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推し活のあぶなさとあやうさ諸々

はじめて男性アイドルのコンサート行って来ました。そこで抱いた感想備忘録です。

チケットのアレコレ

行ってきたのは、今をときめくグループのドームコンサート。
去年好きだったドラマからの、ラジオからの、YouTubeでもなんとなく追うようになったグループだったので
チャンスがあればコンサートに入りたいとチケット一般発売に挑戦するも撃沈。半ば諦めようとしたところ、コンサート前日にSNSを見ると転売目的ではなさそうな、友人が急遽行けなくなって同行しませんかツイートを発見。

チケットお譲り慣れ用語の意味がわからないため
そういう用語が使用されていない、譲り慣れていない(と私が勝手に予想した)投稿主に連絡しました。まぁ、これもこれでアレで、『ランダム配布』ではないものの、『〇名義中〇番手』だったわけですが。

チケット用語例:何が必要事項なのか明記されていない『必要事項』、『〇名義中〇番手』、『ランダム配布』『重複あり/なし』『ビスタあり/なし』

Xで散見した用語例

チケットの定価割れが散見される中、転売ヤーから買わないファンの民度の高さを主張する声も見かけたけども、それは違う。チケットの定価割れ続出は、どうしても良い席で観たいファンの執念の結果。
ドームでどうしても良い席をとりたいファンは多名義で応募して当てて、そこから良席を選び、嫌な席を流すよなぁと合点がいきました。

ライブに参戦してみて

専業アーティストと比べて見せ方や歌唱力の甘さはあるものの
本人登場は、さすがにテンション上がる。

演出や設営設備は、世界観をつくったり全方面からなるべく観れるように様々工夫がされていて、スタッフにめぐまれているなぁと感じました。
惜しかったのは、中央ステージを観るときに柱が視界の邪魔にもなり、距離の遠さを冗長したところのみ。

アイドルならではの仕掛けにも目がいきました。
二階席や三階席に近づくためのクレーンや、アリーナ外周をまわるトロッコでの歌唱は、なるべくひとりでも多くのファンに近づくようにしていました。
実在が実感できる距離に一瞬でも来てこそ、価値があるのではないか、と
体感したアイドルの価値に呼応するような仕掛け。
そして、実在を確認するライブで、アイドルに認知されるためのペンライトとうちわを駆使して確定ファンサービス(アイドルから明らかに自分に向けた反応)を欲するのでしょう。

英語の曲が多かったのも新鮮でした。海外展開も意識してのことでしょうか。

諸々の謎慣習

開演直前に、周囲の人々が何かしらのサプリメントを服用する姿が散見されました。パッケージを横目で見て後から調べたら、少しでもよく見えるように目に良いブルーベリーやルテインのサプリメントでした。

どうやら、グループによってペンライトの色に関する慣習が違うらしく
物理的に近づいてきたメンバーの色にしなきゃいけない慣習と、推しとは違うメンバーが近づいてきても推しの色のままにしなきゃいけない慣習とである模様。

身バレしないように発信するSNSの時代だからか、自分の後ろ姿とうちわとのツーショットを撮影するファンの方たち。

後ろ姿でツーショット例

メモ帳とペンを持ってメモしながら楽しむ人が散見されるのも、アイドルコンサートの特徴でしょうか。曲だけでなく、推しの言動もメモしているのでしょう。

夢を見る中毒性

推し活は中毒性があるだろうなぁ。
アイドルは良い面を一生懸命を見せるためのビジネスで、お金や時間を費やすほど快楽は供給される。
苦しい思いや努力を強要することは無いし、自分に関して思い通りにいかないことはあまり無い。お金や時間を費やして推しを応援して、推しの成功を見守ることで達成感も得られる。

そんなお金の流れを拝見して、推し活の未来はどうなるだろうとも考えを馳せる。
ファンを沢山抱える推しが力を持つだろうか。推し活にのめり込むファンはゾンビになってしまいやしないか。

お時間いただきありがとうございます。