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ウメハラの話
「ゲームばかりしてないで勉強しなさい」
誰しも一度は耳にしただろう。
ゲームばかりしているとマイナスに取られることの方が多かったが、それでも大好きな趣味の一つだった。
そして、こどもだった僕はゲームをプレイすることで生活費を稼ぐ「プロゲーマー」という存在が生まれるなど考えもしなかった。
日本初のプロゲーマー
高校生の時に格ゲーを始めたが同時期に日本初のプロゲーマーが誕生していた。
格ゲーをしない人でも名前ぐらいは知っているだろう。
今回の記事のタイトルにもした「梅原大吾」である。
梅原大吾:現在はレッドブル/HyperX/Mildom所属で活動中。
当時はゲームをプレイして金を稼ぐなんて無理だろうと思っていたが、ウメハラのプレイには惹きつけられる何かがあった。
みんな大好きレッツゴージャスティン。
背水の逆転劇として有名。
ゲームが上手いだけでなく人間としての魅力に溢れるウメハラに憧れて格ゲーをプレイしている人も多かったのでないだろうか。
僕もその中の一人だった。
心に残った試合
僕がウメハラのプレイの中で一番心に残っているのが、2013年に行われたウメハラ(リュウ) vs Infiltration(豪鬼)の10先だ。
Infiltration:韓国のプレイヤー。2012年EVO優勝など数多くの実績有り。
誰も勝てないんじゃないかと思われてたぐらい強かった。
格ゲーの大会では2本先取や3本先取が主流だが、イベントでの試合などは7先や10先のような長期戦が行われることが多い。
ウメハラはとにかく長期戦が強い。
当時最強と言われたInfiltrationとの対戦には自然と注目が集まった。
当然、僕もこの試合はリアルタイムで見ていたのだった。
結果としてウメハラの圧勝だったのだが、まだ初心者の格ゲープレイヤーだった僕にとって衝撃の試合内容だったのだ。
そこには格ゲーの全てが詰まっているように思えた。
波動拳の撃ち方、昇竜対空の精度、差し合いの上手さ、キャラ対策のレベルの高さ、気持ちの籠ったプレイ。
感動すら覚えた試合だった。
この試合で更に格ゲーの虜になってしまったのだった。
ウメハラと言えば「リュウ」
リュウ使いたかったけど弾撃ちのセオリーが全く分からなくてさくらとキャミィを使ってました。ごめんなさい。
勝ち続ける意志力
ウメハラは本も書いている。
活字の本はあまり読まない僕だがさすがにこの本は読むしかなかった。
興味のある方はぜひとも読んでほしい。
しょーもない自己啓発本読んでるぐらいならこれを読みましょう。
ゲームに飽きる
ゲーム以外の場でも活躍しているウメハラだが、講演会もやっている。
慶應大学での講演会。
「自分の意志、価値観でモノゴトを決断する」が本題として話が進んだ。
この講演会の中で特に印象に残ったのが、
「どうすれば強く在り続けれるのか=自分を飽きさせないこと」
「ゲームに飽きたんじゃない、成長しないことに飽きたんです」
「成長していることが実感できれば人は飽きない」
この言葉にはとても感銘を受けた。
ピッタリと自分に当てはまる内容だったからだ。
この言葉はゲームだけではなく、むしろこれからの人生を生きていく上で必要不可欠なことだと感じたのだ。
仕事するときは常日頃この言葉を意識しながらやってます。
eスポーツについて
最近ではプロゲーマーもかなりの人数いて、ゲームが「eスポーツ」と呼ばれ注目を浴びるような時代になりましたね。
「eスポーツはスポーツなんかじゃない!」
なんて意見もあるかと思いますが、正直そんなことはどうでもよくてゲームが好きで好きでたまらない、そんな人達の目標になる舞台ができたのは非常に嬉しいです。
野球少年がプロ野球選手を目指すように、ゲーム好きな少年がプロゲーマーを目指しても後ろ指を差されない、そんな時代が来るのも近いかもしれないですね。
「勉強ばかりしてないでゲームしなさい」
こう言うと星新一のショートショート感がある。
ウメハラ以外にも大好きなプロゲーマーはたくさんいるけどその話は別の機会に…。
これからも変わらず応援してます。
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