【Audible書評】氷点(三浦綾子)
子供の頃は、進んで読書することはありませんでした。読書とは、「夏休みの読書感想文を書くために強制的に読まされるもの」でした。そんな読書嫌いだった私が、小説にハマるきっかけがありました。
大学時代は、横須賀から飯田橋までの2時間通学。暇つぶしのため、大学の図書館で何気なく手に取ったハードカバーの本が、この『氷点(ひょうてん)』でした。なぜ小説に関心のなかった自分が、全く知らない作家の分厚い小説を手にしたのか、覚えていませんが、図書館の棚で黒っぽいカバーを手にした場面は記憶に残