商品を世に出すための「プレスリリースの切り口」の作り方 広報編①
こんにちは。ホロニックの事業企画室・広報担当の舩木です。
長引くコロナの影響で、ホロニックも様々影響が出てきています。
でも、止まっていても何も生み出せない！ホロニックも主軸だった「ホテル事業」に加え「コンサル事業」「物販事業」3本柱で事業を展開していくことになりました。その中でも、加速してすすめているのが、「物販事業」。今期中に10商品を開発し、来期に向けて売上を上げていけるよう準備を進めています。そんななかで、商品を開発してそれをどのように世に売り出す（認知を高める）かが私たちのミッションでもあります。広報として発売する商品をどのようにリリースしていくかが仕事なのですが、本当にこれが難しい・・・ただ、プレスリリースを書き→配信すればいいってわけじゃないんです。今回は、苦労しながら書き進めていることを少しご紹介できればとプレスリリースを書く時の切り口について少しお話していきます。実際にSETREオリジナルの「旅するチョコレイト」を販売するにあたり、どのような切り口でプレスリリースを書いたのかをご紹介します。
プレスリリースに必要なもの「企画力」
そもそもプレスリリースは、メディアの方の目に留まって取り上げられる事によりメディアで紹介され販売促進、認知の向上につなげるために実施するものなので、まずはプレスリリースを打つことによる「明確なゴール」と「狙い」が必要となります。つまり、「明確なゴール」はどんなメディアに取り上げられたいかを考え、「狙い」は、どのように紹介されたいかみたいなところを見据えて書いていきます。
具体的に、
「今リリースすることによる、季節性やイベントでの利用活用トピックとして紹介されるか？」や「商品に何か意外性や驚きなどがあり、メディアが紹介することによって消費者にインパクトを与えられたり、興味を引くことができるのか？」といったことを考ていきます。
つまり、「どのように紹介されるか？」を先回りして想定していきます。また、プレスリリースを書く時、どうしても美しい文章を書こうと思いますが、メディア側が欲しいのは、 美しい文章ではなくニュース性のある ネタ。ニュース性というのは自らで作り出すことができます 。従来の商品・サービスに対して 、季節ネタ、流行ネタといったものを 無理やりこじつけて作り出せば、メディア側が求めている物であれば掲載は してもらえます。 そこで、既存の物に何を 掛け合わせるかという「企画力」が必要になってきます。
▪新規性…ナンバーワン、オンリーワン
▪優位性…意外性や人間性、社会性などを掛け合わせて情報をクリエイ ティブすること
▪意外性…「へぇ」と感心させたり、「えっ」と驚くインパクトあること
▪人間性…商品やサービス開発に関わった人の想いや苦労など「物語」をアピールすること
▪社会性…インバウンド、働き方改革、2020年オリンピック、コロナ
▪貢献的意義…世の中に提供する価値を押す
▪季節性…社会の大きな流れ、1年の季節性に合わす
▪地域性…地域のネタに合わせてPRする
といったことを掛け合わせてプレスリリースを書いていくのです。
そこで具体的にやることを整理していきます。
１）それらの「狙い」を明確にする
商品がどのように紹介されたいのか「狙い」を明確にするために、いくつかあるものを箇条書きで羅列して、優先順位をつけていきます。
★「誰に」★「どんな経験」を提供できるのか。といったユーザー視点で考えていきます。
具体的に、今回の商品の「チョコレイト」の場合
・(これからの)パーティーシーズンのお土産にも喜ばれる
・おうちでチョコを食べるだけで、旅に出ずとも各地方をめぐっている気分になれる
といったような、具体的なフックとなる利用シーンや活用され方を考えます。
２）「明確なゴール」を決める
商品がどのようなメディアに取り上げられたを想定していきます。
例えば、女性向けメディアに紹介されたいのならば、
「クリスマスパーティーの手土産特集」向けにプレスリリースを書く。
また、情報番組に紹介されたいならば、
コロナ第3波からの流れとして、「GOTOしない、おうちで旅特集」向けにプレスリリースを書く。そうすれば、情報番組の企画などがあると制作側が飛びつきそうですよね。このような観点で、
まず、狙いやアピール情報を整理し、どんな取り上げられ方がありそうかを考えいきます。
３）「商品の魅力」を明確にする
次に、商品に関しての情報を整理し、この「商品の魅力」についても明確にします。この商品の、「何（どこ）」をより伝えたいのか。
世の中に、新商品の情報と言うのは腐るほどありますから、ただ、「新しいチョコレートが発売された」と言うだけではメディアは反応しません。そのため、この商品が、メディアが紹介したくなる、「特別な魅力」を持った商品であると言うことを明示し、興味を引く必要があります。
まず、商品の魅力・特徴を書き出していきます。
商品の特徴（魅力）
・SETRE５店舗のあるエリアの地域の食材を使用。
・６粒全て味が異なる。
・人工着色料・香料不使用
・ルフルーブ 店を持たない、注目の若手ショコラティエ上垣河大さんが、SETRE各地の素材から試作を繰り返し、５つのテイストとその５つの味のバランサーとして機能するプレーン味を開発。
・６粒を味わう順番もオススメがあり
（プレーン→カステラ→ローズ→ハニー→ハーブ→酒）
・素材の味わいを通して、その地域を旅する様な気持ちに。
・地域の素材との出会いを楽しめるチョコレート
・海・山・大地・生き物の恵みを感じられるチョコレート
世の中にたくさんある「チョコレイト」では、他の商品と何が違うのか上記で書き出したもものに、PR価値を見つけていきます。
▪新規性…SETRE×「ルフルーブの上垣河大」さんとのコラボ商品
▪優位性…SETRE５店舗のあるエリアの地域の食材を使用。
▪意外性…素材の味わいを通して、その地域を旅する様な気持ちに。
▪人間性…注目の若手ショコラティエ上垣河大さんが、SETRE各地の素材から試作を繰り返し、５つのテイストとその５つの味のバランサーとして機能するプレーン味を開発。
▪社会性…コロナ禍、旅に出れない
▪貢献的意義…人工着色料・香料不使用
▪季節性…年末やバレンタインのギフト需要時期
▪地域性…地域の素材との出会いを楽しめるチョコレート
このような観点で、まず、狙いやアピール情報を整理し、
どんな取り上げられ方がありそうかを考えいきます。それを絞りすぎると外した時に痛いので、最終的には、絞った範囲を少し広げた形で表現すると良いかと思います。
今回の「旅するチョコレイト」は、下記のように進めていきました。
①どんな取り上げられ方をされたいか
コロナ第3波からの流れとして、「GOTOしない、おうちで旅特集」みたいな情報番組に取り上げてもらいたい
②誰に、どんな体験を提供するのか
「おうちでチョコを食べるだけで、旅に出ずとも各地方をめぐっている気分になれる」
③商品の魅力を明確にする
「新規性」×「優位性」×「社会性」を掛け合わせていきました。
▪新規性：初のSETRE×「ルフルーブの上垣河大」さんとのコラボ商品
▪優位性：SETRE５店舗のあるエリアの地域の食材を使用。
▪社会性：コロナ禍、旅に出れない
プレスリリース完成
タイトルは・・・
うちで旅気分 地域素材「卵・バラ・はちみつ・ハーブ・日本酒・塩」 の味わいがぎゅっと詰まったチョコで味覚の旅に・・・ 「Chocolate 旅するチョコレイト」を販売開始！
に決めました。
こんな感じで私はプレスリリースを書いています。正解はないので、自分なりに納得のいく書き方を見出したらいいと思います。ただ、今回お伝えした①～③を最低限整理するだけでもプレスリリースが書きやすくなります。私も独学なのでこれからも色々勉強しながら進めていきたいと思っている今日この頃でした。
プレスリリースはこちら▶https://www.atpress.ne.jp/news/238755
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