とのコミュニケーションがあります。
基本、私は人見知りなので、知らない人とのやり取りは、めっちゃ精神力をもっていかれます。
そして、絵師と依頼者との間で起きたトラブルをSNS等で見かけるたびに、自分に置き換えて考えてしまい「あ、無理だ」となるのです。

よくあるトラブルの内容は、依頼内容が途中でコロコロ変わったり、報酬の未払いや音信不通など。なかには、いわれもない誹謗中傷に発展することもありますよね。

メンタルの弱さには自信があるので、そんなことに一度でも出くわしたら大ダメージを受けて、精神的に長期間引きずるだろうことが容易に想像できます。最悪、絵を描くことが怖くなってしまいそう。

幸い、これまで良い人としかやり取りしたことがなくて、楽しかった思い出しかないので、私は本当に恵まれていたんだなと思います。

そして2つ目。自分のイラストに自信がない。
ちょっと周りを見渡すだけでも、めっちゃ凄い絵師さんばっかりじゃないですか。自分なりに練習して自信をつけようと思っても、当たり前ですが凄い絵師さんたちには到底追いつけず、こりゃいつまでたっても自信なんてつかないな、と悟りを開きました。(開き直った、とも言う)
自分の描くイラストに自信があれば、どんな依頼もどんと来い!と引き受けることができるのでしょうけど、私にはその自信がありません。
報酬をいただいて絵を描く、ということは、それに見合った仕事をしなければいけません。そう、趣味で描く、なんの責任もないイラストとはわけが違います。それが私には大きなプレッシャーとなってしまうのです。
はい、つまり、メンタルよわよわってことです。

うん、ここまで書いてみて、結局私のメンタルが超よわよわってことに尽きるなって気づきました(笑)

最後に番外編。
無駄にあるめんどくさいプライド的なやつです。

なかにはお断りしても「簡単でいいんで!」とか「パパッと描く感じで」というふうにお願いされることがあります。
恐らく絵を描かない人には難しい感覚だと思いますが、どんなに簡単に見える絵でも、パパッとは描けないんです。
いえ、凄い絵師さんともなると、ほんとにパパッとすんばらしい絵を描くのですが、そのイラストが描けるようになるには、恐ろしいほどの鍛錬が必要なんですよ。私はまだその域に達していません。

で、私が「らくがき」と称してツイッタなどにあげている絵も、そこそこ時間はかかっているし、それはあくまでも「らくがき」であって、デッサンの狂いとか、色使いとか、思ったように描けなくて、全然納得はいってないけど、ここまで頑張って描いたので、いろいろ目を瞑って、その絵を供養する意味であげています。完全に自己満足の世界です。

で、「簡単でいいんで!」と言った人は、恐らく、そのらくがきのような、私の中で「こっ恥ずかしい///」と思いながらあげているようなイラストでもいいよ!と思ってくださっているのだと思いますが、私からしたらそんなイラストにお金をいただくわけにはいかないし、納品してしまったらそのこっ恥ずかしい作品が「私のイラスト」として世に放たれてしまうわけですよ。

いや! 恥ずかしい! やめて!!!

自分が納得できるクオリティのイラストは簡単には描けないので、この条件でも私には無理なんですね。

ということでつらつらと書いてきましたが、このように様々な理由()で、お仕事イラストは向いてないな、と判断しました。
もちろんこれは私個人の理由なので、絵師さんの数だけ、その人の中のルールがあると思います。そこはご承知おきください。
きっとこんなめんどくさい考えの人はあまりいないんだろうな。

あ! でもでも、私のイラストを使いたい、というお声がけは、心の底から本当に嬉しいです。ありがとうございます。そのたびに、お役にたてなくて申し訳なくなりますが、でもでも本当に嬉しいのです!
この場を借りて、お礼申し上げます。ありがとうございました!

* * *

そんなわけで、私のイラストが使われているものは、私がファンイラストとして描いたものを使ってくださったり、私が楽しく描いたものを気に入ってくれた人に渡したり、という経緯が多いです。


で、はじめの言葉に戻ります。
私がイラストに対して出した答え。

苦手なことを頑張るよりは、得意なところを伸ばしていこう!

女の子しか描けないのはいかがなものか、と思っていましたが、自分が描きたいものを楽しく描いて、自分で納得がいった作品を、それにあった場所に置いて、気に入ってくださった方に使っていただく、という形が私に向いているのかな、と。

具体的にいうと、イラストACや、SUZURIのようなサイトに載せたり、ゆくゆくはNFTとかにも挑戦してみたいです。

あくまでも、イラストは趣味の延長として、楽しく描いていきたいです。
ほんと、めんどくさい奴でごめんなさいです。
長々とお付き合いくださり、ありがとうございました!

(自著の表紙はもちろん全て自分でつくってます)
(イラスト要素は少ないけれど、よかったら覗いてみてね!)


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