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【実践】GPT-4を使ったプレゼン作り①(プログラミング教室のサービス提案)

GPT4の提案したスライドの内容を具体的に考える

以前「GPT-4におすすめ図解を聞いてみた」という記事の中で、「企業が10枚以上のビジネススライドをつくる場面」を頻度の高い順に10個あげてもらった結果、以下のようなリストができました。

1. 新製品やサービスの提案会議
2. 事業戦略の発表や検討会
3. 売上や業績の報告・分析会
4. プロジェクト進捗報告会
5. 社内研修や教育プログラム
6. 人事評価や目標設定の会議
7. オペレーション改善の提案会
8. マーケティング戦略のプレゼンテーション
9. 財務分析や予算編成の会議
10. 社内外のコミュニケーションイベント

GPT4より出力

前回は図解レイアウトに絞って聞いてみましたが、具体的な使用例を指示して写真やイラストなどのイメージも含めたレイアウトを聞いてみます。

1.新製品やサービスの提案会議

まずは「新商品やサービスの提案会議」というカテゴリーから「プログラミング教室のサービス提案」に関するプレゼンを「DESC型」の構成で作ってもらいましょう。

「あなたはプレゼン製作会社のディレクターです。「マインクラフトやロブロックスを使った子供向けプログラミング教室」というタイトルで、DESC型(背景、問題点、提案、結論)の構成を作ってください。」と入力した結果は以下のようになりました。

タイトル:マインクラフトやロブロックスを使った子供向けプログラミング教室

I. 背景
A. 子供たちへのプログラミング教育の需要の高まり
1. 21世紀のスキルとしてのコーディング能力
2. 将来の職業におけるコンピュータスキルの必要性
B. ゲームを通じた学びの効果
3. 子供たちの興味関心を引き付ける
4. 知識とスキルの定着を促進する

II. 問題点
A. 従来のプログラミング教育の課題
1. 子供たちにとって退屈で難しいと感じることがある
2. モチベーションを維持するのが困難
B. 効果的な教材・環境の不足
3. 子供たちが自然に学べる教材や環境が少ない
4. 学習効果を高める教育方法の開発が求められる

III. 提案
A. マインクラフトやロブロックスを利用した子供向けプログラミング教室の開設
1. ゲーム内でのプログラミングを通じた学習
2. 創造力と問題解決スキルの向上
B. 実践的なカリキュラムの提供
3. ゲーム制作やアプリ開発を通じたプロジェクトベースの学習
4. グループワークを通じた協力とコミュニケーションスキルの養成
C. サポート体制の整備
5. 経験豊富な講師陣による個別指導
6. オンラインサポートやチュートリアルの提供

IV. 結論
A. マインクラフトやロブロックスを使った子供向けプログラミング教室は、子供たちにとって魅力的で効果的な学習方法である
B. このプロジェクトにより、子供たちがプログラミングを楽しみながら学び、将来的には社会に貢献できるスキルを身に付けることが期待される

GPT4より出力

簡単にDESC型で要点を列挙してもらうことができました。内容に問題がないことを確認したら「上記を8枚のスライドにまとめる場合のスライド構成を教えてください」と入力します。枚数は、発表時間などに応じて必要な枚数を指定しましょう。

スライド1: タイトルページ
マインクラフトやロブロックスを使った子供向けプログラミング教室

スライド2: 背景 - プログラミング教育の需要
・21世紀のスキルとしてのコーディング能力
・将来の職業におけるコンピュータスキルの必要性

スライド3: 背景 - ゲームを通じた学びの効果
・子供たちの興味関心を引き付ける
・知識とスキルの定着を促進する

スライド4: 問題点 - 従来のプログラミング教育の課題
・子供たちにとって退屈で難しいと感じることがある
・モチベーションを維持するのが困難

スライド5: 問題点 - 効果的な教材・環境の不足
・子供たちが自然に学べる教材や環境が少ない
・学習効果を高める教育方法の開発が求められる

スライド6: 提案 - プログラミング教室の開設とカリキュラム
・ゲーム内でのプログラミングを通じた学習
・創造力と問題解決スキルの向上
・ゲーム制作やアプリ開発を通じたプロジェクトベースの学習

スライド7: 提案 - サポート体制の整備
・経験豊富な講師陣による個別指導
・オンラインサポートやチュートリアルの提供

スライド8: 結論
・マインクラフトやロブロックスを使った子供向けプログラミング教室は、子供たちにとって魅力的で効果的な学習方法である
・子供たちがプログラミングを楽しみながら学び、将来的には社会に貢献できるスキルを身に付けることが期待される

GPT4より出力


記載すべき内容が箇条書きされた構成案を作ることができました。それでは具体的にどのようなビジュアルやデータを入れるとよいか追加で質問してみましょう。

「上記の各スライドで使うべき、文字・ビジュアル・データの内容について詳しく教えてください。」と入力します。

スライド1: タイトルページ
・文字: マインクラフトやロブロックスを使った子供向けプログラミング教室
・ビジュアル: マインクラフトとロブロックスのキャラクターやロゴを配置

スライド2: 背景 - プログラミング教育の需要
・文字:
 21世紀のスキルとしてのコーディング能力
 将来の職業におけるコンピュータスキルの必要性
・データ: プログラマーの雇用予測グラフや統計データ
・ビジュアル: コーディングに関連するアイコンやシンボル

スライド3: 背景 - ゲームを通じた学びの効果
・文字:
 子供たちの興味関心を引き付ける
 知識とスキルの定着を促進する
・データ: ゲームベース学習の研究結果や効果を示すグラフ
・ビジュアル: 子供たちがゲームを楽しみながら学ぶ様子の写真やイラスト

スライド4: 問題点 - 従来のプログラミング教育の課題
・文字:
 子供たちにとって退屈で難しいと感じることがある
 モチベーションを維持するのが困難
・データ: 子供たちのプログラミング学習離脱率やその理由を示す統計データ
・ビジュアル: 従来のプログラミング教材のスクリーンショットやイラスト

スライド5: 問題点 - 効果的な教材・環境の不足
・文字:
 子供たちが自然に学べる教材や環境が少ない
 学習効果を高める教育方法の開発が求められる
・データ: 子供向けプログラミング教材の市場調査結果や評価
・ビジュアル: 代表的な子供向け教材のロゴやイメージ画像

スライド6: 提案 - プログラミング教室の開設とカリキュラム
・文字:ゲーム内でのプログラミングを通じた学習
 創造力と問題解決スキルの向上
 ゲーム制作やアプリ開発を通じたプロジェクトベースの学習
・データ: 提案する教室のカリキュラム概要や進行スケジュール
・ビジュアル: マインクラフトやロブロックスでのプログラミング作業のスクリーンショット、子供たちが取り組む様子の写真

スライド7: 提案 - サポート体制の整備
・文字:
 経験豊富な講師陣による個別指導
 オンラインサポートやチュートリアルの提供
・データ: 講師陣の経歴や実績、教室の受講生に対するサポート内容
・ビジュアル: 講師たちの写真、オンラインチュートリアルのサンプル画像

スライド8: 結論
・文字: マインクラフトやロブロックスを使った子供向けプログラミング教室は、子供たちにとって魅力的で効果的な学習方法である。子供たちがプログラミングを楽しみながら学び、将来的には社会に貢献できるスキルを身に付けることが期待される。
・データ: 教室参加者の予測増加率や将来の成果に関する見通し
・ビジュアル: 成功事例や卒業生が開発したゲームやアプリのスクリーンショット、子供たちがスキルを活かして活躍するイメージ画像、マインクラフトやロブロックスのキャラクターとともに「未来のプログラマー」というキャッチフレーズを配置

GPT4より出力

まとめ

以上のように、「①構成の型」→「②スライド構成」→「③内容(文章・データ・ビジュアル)」の順で、内容を具体的に指定することで、わかりやすいプレゼン構成だけでなく、各スライドの具体的な内容とレイアウトまでを、あっという間に提案してもらうことができました。

ここで、プロンプトには以下の内容を含めることが大切です。
・役割:プレゼン製作会社のディレクター
・プレゼンテーマ:使用場面と内容を具体的に指定
・構成の型:「SDS、DESC、PREP」などから指定
・枚数:具体的な枚数を数字で指定

ここまでたたき台ができていれば、簡単にスライド製作に取り掛かれそうです。次回はこちらをもとに、実際のスライドを作ってみようと思います。

プロンプトをまとめる(5/9追記)

上記の手順を一つのプロンプトで表現すると以下のようになります。
『あなたはプレゼン製作会社のディレクターです。以下のスライド構成と、その中で使うべき「文字・ビジュアル・データ」の内容について詳しく教えてください。
・「オンラインによる子供向けプログラミング教室の企画」というタイトル
・「DESC型(背景、問題点、提案、結論)」の構成
・「8枚」のスライドにまとめる』

タイトル: オンラインによる子供向けプログラミング教室の企画

スライド構成:タイトルスライド
・文字: 「オンラインによる子供向けプログラミング教室の企画」
・ビジュアル: 子供たちが楽しそうにプログラミングをするイラストや、オンライン学習のイメージ画像
・データ: なし

スライド1:背景
・文字: 「子供たちのプログラミングスキルの重要性」
・ビジュアル: 子供たちがプログラミングを活用するシーンのイメージ画像
・データ: プログラミング教育の必要性や将来性に関する研究データ

スライド2:問題点①
・文字: 「プログラミング教育の機会の不足」
・ビジュアル: 学校でのプログラミング教育が不十分なイメージ画像
・データ: 学校でのプログラミング教育の実施率や、子供たちのプログラミングスキルに対する自信の調査データ

スライド3:問題点②
・文字: 「オンライン環境でのプログラミング教育の難しさ」
・ビジュアル: オンラインでの学習の課題や困難を表すイメージ
・データ: オンラインでの学習による子供たちの集中力低下や、理解度低下の調査データ

スライド4:提案 - 教室内容①
・文字: 「楽しく学べるプログラミングスキル」
・ビジュアル: ゲームやアクティビティを取り入れた教室のイメージ画像
・データ: 教室でカバーするプログラミングスキルのポイント数

スライド5:提案 - 教室内容②
・文字: 「オンライン環境に特化したプログラミング教育」
・ビジュアル: オンラインでのプログラミング教育の成功例や、効果的なツールの紹介
・データ: 教室で習得するオンラインプログラミング教育のポイント数

スライド6:提案 - 教室の実施方法文字: 「オンライン教室の開催」
・ビジュアル: ZoomやTeamsなどのオンライン会議ツールのイメージ、インタラクティブな教材のイメージ
・データ: 教室の受講料、日程、受講者数の目安

スライド7:結論
・文字: 「子供たちのプログラミングスキル向上への道」
・ビジュアル: スキルアップした子供たちが自信に満ちたプログラミングを行うイメージ画像
・データ: 教室修了後の子供たちのプログラミングスキル向上率、満足度調査結果

上記のスライド構成に従って、「オンラインによる子供向けプログラミング教室の企画」を8枚のスライドにまとめました。背景として子供たちのプログラミングスキルの重要性を説明し、問題点として習得機会の不足やオンライン環境での難しさを挙げます。その解決策として、楽しく学べるプログラミングスキルとオンライン環境に特化したプログラミング教育の2つの教室内容を提案し、オンライン教室の開催方法を説明します。最後に、教室修了後の子供たちのプログラミングスキル向上率や満足度を示すことで、結論としてこの教室が子供たちのプログラミングスキル向上への道であることを強調します。

GPT4より出力

このように、一度のプロンプトでプレゼン構成とレイアウトを作ることができました。「プレゼン内容を細かくカスタマイズしたい場合はプロンプトを分割する」、「時短で作りたい場合は一度のプロンプトで出力する」という使い分けもできそうです。

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