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インターネットの速度に、ビジネスがまだ追いついていないのかもしれない。

Web制作ユニット「おもち」で『投げ銭ハネムーン』をつくりました。↓

投げ銭ハネムーンとは、
結婚報告とともに、結婚を機に皆さんにいただくお祝いをこれからのふたりのジャーニーで返していく企画です。

依頼者は、会社員でありながらほとんど会社に居ない建築家、梅中美緒。

もぉねぇ、このひとは。。。サバっとしていてあたりが強いように見えながら、ものすごい、面倒見がいい。この絶妙なバランスと抜け感を持つ、ドラマチックなひと。

そんな梅中に、こういうのをやりたいんだけど・・・と持ち掛けられて、でしかも、自分も欲しいと思ったサービスだった日には、もう、やるしかなかった。やるしかないよね。「おもち」も結成したてのほやほやだったし。

いや、正直いうと、やりたい案件だった。

投げ銭ハネムーンはどうやってできたか。

手前味噌ですが、このプロジェクトはいろいろおもしろいです。

プロジェクトメンバーは、ほぼ直接対面してません。

梅中が私に案をカジュアルに話した10月某日以降、梅中と私は直接会っていないし、梅中と他のプロジェクトメンバーは、Zoomミーティングを1-2回しただけで直接対面したことない。
大阪、奈良、京都に散らばるうちらも、3人揃って直接対面したのも過去2回だけ。コミュニケーションは Slack、Facebookメッセンジャー、Zoom、電話。それで充分事足りるし、不安に思ったことはありません。おそらく、クライアントの梅中も制作の過程で不安なこと無かったんじゃないかな?

気がついたら、うちら会ってなくない?という感覚。会うコストを別にとらなくていいというか。コロナフレンドリーでしょ?笑
仕事がスムーズで不思議な感覚でした。関係性が物理的距離を超えるっていいなぁ、これだったらいろんなひとと仕事できる。というのも気づき。

サービスをつくるときに、既に一人目のクライアントがいると強い。

新しいサービスをつくるときに、みんな仮想クライアントや仮想敵を作りがち。時には自分の感覚を差し置いて、もしくは他人事だと思って、
「きっと〇〇なひとはこれを使いたくなるだろう」「こういうクラスタがこのサービスを求めているだろう」という正解のない理想論、仮説論で会話しがち。
組織によってはその意思決定の過程に、クライアントや利用者とは関係のない体裁や権力論が絡まっていき、そうして実際の利用者の感覚とは離れたものができていく。。

けどね
市場調査をして、
実際の利用者になる訳でもなく、お金を払う訳でもないひとが云々考えて、売れるかどうかわからないサービスを入念につくりあげる、って古くない?とも思うわけで。
いまはインターネットのおかげでびゅんびゅん情報をやりとりして市場と対話しながらサービスをつくれる。さらにお金を出してくれるファーストクライアントがいると強い。クライアントと対話しながらサービスを作れるので、ちゃんと欲しいものをつくれる。作ったものがゴミにならない。

この投げ銭ハネムーンも、いろいろ論点があったけど、こういう仕組みが欲しい、利用したいと思う梅中がいたから
企画や案を揉んで、実現できることの仕分けや提案もするけど、
最終的には梅中に合わせて意思決定していきました。
盛り込む情報や、ともすればネガティブワードになりがちな「投げ銭」を使うか否か。。などなど。
対話をしながら、サービスの輪郭がはっきりしていくのも嬉しい手ごたえだったなぁ。当事者意識を持つうちらがいてこそ、だとも思った。笑

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あと、
こういうWebサービス欲しいって思ったときに、それをお金出して一緒に考えて作れて、しかもそれがまわりはじめたら、ちょっとFeeを貰えるとか、そういうシステムがあってもいいよね。「おもち」でやろうかな。ご相談ください。笑。

結婚報告と結婚のお祝いの再定義をする。

私は、従来の「結婚式」「結婚披露宴」の形に疑問があって、過去に「結婚式が嫌い」という文章を書いたほど。苦笑

いろいろ言いたいことはある。
まず、あんなに長時間拘束する必要はあるのかどうか。
特にこの状況で無理して集まる必要はあるのかどうか。だからと言って、SNSの結婚報告で「いいね!」と集めて終わりも寂しいし、
常識や慣習が多様化する中でなかなかお祝いを贈る贈られるのって難しい、腰が重かったりする。

人間関係の形成の仕方もインターネットやSNSの登場で変わった。会える距離にいなくともずっと友達の人だっているし、会ったことがなくても、関わりが深いひとも浅い人もいる。
誰を呼ぶ呼ばないというものでもないし、テーブルで同席させるのが不自然な状況も出るだろう。

みなさんに集まって頂いてまで祝ってもらうのには、なんだか抵抗がある。結婚というものは、あくまで生活の積み重ねであって、一過性のイベントではないことも分かってきたし、
そもそもドレスを着るような人間でもない。
これまでお世話になった方は日本全国にとどまらず世界中にいるし、
長らく会っていないあの人も、たった一度旅先で一緒になったあの人だって、みんな大切な人だから、結婚式に呼ぶ人とそうでない人なんて選別できない。
こんな時代だからこそ、ディスタンスを越えて、自分たちらしい形でのご報告と、これまで以上の良い関係をつくるための『投げ銭ハネムーン』です。

↑こちら、『投げ銭ハネムーン』内の梅中の文章の抜粋。

式を開催するしない参加するしない、だけで人生の節目を発表するのかい?('ω')

式は、「家族婚」でも「できるだけ多く呼ぶ」でも「やらない」でもなんでもいいけど、
式の場だけじゃなく、結婚したふたりなりのスペシャリティとお祝いとの交換で、よりお互いの人生に関わり合い、長く続く関係性を構築するのって、めちゃ素敵じゃないか。。

そして、それが、インターネットの力を借りて、
人を同じ場所に集める方法だけじゃなく、より良い結婚報告とお祝いのやりとりができるなら、使わない手は無いよね。

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↑Twitter、Instagramでふたりの道中は追いかけることができます。楽しそう。(リンクは投げ銭ハネムーンページの一番下に)

なので『投げ銭ウェディング』は、式との併用も、単体でのご利用もお待ちしています。

インターネットだから、ボーダーレス&自由意志の強みを活かす。

この内容はほとんど上の項で言ってしまいました。笑

人間関係の形成の仕方もインターネットやSNSの登場で変わった。会えるような物理的距離にいなくともずっと友達の人だっているし、会ったことがなくても、関わりが深いひとも浅い人もいる。

誰を呼ぶ呼ばないというものでもないし、テーブルで同席させるのが不自然な状況も出るだろう。

そして、自由投稿のコメントをすべて目を通していますが、
あぁ制作者冥利に尽きるなぁ、、とジーンときたうちのひとつは、こちら。

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『披露宴や二次会の参加対象に入らない私にもお祝いの場をいただけて、嬉しい』なんて。ジーン。。とくる。(この方の性格の良さも染み入ります)

お祝いって、きっかけがないとなかなか贈りにくい。けど、そのきっかけがちゃんとあれば、「もっと貴方と関わりたいです」という意思表示とともに、的を得た形でお祝いを贈ることができる。
そしてこれは、お祝いを贈る側の自由意志でできることなので、「何でこの人の結婚式に呼ばれるんだろう」みたいなモヤモヤや、呼ばれた呼ばれてない問題が発生しない。

こんなにコミュニケーションできるなら、オリジナリティとカスタマイズの時代。

お祝い返しの「選べる」というのも、カタログギフトの時代じゃないんだよね。大量生産、大量消費の時代でもないんだし、人間関係って工業製品じゃないんだから。

結婚のお祝いをくれる仲ならば、相手を多少なりとも知ってるはず。
もしくはこれをきっかけにインターネットごしにカジュアルに相手が好きなものを尋ねればいいし、お互いをもっとよく知ることで、未来の関係性につながると思うんだよね。
たまに不意に思い出したりしません?「あぁ、あの人これ好きって言ってたなぁ」って。

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↑重ね重ね、楽しそう(梅中のインスタストーリーより)

より心の通ったやりとりができるし、いらないものを贈るとか届くとかもないし、いま流行りの?SDG’sじゃん!?持続可能な開発目標な感じ。

『いまの時代だからできる追体験の向こう側。』

これは梅中の完全オリジナルな提案。ここまでの文章が想定より長くなったので、そのまま梅中とのメッセージのやりとりから引用します。(本人承諾済)

私のFacebookとかTwitterとかインスタを追ってる人って、自分は行けないけど旅してる気分になれることを楽しんでいるのだと思うのよね。自分の人生の延長では見れない世界を追体験してる。
それに、もっと参加してる感が増す仕組みが出来たら面白いなと思ってた。今の時代だからできる、追体験の向こう側。

よくね、うちの子どもを旅に連れてってくれとか言われるんだよね。
2021年、絶対楽しい旅にするから、みんな一緒においでよ!っていう。
新年の意思表明みたいな

めちゃいいじゃん。。。そして実際、投げ銭ハネムーンの自由記入コメントからその反応や様子を伺い知ることができます。

これからやりたいこと。

極論、オンラインのウェディング会社をつくることも可能だけど、それは検討中で
ただ『投げ銭ウェディング』は、今はクライアントによってカスタマイズして提供します。ご興味やご相談があったら、下記「おもち」メンバーにダイレクトメッセージででも、ください。

 メールがよかったら、hibishowjin@hotmail.com 、「おもち」まで。

私たち「おもち」は
Webページを単なる看板や、説明ページにするんじゃなくて

世の生態系にアプローチするような、オンラインきっかけで人生がちょいと変わる瞬間をつくりたい。
そのために、私も吉永氏もあっしーも頭に汗をかきます。

5G以前に、情報のやりとりや生活の変化でまだまだインターネットを使い倒す余地はあると今回実感したし
まだ世の中がそれに追いついていないのなら、
インターネットの速度に、ビジネスを追いつかせてやるぜ。

お時間いただきありがとうございます。