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ひとりUSJで、日本の労働力や諸々に思いを馳せた話。

前からひとりでディズニーランドやユニバーサルスタジオジャパンに行くことに興味があった。(ちなみに私は日常的にテーマパークに行く方でもないし、USJは6年ぶりの2回目。)
人と行くのも嫌ではないけど、同行者に気兼ねなくひとりで縦横無尽にうろうろと歩き尽くして観察し、好きなようにご飯や飲み物を融通し、乗り物やショーを選んで楽しみたかった。

なぜなら最近、SNSや各種メディア越しに、世間的にディズニーランドやユニバーサルスタジオの盛り上がりが伝わるし
実際に調べると2022年の世界のテーマパーク入園者数ランキング(Themed Entertainment Association(TEA)調べ)で日本のディズニーランドとユニバーサルスタジオともに年間1200万人以上の入場者を達成し、世界ランキング5位以内に入ってるとのこと。
何が人を惹きつけ、経済を活性化させるのかを自由に観察し自分でも体感したかった。


総論&訪問概要

総論、とてもコストパフォーマンスよかった。。
朝8時に入り、結局食わずで18時半まで居た(営業時間は9-19時)し、
USJでの体験価値は一万円以上に感じ、客単価は簡単に二万円超えて三万円近くだろうとも思った(後述)。

一日で体験したアトラクションは、ハリーポッターの乗り物2種、ミニオンとスパイダーマンと貞子とジョーズとヨッシー、マリオカート2回、鑑賞したショーは2つ。絶叫系は苦手だけどもし並んでなかったら、ジェットコースターのハリウッドドリームザライドは乗りたかった(長時間並んでまでは...。) 乗り物酔いする私にあまりむいてない乗り物もあったが、それでも満足度満点。すごかった。

まず気になった、人手不足な日本での
潤沢な労働力確保。

まず気になったのは、沢山の働き手を確保していること。しかもほぼ日本人。ホテルに飲食に方々から人材募集や人手不足が日常的にきこえてくる京都から来ると、日本人の働き手が大勢いる現場が新鮮だった。
安全バーが下がっているのを確認する、ゴーグルなどを手渡す、待機列を誘導する、乗車人数を調整する、券種をチェックする、などの作業に従事する働き手が、パーク全体でおそらく数百人いる。
雇用を贅沢に使っていると最も感じたのは、様々な場所にある物販。同じ物がランダムにいろんな屋台やお店に置いてあって、場所を集約しなくてもお店を開けられる贅沢さ。

スタッフさんが整備員衣装の大人気マリオカート!

人気テーマパークはこんなに雇用できるのか。。
少子化が進む中で、沢山の若い日本人が働く様子に目を見張ったが
マリオカートや物販などで楽しそうに働くお歳を召した方も何名かいらした。定年退職後に働く元気なお年寄りもこれから増えるかもしれない。

国内で複数の大型テーマパーク開業構想を聞くが、安全確認やおもてなしが必要なエンターテインメント業は人手がかかる。人手が追い付くだろうか。そして、経験がスキルアップにつながる仕事にもっと人の労働力を振り分けて、育てるべき産業があるのではとも思ったなぁ。
たまに週2日くらいテーマパークで働くのは、観察や洞察に良さそうだけども。

年間パスで増殖するYouTube動画

ひとりでユニバーサルスタジオジャパンに行く前に実はYouTubeで予習していました。何時から開園してどうまわったら良いかなどのオススメ攻略法や、季節限定フードのレポートや、ほぼ園内を散歩だけしている動画まで
USJ系ユーチューバーがこんなに沢山の動画をYouTubeにあげられるのは、
お求めやすいお値段の年間パス(3回行けば元取れる)と、程々のアクセスの良さ(大阪主要駅から20分以内)があるんだろうなぁ。
ユーチューブのオススメ動画の無尽蔵さがまた宣伝や来場喚起につながる。

USJアトラクションは当然進化している。

4人乗りの妙

ひとりなので、乗り物のシングルライダー(グループのお客様の座席の隙間を埋める要員のおひとりさま)列に並ぶのだが、列は思ったほど進まないし、普通に並ぶのと待機時間が変わらないものもあった。
なぜなら、4人列や4人乗りに対して、圧倒的に2人組と4人組のお客様が多くおひとりさまが埋める隙間があまり無くなるから。
友達グループは適切な人数を知っているのか4人組が多く3人組はごく少数、3人組はひとりの子連れくらいか。
4人乗りはUSJが意識して工夫しているのではと思った。

体感とゲームとの融合。さすが任天堂の世界

とにかくゲームの世界が再現されていて圧巻。

スーパー・ニンテンドー・ワールドの要所要所でコインを集めて楽しむパワーアップバンドは購入せず、思い思いにパーク内を楽しむお客さんを眺めていたが、このゲーム性が楽しいと体感させてくれたのが、マリオカートのアトラクション。
マリオカートは車で移動しながら、安全にゲームを楽しむ工夫がされていて、自分以外の他者の点数も参照できるものだからまたやりたくなる。2回も並んで体験してしまった。

ゲーム性を理解した仕掛けと、ゲームの世界が再現されている任天堂ワールドには脱帽。。

世界観の作り込みと、ターゲットを取り残さないつくり

それぞれのエリアの世界観の作り込みがすごい。
スーパー・ニンテンドー・ワールド、ハリーポッターは、特徴的な街が出現するまで少し歩かせるのも納得。歩いていくことで徐々に世界に入り込めるよう工夫がされている。
他のエリアと近接していたらごちゃごちゃして、お互いの良さを相殺してしまうだろう。

暗くなったらぜひハリーポッターの世界へ

異世界に来たのかと見紛うし、写真撮りたくなるほど精巧。特に秋冬の夜のハリーポッターの世界はやばい。ハリーポッターの場所だけイギリスなまりの英語を話すキャストがいた。ジュラシック・パークでは、恐竜が出現した。笑

ターゲットを取り残さないと思ったのは、こども向けアトラクションが充実するワンダーランドでちゃんとベビーカーの置き場があった点。

ただ気になったのは、海外からの観光客が多い中(私がいたとき3割はいたはず)で日本語アナウンスでのみ対応していた箇所が多かったこと。
このあたりは英語対応が今後充実するだろうか。

損させない&客単価跳ね上がる。

複数の世界を行ったり来たりしてるから飽きずに一日居れる。
お値段以上の体験価値があった。
フードカートやレストランはほぼ長蛇の列でひとりで待つのが勿体無いと感じて食事はとらなかったが、ずっと楽しめた。

今回の私は空気のように存在して楽しんだけども
普通なら、入場してからカチューシャやかぶり物を頭に着けて、
ポップコーン入れとポップコーンをゲットして待ち時間の合間に食べ、
魔法の杖やパワーアップバンドで様々な仕掛けを楽しみ、
限定フードも堪能して、お土産買って、
客単価3万円いってもおかしくない。

①カチューシャやかぶり物(お客さんの半数以上着用)約2000-4000円
②ポップコーン入れ(斜め掛けのキャラクターもの)約5000円
③ハリーポッターの魔法の杖 約5000円
④ニンテンドーのパワーアップバンド 約5000円
⑤昼食 約2000円
⑥食べ歩きフード 約1000円
⑦お土産 (青天井)円

USJ想定出費一覧

私も最後の最後で、友人へのお土産購入きっかけで財布の紐が緩み
複数店舗を徘徊し、自分や家族へのお土産も買っちゃった。

自分用のミニオンのバナナティッシュカバー

そりゃあ、一日いろいろ楽しい体験した後、キャラクターに親近感が湧いて
買っちゃうよね。そりゃみんな最後に爆買いするし、閉園前はどのお店も長蛇の列。自分用に買ったティッシュカバー、かわいい。プライスレス。

ユニバーサルスタジオ。

元々は映画撮影用に作ったセットのスタジオ見学ツアーからユニバーサルスタジオは発祥し、映画の世界をより楽しめるアトラクションにしたのが現代。私の幼い記憶に残っているのは、米国のユニバーサルスタジオで体験したETとバックトゥザフューチャーで、それらも映画の世界に入り込んだようで楽しかった。

映画やキャラクターやゲームなどのコンテンツを、普段とは違った形で楽しむのがユニバーサルスタジオやディズニーランドなんだろうなぁ。
もうもはやあの手この手でお客さんを楽しませる昨今のテーマパークには、いろんなヒントがあるから、マーケティングや企画業の人は考察観察にうってつけじゃないかな。 ひとりUSJ悪くない。

今度はひとりでも複数人でもどちらでもいいなぁ。そんな頻繁にいかないけども。

お時間いただきありがとうございます。