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【フィリピン就職活動】求人の状況・物価など(※2015年3月)


※この記事は、2015年3月に投稿したブログの再投稿です。

前回、フィリピンでの就職活動の流れについて書きましたが、今回はフィリピンの日本人の現地採用の求人状況について、また家賃などの物価についてまとめたいと思います。
※主にフィリピンの日系企業の場合の情報です

【1】求人相場、日本人は求められてる!?

・需給バランス
フィリピンでの日本人の就職状況は、求人と求職のバランスでは「求人数」の方が多いようです。
つまり、仕事を探している人にとってはたくさんの選択肢があり、比較的決まりやすい状況であると言えます。

ただし、これは日本でも同じですが、求人状況は景気動向や時期によって変わりやすく、就職活動をするタイミングによって感じ方が違うかもしれません。
基本的にはフィリピンは今まだ伸び盛り、日本から進出してくる日系企業も多いので、求人は多い状態が続くと思います。

・欠員募集が多い
1社での募集は1名であることが多く、欠員募集(今までいた日本人が辞めるタイミングでの募集)が多いそうです。
たとえば日本だったら、4月入社に向けた募集が多くなるなど特定の時期に増えますが、フィリピンではそのような傾向はあまりないようです。

・日本人の需要は高い
日本語ネイティブ(日本語を話せる日本人)ニーズがとても高いです。
多くの企業では、支社長は日本から来ている駐在員で、フィリピン人スタッフが数名~数十名いる環境。

その中で、駐在員のサポートをする、営業スタッフとして現地法人の中核となる、また日本本社とのやり取りをする、という役割から、日本人の採用ニーズが高いようです。

・未経験でもOK?
上記のように、現地採用の日本人には、支社長とフィリピン人スタッフとの間のようなポジションが求められることが多く、仕事経験の浅い人よりは、ある程度(数年以上)の経験がある方が、応募できる企業の選択肢は多いと思います。
ですが、未経験でもチャンスはありそうです。

【2】業種・職種など

フィリピンの日系企業の求人は、メーカーや商社、また工場・物流などが多いです。
他の業種の場合、フィリピン法人を設立する際「フィリピン資本を何%以上入れる」などの規制があるのに対し、上記の業界は100%日本資本で進出できるため、求人も多いそうです。

ほかにも、不動産やコールセンター、IT、広告代理店などの求人があります。
職種は、営業職が多く(男女とも)、また営業企画・秘書・営業アシスタントなど事務系の仕事もあります。

【3】勤務地

メトロマニラ(マニラ首都圏)のビジネス街か、工場地帯(カビテ、ラグーナ、バタンガス)が多いです。
またはセブという選択肢もあります。

私たちはオフィスワークの求人の多いメトロマニラ、特にマカティの求人を中心に就職活動をしました。
ただ工場地帯(カヴィテ、ラグーナ、バタンガス)の求人も多いので、いろいろな求人を見るには、勤務地を絞らない方がいいかもしれません。

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【4】給与相場

日本人の現地採用の場合の給与相場は、マニラの場合7万~12万ペソが多いようです。(ざっくり15~25万円)
セブだともっと低いと思います。

フィリピン人の給与が1~2万ペソ(2~4万円くらい)と考えると、大きな開きがあります。

ただし、注意しなければならないのは、所得税がとても高いこと。
フィリピンでは所得に応じて5%~32%の課税がされるのですが、日本人の給与レベルの場合、所得税32%という最大の課税率になってしまうようです。

よって、面接で給与の話をする際、「額面なのか、手取りなのか」(grossなのかnetなのか)の確認が必要です。 
上記の7万~12万ペソ(15~25万円)も、額面なのか手取りなのかでだいぶ印象が変わります。

ただし、それ以外の税金はほぼ無い(あるけど非常に低い)そうなので、控除額についてはこの所得税だけを考えればよさそうです。

【5】住居・車手当

住居手当や車の支給がある求人もあります。
特に営業職の場合は、車の支給がある求人が多いようです。

給与が低くても住居手当がある場合と、手当はないけど給与が高い場合とあるので、このあたりも面接でしっかり確認、または交渉した方がいいと思います。

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【6】家賃などの生活費

・家賃
高層ビルが立ち並ぶマニラのビジネス街マカティ。
外国人や富裕層が住むコンドミニアムもたくさんあります。

ですが、さすがマカティは高い・・・!
20~40平米のコンドミニアムの家賃は、3万ペソ~4万ペソ(6~8万円)くらい。

マカティは、日本の丸の内や六本木のようなところで、そこにあるプール・ジム付きのコンドミニアムに住み、会社まで徒歩圏で月10万円というと、日本の感覚では安いですが、フィリピンに住むのに家賃に10万て、、、と思うと悩ましいところ。

マカティの中でも、古いコンドミニアムやアパートメントだともっと安いです。
また、マカティの中心地から少し離れると、同じような物件でも2.5万ペソ(5万円~)と少し安くなります。

前回の留学時に、友達の家探しについて行ったことがあったのですが、マニラから90キロほど離れたアンヘレスという町では、2ベッドルームある広い家で2万ペソ(5万円以下)でした。

家賃は安く抑えたいものの、通勤しやすく、安全な場所であることを考慮して探したいと思います。

・光熱費
エアコンのあるコンドミニアムの場合、電気代は2000~3000ペソ(4000円~6000円くらい)と、日本と変わらないくらいかかりそうです。
水道代はかなり安いようです。


・食費、日用品
フィリピンには大型のショッピングモールやスーパーマーケットがたくさんあり、品揃えも良く、買物には困りません。
日本の安いスーパーや100円ショップなどと比べると多少高いですが、しょうゆや出汁など日本の調味料もスーパーで手に入るので、暮らしやすいと思います。

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食費は、自炊をすれば安く抑えられ、外食が多いとそれなりにかかってしまうと思います。
マカティには日本食レストランも多くあり、つい行きたくなってしまいそうですが・・・。

以上、フィリピンの求人状況と物価についてまとめました。

まだ移住前で、留学生活と転職活動を通じて知った情報なので、今後、実際に住み始めたら生活コストなど詳しくアップしていきたいと思っています。

※記事内の金額表記は、1ペソ=約2円でざっくり計算しています


※この記事は、2015年3月に投稿したブログの再投稿です。


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