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引き寄せの法則?思ってたんと違う

こんにちは、Kumiです。

「引き寄せの法則」ってご存知ですか?

その名の通り、強く願っていれば実現するってやつですね。科学的根拠はないようですが、まぁ物事をポジティブに捉えるための心理学的アプローチのようなのですが。

ここ最近は自己啓発系の本とかでこの「引き寄せの法則」の実践法みたいなのが普通に本屋で売られてます。

もともとはキリスト教のとある宗派から発生しているようで。ちなみに私はキリスト教信者でもなんでもありません。アメリカでは宗教の話はご法度のようですが、日本人=仏教徒と思われがちで、言うチャンスがあれば私は「神道」だと言っておいてます。日本人の道徳観念に深く関わってると思うので。お米一粒一粒に神様がいる的な。よく初詣に行ってたのも鎌倉の鶴岡八幡宮=神社ですしね。仏教徒だと言うと場合によっては深い質問されてあたふたするんで、認知度の低い宗教を伝えて逃げる。笑

話が逸れましたが、この「引き寄せの法則」。旦那がアメリカにいる時、悪いことが重なって落ちている時に友人に教えてもらったそうで、私は10年近く前に旦那から知りました。旦那はどちらかというとネガティブなので、むりやりポジティブに思考を持っていくために使っていたよう。

もともと楽観主義で適当な私は、当時「引き寄せの法則」なんて日本で全然知られていなかったのもあり、「なにその新興宗教っぽいの」ってドン引きしました。「強く思っていたらそれが叶う?んなわけねーだろ。」と。

なので、まぁこの時は深く考えず、旦那がガチで新興宗教信者だったらお付き合いを考え直そうと密かに決意したぐらいで(宗教は信じている人が信じるべきであり、それを他人に強制するのは筋ではない、と私は考えていて、積極的に布教活動をする新興宗教に一種の恐怖を感じていたため)、気にも留めていませんでした。

ただ、ここ最近「引き寄せの法則」がメディアに出るようになり、そこでふと考えてみたら普通に私、実践してない?って気づいたんですよね。なので、今日はこの「引き寄せの法則」に関する私なりの解釈をつらつら書こうと思います。


1、夢を引き寄せて実現する?

私はもともと中学から英語や洋楽が好きで、海外に行ってみたいという憧れを強く持っていました。まぁ当時、世界史や地理で「海外」には多くの国があることは紙面上知ってましたが、日本に入ってくるのは殆どがアメリカのことだったので、「海外」=「アメリカ」という方程式が勝手に私の中で出来てました。というか日本人多くの方がそうかな?街中で白人さんを見ると「アメリカ人だ」って勝手に思いますもんね。

当時は、アメリカに「留学」して、「スーツ」を来て、キャリアウーマンのように商談で「世界を飛び回る」仕事をし、日本と「海外に住む」拠点を持ちたい、と夢を描いていました。

その方法が大人になるにつれて具体化していき、国連事務員になりたいとかいうだいそれた夢とかに変わっていきました。

そのため、大学ではアフリカ諸国で通じるフランス語を第二言語として選択して勉強しました。

という風にいろいろ具体化した夢を描いていた私。


実は、夢全部叶ってるんですよね。

ただ、「思ってたんと違う」んですけど。


2、夢その1、「留学」

まず、「留学」。

大学入るまでは「アメリカ」に「留学」するんだって思ってました。

家庭の経済的に中の上くらいだったと思いますが、自費で留学行く余裕はなかったので、狙うは大学の交換留学。それでアメリカに行くんだ!と思ってたんですが。

大学ですから上には上がいる。

高校3年時にTOEIC600点は超えていたので英語は出来てた方だと思っていたんですが、大学の同期でさえ900点越えがざらにいる。一緒にフランス語の授業を取っていた友人に至っては990点満点を大学2年次には取っていたので、校内選考がある交換留学で英語圏なんて勝ち目がない、と早々に諦めました。

とりあえず留学はしてみたいな、と思い、大学2年次の短期留学プログラム(夏休みの1ヶ月間の語学学校留学で単位がもらえる)を利用し、英語圏は選考上無理と思ってたので、文学部くらいしか受けないであろう第二外国語で取っていたフランスを選びました。

実際に留学して、そこでフランスが大好きになりまして。

「来年交換留学で絶対戻る」と決意をしたんです。

なので、いつの間にやらアメリカは頭から飛んでいき、フランス一筋になりました。

英語圏への交換留学だと、どの学部からも応募がありますが、フランスであればわざわざ選ぶ人は少ない。文学部の仏文科くらい。さらに、各国数カ所留学先があったんですが、やっぱり「フランス」に留学するなら「パリ」がいいですよね。なので、名前が知られている有名都市にある大学ではなく、「どこそこ?」と言われるような田舎の大学を交換留学の第一志望にしたら、まさかの選考に受かりました。

なので、「アメリカ」に「留学」ではなかったですが、フランスに1年「留学」を実現させました。

まぁ留学に関しては国が違うだけで、実際勉強も頑張ったので自分で実現させた感がまだあります(法学部なのに法律の授業そっちのけでフランス語勉強してました)。


3、夢その2「スーツ」で「海外を飛び回る」

以前の就活関連の記事で詳しく書きましたが、留学先に戻る情熱を止められずとんでもない失敗をした新卒就活。

当時は駐在を目指していたのですが、結局駐在はない海外旅行専門会社に就職。

そこで、海外ツアーにアテンドする添乗員業務をこなしていました。ご年配で高所得者層をターゲットにしていたので、ツアー初日と最終日の飛行機を乗る日はどの国に行ったとしても添乗員は「スーツ着用」が規定でした。モロッコ行こうがネパール行こうがそれこそハワイ行こうがスーツです。場違い感半端なかった。

そう、飛行機に乗って国をまたぐ際に「スーツ」。

よくよく考えてみたら当初の夢であった「スーツ」で「世界を飛び回る」をやってたんです。思ってたのと違いますけど。

子供の頃、ビジネスをするとか商談をする、というのがどんなのかもわからなかったので、イメージとして想像していたのは、空港でスーツ着てキャリーケース転がして颯爽と歩くキャリアウーマン。

傍目には同じことを添乗員時代にやっていました。

いや、詳細は全く異なります。まず、颯爽とはしてない。むしろ空港でもやることいっぱいで時間に追われてスーツでキャリーケース転がして爆走していました。

1人で優雅にラウンジでパソコン開いて仕事をしつつ、搭乗開始を待つのではなく、大勢のお客様に囲まれ、「飛行機乗る前にこれ買いたいんだけど〜」「おトイレはどこかしら?」「搭乗口って何番だったっけ?」と方々から飛んで来る質問をワイワイしながら回答し、搭乗開始になっても搭乗口に現れないお客様を探しに走り回る。

全然状況が違うけれども、「スーツ」で「世界を飛び回る」時に想像したイメージと、同じことをしていました。とも言える。


4. 夢その3「海外に住む」

子供の頃、「海外」というと自動的に「アメリカ」を想像していましたが、大学からアメリカ以外の国の人とも関わるようになり、実際に「留学」したフランスが大好きで、いつしか「海外に住む」夢の行き先は「フランス」になりました。

ただ、フランスは本当に就労ビザが取れないことで有名です。知り合いに、フランスの大学院を卒業、フランス政府機関にインターンをしてそのまま採用が決まり、フランス政府機関が就労ビザ取得に尽力してくれたものの、結局当時の学生ビザの期限終了までに就労ビザを発行してもらえず、日本に帰国。採用は決まっていたため、昼夜逆転でインターン先の仕事を日本からリモートでやっている人がいました。政府機関が就労ビザの申請をしているのに、政府機関がビザの申請を許可しない。そんな理不尽が罷り通る状態でした。

社会人になり、いつかフランスに帰ってやる、という夢を捨てずに様々な道を模索していましたが(お金を貯めて学生ビザで渡る、ワーホリビザで行く、どうにかフランス人男性を手玉にする、等)、旦那と出会ったことでその夢への情熱はいつしか和らいでいきました。今でもフランスに帰りたいとは思っていますが。

アメリカ人の旦那様、血筋は日本人ですが文化的にはアメリカです。日本独自の仕事場の慣例に馴染めず、精神的に堪えてアメリカに戻ることになりました。

当時1人目の子供も産まれていたこともあり、私は若干アメリカ行きを渋りました。だって子供になんかあった時に、私の英語能力じゃうまく医療関係者に伝えられない。しかも孫を親に簡単に合わせられない(うちの両親は海外に苦手意識があるため、わざわざ来ようとも思わないタイプ)。でも旦那は帰りたい。よって、義両親(日本人)が住んでいてすぐに助けてもらえ、本土よりもフライト時間が短いハワイが行き先になりました。

はい。なので「海外に住む」が実現したんです。しかも当初夢を描いていた「アメリカ」。ハワイですけど。

しかも仕事で「海外に住む」ので、イメージ的には高層ビルが立ち並ぶダウンタウンでコーヒー片手に出社。

現在、ハワイのダウンタウンで仕事をしてます。

一応高層ビルが数棟あります。

コーヒー片手に出社してます。

ハワイだけど。

なので、言ってみれば夢が実現してる。思い描いていたのはニューヨークとかシカゴとかサンフランシスコの大都市でしたが。南国ではない。

5. 私なりの解釈

ということで、思い描いていた夢の通りではないですが、見方を変えたら夢が叶っている。

そう、「見方」です。

引き寄せの法則の本質って、結局否定的に物事を捉えるのではなく、肯定的に物事を捉える見方をすることなんじゃないかと思うのです。

私の夢の場合、否定的に捉えたら

アメリカに留学出来なかった

商談で1人で海外をスーツで飛び回る仕事には就けなかった

アメリカの大都市で仕事をするために住むことは出来なかった

フランスに住むことは出来なかった

ってなります。

しかし、肯定的に捉えれば

アメリカじゃないけどフランスに留学できた

旅行会社の添乗員だけど世界中を仕事で飛び回ることが出来た

フランスではないし、アメリカの大都市でもないけどアメリカの中のハワイに住むことが出来た

と言う風に、夢を実現出来ていることになります。

もうはっきり言ってしまえばこじつけですね。でもこじつけでも、「夢を叶えられなかった」って思うよりも、「思ってたのとは違うけど、まぁ夢を叶えられたって言ってもいいんじゃない?すごいじゃん私!」って思った方が気分が良くなりますよね。ポジティブになれる。

私はもともとがポジティブで「どうにかなるっしょ!」と思っている人間なので、自然とこの捉え方が出来ていました。

逆に否定的に捉えがちの人にとってこの「引き寄せの法則」は、それを信じることで「どこか引き寄せられたコトがあるかも」と探すキッカケになるんだと思うのです。自然とポジティブ思考に切り替わる。信じているからこそ、それを証明したくて引き寄せたい事柄に近しいことを見つけて、プラスに捉えられるようになる。

私のように楽観主義な人間は自然とやっていることも、そうでない人には何かしらのキッカケや暗示が必要。そのキッカケや暗示を提示してくれるのが「引き寄せの法則」なんだと思います。言葉もいいですよね。「法則」。普遍的で絶対的な響きがあるので信じやすくなる。

ということで、「引き寄せの法則」の私なりの解釈でした。


ちなみに旦那に教えてもらった時はDVDを見せられたんですけど、やれ「ビジネスが成功した」だの「宝くじが当たった」だの胡散臭さ満載だった。笑 あれはイケてない。笑



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