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主体性を身につけるアクティブラーニング?

昨日は大分県の教育庁による、高校の校長先生向けの研修会で講師をさせていただきました。

テーマは、主体性。高校の教育指導要領が変わり、「主体的、対話的で深い学び」ができる授業をしなくてはならないそうで、その一つの方法論がアクティブ・ラーニング。

自由に議論をさせると、深く考えることなく単なる雑談になることも多々。深く考える力といえば議論だけでなく、興味のあることに没頭するとか、図書館で一人で調べ尽くすことも、深く考える力を磨くことになるかもしれないし、先生たちもとても戸惑っていらっしゃる様子。

下手すると、「ゆとり世代」のように、「AL(アクティブラーニング)世代」と言われるようなことにならないかと心配する声もありました。

企業でも、ワークショップ型の研修が流行っていますが、同じようなことが起きている気がする時があります。

ワークショップで大切なのは、「テーマ設定」と道しるべとなるような「問い」や「制約条件」、そして、そもそもワークショップで何を「成果」とするかを明らかにしておくこと。
そして、それらを理解している人がファシリテートする必要があると思います。

自由というのは、実はとても不自由で、創造的な絵画や写真が生まれてくるのはフレームがあるからと聞いたことがあります。制約のない中での自由からは、なかなか創造的なものは生まれないのかもしれません。

どんな制約を用意し、どんな成果を企むのが、リーダーや指導者の仕事なのだろうと思った大分出張でした。

追伸
久々の大分県でしたが、高速道路からの別府辺りの景色は息をのむほど美しく、日帰りではもったいないところでした。大分からの仕事の依頼をお待ちしています!

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