仕事ができるようになりたければ絶対に中国の食事動画を見るべき
少し前に、ASMRやモッパンなどの食事動画が爆発的に流行った。画面の前で、美味しそうな料理をもくもくと食べ、咀嚼音や画面上の食事の風景を楽しむものだ。
多くの人は、「見ようと思って見たわけではないが、動画が流れてくるとなぜか見てしまう」そんな気持ちで見ているのではなかろうか。
わたしも韓国人のモッパンから食事動画の存在を知った一人である。咀嚼音に対してあまりいい思い出はなく、絶対に見るもんか!と思っていたのだが、まんまと世界の流行にはまってしまった
※咀嚼音の思い出は時が来たら共有しようと思う
ちなみに、最近は食事動画だけでなく、うなぎを三本の指だけで捕まえる中国人の動画を、寝る前に永遠と見ていた。狂ったように中国人×ウナギの動画を見すぎて、うなぎを捕まえる指のポーズを完璧に覚えてしまった。ムカつくことがあれば、中指を立てる代わりにそのポーズをしようと思うほど、完璧に覚えてしまった。(以下、うなぎを捕まえるポーズ)
ウナギの話はさておき、最初の食事動画に話を戻すと、ASMRやモッパンなどの視聴者の一人として感じるのは、現在の食事動画は、様々なスタイルで視聴者を楽しませる食事動画へと発展してきているということだ。
その中でも、中国の食事動画のスタイルは面白く、特に仕事ができるようになりたい人は、何よりも中国の食事動画を見るべきだと思う。言い換えると、中国の食事動画を見ない限り、あなたは仕事ができるようにならない。中国の食事動画には、仕事のヒントがたくさん隠れているのだ。そんな中国の食事動画の特徴と仕事ができる人の共通点を、これから3つ話していこう。
①オリジナル性
元々、SNSでよく流れてきた主流の食事動画は韓国やアメリカなどであろう。中国人の食事動画は、それらの国と似ているようで異なる。
というのも、中国の食事動画は、ASMRにおいても、音を聞くだけではない。見ることも同時に楽しめるのだ。
試験管や鳥の形をした容器で、飲み物を飲む。銀のトレーに一列に敷き詰められた、キノコやドリアンなどの小さな食材を早送りで次々と吸い込んでいく。さらには、容器や盛り方に加え、何かよくわからないものを食べる。真っ赤で辛そう以外の何者でもない料理や、噛んだら割れる色鮮やかな氷など、食べているものがよくわからないのだ。「とりあえず、あれはなんだ?」と興味をそそられながら、結局最後まで見てしまう。
このように、中国の動画は「聞く」というASMRの本来の特徴がありながら、「見る」にもフォーカスさせるという中国独自のオリジナル性を感じる。いかに音以外で動画を魅力的にするか、という動画の作り手側の熱意が感じられる。
中国の食事動画のオリジナル性は、仕事では「工夫」に置き換えられるだろう。すでにある業務に対して、基本を理解したうえで、自分なりに工夫や試行錯誤しながら取り組む。この姿勢は、自分自身が目の前にあることを漫然とこなすだけでなく、業務自体を楽しむことにも繋がるのだ。
②エンターテイメント性がある
中国の動画と仕事ができる人の共通点は、オリジナル性、つまり1つの物事を創意工夫することだ。それにくわえて、視聴者を楽しませるエンターテイメント性もあわせ持つ。
中国人のASMRは見ていて楽しい。楽しい理由は、大きく分けて2つある。1つ目は、とにかく豪快な点だ。例えば、中国の食事動画にはタコをまるまる料理した食事が結構出てくるが、「前世でタコに親を殺されたんか?」というくらい、タコの頭に容赦なく食らいつく。
「そして人類は思い出した…」という、進撃の巨人のナレーションがぴったりなほど、巨人のように残酷で豪快な食べっぷりだ。中国の食事動画の豪快さは、目を惹きつけるものがある。
2つ目は、大勢で料理をする点だ。大きな丸い鉄製の鍋を真ん中に置いた状態で、5人ほどの中国人が画面に収まるように並んでいる。キューピー3分クッキングに例えながら説明すると、料理の先生に値する真ん中の人物が一言放ち、調味料や食材を豪快に入れていく。助っ人の残りの4人は飛び跳ねたり、笑顔でリアクションをする。そうやってできた料理を、最後は皆で食べるのだ。
少人数のコミュニケーションが好きな、ちょっぴり内向的な私は普通にあの軍団にまずビビる。続いて、シンプルにあんな人手いらんだろ、と思う。実際に、私が料理をしている横で友人が手伝わずに同じことをしていたら、「ふざけないで手伝えよ!」と普通にキレる。そして、手伝わずに料理だけ食べる友人のことを、裏で「ハイエナ野郎」というあだ名をつけて何が何でも流行らせるだろう。
しかし、この集団は、料理をするという点では邪魔だが、動画を楽しませるという点では欠かせない存在なのだ。リアクションをとることで、動画を華やかで明るいものにする。きっと彼らは、ファンキーモンキーベイビーズのDJのように、サーカスやミュージカルの団員のように、その場を盛り上げる存在なのだ。
今までに説明した、中国の食事動画のエンターテイメント性も、実は仕事ができる人の特徴に当てはまる。
仕事では、お客さんや取引先、職場の人々との関係性を作り上げることは重要だ。周りとの関係性を築いたり、関係性を深めるうえで、楽しさも含めたポジティブな雰囲気を作り上げることは、必要不可欠ではないかと思う。
ちなみに、集団で食事動画を撮る、という特徴が発揮するのは、エンターテイメント性だけではない。実はもう一つある。これが、中国の食事動画と仕事ができる人との共通点の最後に繋がる。
③周りを巻き込む
中国の食事動画は1人で動画を完結させないことも多い。例えば、食事をしている人物は、料理にソースや香辛料を自分でかけない。画面の外から手が伸びてきて、ソースや香辛料がかけられる。または、旦那や母親らしき人が、堂々とソースや香辛料をかける。
わたしはそのシーンを見て毎回、「えっと、、、自分でかけろ?」と思う。さらには、汚れた口を拭いてもらっている。それに関しても毎回、「えっと、、、自分で拭け?」と思う。
赤ちゃんでも慣れたら自分でできるぞ?と思うし、もしそんな人物が友人にいたら、裏で「ボスベイビー(訳アリ)」というあだ名を、何が何でも広めるだろう。
つづいて、2つ目の例は子供の登場だ。元々動画に出演させるつもりで最初からいることもあれば、途中から子供が興味本位で入ってくるパターンもある。食事をしている人物は、出演者の子供たちにご飯を分けたり、最初から子供と一緒に食事を食べたりする動画もある。
こんな風に、食事をする人物が周りを巻き込むことで生まれる効果がある。それは、「効率性」だ。
食事の準備から始まり、見た目を重視した食事の配置、最後に食事。これら一連の流れを含めて1人で動画を作り上げるのは、結構大変だろう。食べること以外の作業や、作りすぎた料理が余る、などのあらゆる無駄を削るために、誰かを巻き込み、動画を効率よく作り上げている。効率性を上げることで、「食事をする」という本来すべきことに、集中できるようになるのだ。
仕事においてもそうではないだろうか。仕事ができる人は仕事を早く終わらせたり、仕事のクオリティが高いことが多い。その理由は、人に頼るのがうまいからだ。人に頼ることで効率性を上げ、自分のしたいことに一点集中ができる。
まとめ:うなぎを素手で捕まえよう
ここまで見てきて、どうだろうか。中国の食事動画の特徴は、仕事ができる人の特徴と共通していることがお分かりいただけただろうか。
こんな、こじつけの解釈ができてしまうほどに、中国のASMRは奥が深い。わたしが発見できていない、ためになることが、中国の食事動画にはまだまだたくさんありそうだ。
皆も今以上に仕事ができるようになりたいと思ったら、冒頭でわたしが紹介した中国の動画の人のように、まずはうなぎを三本指で捕まえてみよう。話はそれからだ。そのあと、三本指でボールペンを握れるようになることができれば、あなたも仕事ができる人に近づいている証拠だ。
気に入らない上司がいれば、三本指でその上司の首をキュっと締めてしまおう!
※注意※
三本指を使用したことにより発生したあらゆることに関して、当方は責任を一切負いません。
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