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大学も地域資源!「宝箱」のような朝食を目指して学生と共同開発。

セトレ神戸・舞子の窓からは、朝起きると目の前に明石海峡大橋、淡路島や海を行き交う船、キラキラ輝く波、壮大な美しい景色が広がります。
その景色をみているだけで素敵な1日が始まる予感がしたり、明日の活力なったりします。
そんな1日のはじまりに、宝箱をあけるようにわくわくする朝食があればもっと素敵な1日が始まるんじゃないかと始まった「朝食プロジェクト」。
朝食を楽しみに宿泊してもらいたい。“宝物 ”が詰まった朝食 を宝箱 ”を開けるようなワクワクする気持ちになるように演出したいと今回お声掛けしたのが「神戸芸術工科大学」の学生のみなさん。
セトレは、地域 に 眠っている歴史・自然・文化・食・芸術を発掘し、ホテルを通して宝物に触れて魅力を発信することで 、地域を活性化するのはもちろん、未来へつないでいくことをコンセプトに、ここでしかできない本物の体験とつながりをご提供しています 。また、大学も地域の資源であり、大学生の新しい視点・発想に注目して学生ならではの意見を取り入れたプランやイベントを共同開発し 、学生側にも社会経験や就職活動に役立ってもらえるような取組を実施していきたいと考えており、今回のプロジェクトチームが発足されました。

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学生のみなさんに、宝箱を開けるようなワクワクする器を作ってほしいとお願いしたところ、セトレで使用している食材を届けてくれている生産者さまのもとを訪ねてみたいとのリクエストがあり、器を作る際のヒントになるのではと思い淡路島の生産者さまのもとをみんなで訪れました。

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まず、訪れたのが淡路島の西海岸にある洲本市五色町に佇むなんとも趣のある小さな作業小屋。そこで「自凝雫塩(おのころしずくしお)」づくりに励んでいるのが脱サラファクトリーの代表・末澤輝之さん。海水を汲み上げ鉄釜で40時間、薪でじっくり炊き上げ丁寧な塩づくりがされています。末澤さんの塩づくりのきっかけやホンモノを届けたいという想いを学生たちも熱心に聞き入っていました。
中でも、末澤さんの「おいしくて、人の体のためになる圧倒的に”善”なものを提供してそれに対してありがとうと感謝される、そういうサイクルの中にいたいと思っています」という言葉がとても印象的でした。

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次に訪れたのが、南あわじ市の瓦師道上大輔さん(大栄窯業代表)。セトレのディナーコースに登場する瓦プレートや朝食のお皿を手掛けていただいています。「瓦をもっと身近に感じてもらいたい。」との思いで瓦の素材を使いさまざま商品を開発されています。「自分がかかわる土地を知るってすごく重要なことです。その価値を知り、伝え、守るだけではなく新しく構築していく。先人たちからのバトンを継いで400年以上残ってきたのが淡路島の瓦産業です。」そう話す道上さんの夢は、なくなってしまった日本らしい風景=瓦のある街並みを取り戻すこと。そんな想いや取組をお伺いして学生たちも沢山のインスピレーションをもらったようでした。

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最後に訪れたのが、淡路島の北西淡路島市で島内最大規模の養鶏場を営んでいる北坂養鶏場の2代目北坂勝さん。「良いたまごは良い鶏から」との考えのもと、国内でわずか4%しかいないという日本在来の鶏「さくら」と「もみじ」を、餌と水にこだわりひよこの時から大切に飼育されています。北坂さんが卵を作り続ける理由は、「日本の食を楽しむには日本の鶏の卵を」という想いからです。また、「鶏は卵を産むだけの工業製品ではないからたまごの生産者としてだけでなく“養鶏家”としてその先の背景まで伝えていきたい」と語る北坂さん。仕事と向き合う中で楽しさややりがいを見出して頑張っいる北坂さんの背中をみてたくさんの事を感じれる時間となりました。

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今回、生産者さまのを取組や仕事への志、想いをお伺いして、たくさんのことをインプット出来る時間となりました。学生たちも研修を終え、今回学んだことを器づくりにどう活かしアウトプットていくのか楽しみです。半年をかけて一緒に、わくわくする“宝箱”のような器を完成させていきます。また、進捗もお届けしていく予定です。みなさん、楽しみにまっておいてくださいね。

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今回、ご協力いただいた末澤さん、道上さん、北坂さん、素敵なお話を本当にありがとうございました。

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