(22)義父母の食事

同居してから10数年間、平日は嫁の私が義父母の分のおかずも作っていたが、子どもが成長するにつれて義父母とのご飯の時間がどんどんずれていき、2回に分けて用意するのは日々大変だった。それに、義父母それぞれに食の好みに偏りがあること、せっかく作っても、好みや食材の固さの問題で食べないことがあること、などが重なってきた。そして数年前に義母から、食事別々にしようと提案があった。正直、嬉しかった。かなり開放された。私が作っていたときは食費を出していただいていたが、別々になってからはお財布も別々。きっと、義父母にとったら別々のほうが食費も少なくてすむかもしれないだろう。それからは、義父母は自分たちの食べたいものを買い、私は夫や子どもたちのご飯を用意すればいいことになった。そんな中、2年前に義母が倒れて要介護になり、さて今後は食事の用意はどうなるんだろうか…と心配していたが、義母は退院後比較的すぐに、ゆっくりなら歩けるようになった。健康な大人なら徒歩2分、走れば1分のところにスーパーがあるので、要介護になった義母も、足腰のリハビリや脳トレを兼ねて夫婦2人で毎日買い物に行くといいね、ということになった。私たちよりも2時間ぐらい早くに晩ごはんを食べるので、キッチンの取り合いにもならない(キッチンは1つ)。義父母は午後6時ぐらいには食べ終わっていて、私は午後6時ぐらいから作り始める。だからお互いにキッチンで邪魔になることもほぼない。買い物にはいつも2人で行き、荷物は義父が持つ。最初はそれでうまくいっていた。それが、ここ1年ぐらいで大きく大きくぐらついてきている。


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