3割引きのシュウマイとわたし
今朝、3割引きのシュウマイをレンジであたためながら、私はふと思った。
「このシュウマイ、3割引きじゃなくても買っただろうか?」
3割引きのシュウマイというのは、昨日スーパーのお惣菜コーナーで売れ残っていたものだ。最近のシュウマイはグリーンピースが乗ってないんだよな~と思いつつ買った、ジャンボシュウマイ3個入のことである。
3割引きだから買ったのか、値引いてなくても買ったのか。
正直にお答えすると「3割引きだから買った」が正解である。
誤解のないように言っておくが、私はシュウマイが好きである。
だが、絶対シュウマイを食べたかったか、と聞かれたら「絶対シュウマイじゃないとダメってことはない」と答えるだろう。餃子も同じくらい好きだからだ。
いつもなら素通りしてしまうような、3割引きシュウマイのアイデンティティに疑問を感じたのは、昨日ライタースクールの質問会にzoom参加したことが関係している、と思う。
あまり詳しくは書けないが、講師の方から『自分が好きだと思う文章があるとしたら、「なぜ好きなのか?」を大事にしている』というお話を聞いたからだ。
これを教えてくれた講師の方も、私が朝から3割引きのシュウマイに「なぜ?」と疑問を持つきっかけになるとは予想していなかったと思う。
もったいない使い方をしてすみません。
そして思った。
「私は、値引きしないと依頼してもらえないような仕事をしてはいけない」(シュウマイから壮大なテーマになりつつあるが、どうかついてきてください。)
値引きのシュウマイに対して嫌悪感など全くない。お得な上に美味しいとあれば、むしろありがたいくらいである。「値引きしているから買う」で全く問題ない。
しかし、仕事となればシュウマイには申し訳ないが責任の重さが違う。
できれば、依頼される理由が「安いから依頼する」よりも「絶対あなたに依頼したい」と思ってもらえるライターになりたい。
矛盾するかもしれないが、高額の仕事をしたいとは全く思っていない。
逆に、クライアントにお釣りをお渡しできるような、クライアントの期待を上回るような成果を提供したいと思っている。
そんなことを思いながら、レンジでほどよくあたたまった3割引きのシュウマイは我が家の朝食のお皿に乗った。シュウマイは食べ物としての責任をしっかり果たしたのである。
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