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南フロリダの太陽を追いかけて ③勝手にキーライムパイ選手権。心が揺さぶられる味

いつからだろう。

心を揺さぶられる経験というのがなかなかなくなるのは。

「箸が転がってもおかしい」というような眩しい年齢の越え、酸いも甘いも経験し、感動しなくなると言うよりは、少々のことでは動じなくなると言う表現がぴったりになってきた。

でもね、そんな私も一生忘れられないやつに出会ってしまったんです。
そう、出会いはいつも突然訪れる。

「マイアミ行くならJoe's Stone Crabはおすすめだよ。この時期にしかたべれないカニが食べれるから」

そんな風に20年来の付き合いのある年上の友人からオススメされた。
ふむふむ、Joe's stone crabね。と早速予約(旦那が)

普段は行かないフォーマルな雰囲気。
慌てて夫と娘は車に着替えに戻る。

そして私はここで運命のキーライムパイと出会うのである。

エントリー No.1 忘れられない体験をしたJoe's Stone Crabのキーライムパイ

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ドレスコードに注意


これが主役。ストーンクラブ

主役のストーンクラブ。
あらかじめ、ひびがいれてあって、しかもそれが絶妙な角度で入っているもんだから、触ってとると、ハラリと殻が落ちる。もう職人の技。
匠の域。

一応小さなフォークが備え付けられているけど、ほとんど使う必要がない。身だけが自然と残るようになっている。なんて素晴らしいのと感動しつつ、一口、口に運ぶとぷりっぷりの身がなんとも言えない美味しさ。

メインディッシュが終わって、すっかり満足。
まさか、その後に、メインの感動を上回る出会いがあるとは思いもよらず。

フロリダ名物キーライムパイ。

フロリダ州南部マイアミより最南端のキーウェストに続く島々の Florida Keys - フロリダキーズ で取れるライムだからキーライム。その果汁をたっぷりと使って卵黄とコンデンスミルクを加えたフィリングのパイの上に、生クリームを乗せてある。

フロリダ名物 キーライムパイ

一口、口に入れるとキーライムの爽やかな、鮮烈な香りが拡がる。
彦摩呂だったら、絶対「味の玉手箱や〜」っていうやつ。

これはすごいっ。
こんなの食べたことない。

一切れのキーライムパイを一家4人でつつくもんだから、あっと言う間に小さくなっていく。余韻も何もあったもんじゃない。

しかも驚くなかれ、このJoe's Stone Crabでは一切れ11ドルもする!11ドルって1300円くらいじゃん

とパイの値段の高さに私が一番驚いた。

めちゃんこ高いやないかー。
お持ち帰りにもう一つとか思ったけど、値段を見て諦める私。

でもキーライムパイのことは、忘れられんと、ここから私たちのキーライムを追いかける旅が始まる。

エントリーNO2. キーライムパイベーカリー

店内には、キーライムパイ以外にもプレートやキーライムパイレシピなどの本も。

Birth Place of Key Lime Pieとある。
まさか、ここはキーライムパイのご生誕の地なのか!

尊すぎる・・・・

早速一切れ購入。
店内のイートインスペースへ。

待ちきれず、つい一口食べてしまってから写真を撮ってないことに気づく。
しまった。

ここのキーライムパイも香りが強烈に広がる。

キーライム。普通のライムよりも小ぶりながらも香りが強いらしい。
だからなのか。

そしてキーライムはフロリダのこのあたりでしか取れないし、キーライムパイもこの辺りでしか食べれないので心残りないようしっかり味わわないとと食べまくり。

エントリーNO3. サザンモストキーライムパイ ショップ


お夜食用にと買ったのがこちら。
ちなみにキーウェストはアメリカ最南端にあたることから、サザンモスト(最も南の)キーライムパイショップという店名。

これもやっぱり美味しいけど、そこまで主張しないバランスの良いタイプ。

エントリーNo.4 カーミットキーウェストライムショップ

フロリダ州内でも最高級のキーライムパイと名高い。

キーライムパイで賞を受賞したこともあるくらいの有名店。
だからというわけじゃないけど、キーライムの爽やかさもありつつ、マイルドな味わいで、私好み。

キーライム。フロリダのこのあたりでしか取れないし、キーライムパイもこの辺りでしか食べれないので心残りないようしっかり味わわないとと食べまくり。

エントリー No.5  ブルーヘブンのキーライムパイ

ここの特徴は何と言ってもメレンゲ。生クリームの代わりにメレンゲ。

ブルーヘブンという有名レストランのキーライムパイ。ここの特徴は何と言ってもメレンゲ。生クリームじゃなくて、ふんわりとしたメレンゲが。

夫はメレンゲバージョンの方が好きだというが、私と娘は生クリームの方が好き。夫は生クリームが甘すぎるといい、私たちはメレンゲが甘すぎるという。完全に好みの問題か。

この旅が終わったらキーライムパイも食べれなくなるのかと思わず、キーライムジュースまで買ってしまった。

これがあれば、家でもキーライムパイがつくれる。

結局、Joe's Stone Crabで強烈な体験をしてから、エントリNO2から5までは2日で食べまくり。実はここに載せてないところも1軒あるので(写真撮り忘れた)、本来は6種類のキーライムパイ選手権。

私個人としては、やはり初恋の人との強烈な体験が忘れられないとJoe's Stone Crabのキーライムパイに1票。

カリフォルニアへの帰宅後、次に会えるのはいつかしらと遠距離恋愛中の恋人かのように考えていたら、なんと近くのセイフウェイ(スーパー)でキーライム売ってるではないか。

なんと。

遠距離恋愛に、今はiPhoneとかでLINEでもFaceTimeでも会話できるけど、ロジ(物流)も発達したおかげで私のキーライムパイへの情熱も意外と身近で解消できそうな予感。

フロリダに行くことがあれば、ぜひキーライムパイのお試しを。


#2021年の出会い

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