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アリに学ぶ大学受験の意義と人生選択

前回のnoteでアリとキリギリスの話を、キリギリス中心でしたので、次いで、アリ中心の話。

以前、NHK教育の『ヘウレーカ』という、ピース又吉さんが理科的な日常の疑問を大学教授と対談しながら考えを深める番組を見た。

アリの回だった。
知っている人も多いかもしれないけれど、「2−6−2の法則」の話が出てきた。

ある一つの巣のアリの集団の中にも、
①めっちゃよく働くアリ
②そこそこ普通に働くアリ
③全然仕事しないでサボっているアリ
がいて、この割合が、自然と2:6:2になる、という話。
で、
①めっちゃよく働くアリ
だけを選抜して、集団から抜き取ってきたエリート集団を作らせると、
一部がサボりだしたり、さっきほどの働きを見せずに、なぜかまた2:6:2に分かれる。
逆に、
③全然仕事しないでサボっているアリ
を選抜して集めても、一部がちゃんと働き出して、やっぱり2:6:2に分かれる、という話。

で、2:6:2の法則だけだったら、割と有名な話なんだけど、実は続きがあって、、、
この2:6:2という割合、すべてのアリで絶対共通な比率じゃないらしい。
巣の規模に応じて変動するとのこと。
大きな巣を作る種類のアリは、95%くらいが①めっちゃよく働くアリ で構成されていて、
一方で、かなり小さい巣を作る別の種類のアリは、
8割が③全然仕事しないでサボっているアリ だそうだ。

つまり、所属する集団によって、働く:サボる の割合が変わり、その割合は、巣の規模に比例して、働くアリが多くなる。


「よく働く」っていいことなのか

別に、よく働く=正義 でもないと思ってはいる。

田舎でのスローライフだって、田舎出身の自分には魅力的だ。

ただ、今の自分にとっては、自分の生きている時間をできるだけ楽しく、活動的にしていきたい、という気持ちがある。

できるなら、大きな仕事を成し遂げたい、という願望もある。

これは、もしかしたら20代という年齢的な面もあるかもしれないし、逆に全く関係ないかもしれない。


良い大学に行く意味

たまに「いい大学に行くことにどんな意味があるんですか?」と聞かれることがあるが、ズバリ、誰と一緒に、どんな集団で大学生活を送るか?ということが大きいと思う。(自分の経験上では)

大学ごとにいろいろな環境の違いはあれど、2つ以上実際に通ってみないことにはその違いはわからないだろうし、結局自分の大学での経験からすると、環境より何より、出会った仲間が大きかったように思う。
そういう意味で、どうせ目指すなら自分の中で一番だと思える高い目標を掲げたらいいと思う。
上位大学に行くほど、大学受験の激戦を勝ち抜いてきた人の集団だから、課題の量や内容もきつくなるだろう。優秀な人材に対してショボい課題を出す方が失礼って話で。

めっちゃよく働くアリの集団の中で、シノギを削り合いながら、遊びから勉強、就活まで、なんでも本気で取り組んで楽しめるような集団に、自分的には憧れるので、「上位大学に行こう」という発想になるんだろうなーと思う。

同時に、まだ一回も働いたことがない「学生」にとって、学歴は、努力と目標達成の1つの証明になる。
出身大学でその人の今が測れるわけでは全然ないけれど、処理能力の一つの証明であったり、説得力を増すための一つのカードにはなると思う。


アリと違って、ヒトには自由意志がある

アリと人間で、一つ大きな違いがあるとするならば、人間には『自由意志』がある。

アリは生まれ持った本能でしか動けないから集団を選べないけれど、ヒトは自分の所属する集団を選ぶことがでる。

「この集団めっちゃ働くやん〜。なんか違うわ〜」と思ったら、もっとスローペースな集団に身を置くこともできる。

そうやって、対人関係やコミュニティをアップデートしながら生きていけるのが、人間の強みだ。

特に、生まれつきの能力ではなく、後から身につけることのできる勉学で、勝負できるのが大学受験だから、その分岐点における人生への影響は大きい。

学生にとって、自分の人生の舵を切れる、大きなチャンスの一つだ。

その他、就職活動、結婚、転職、色んな節目で人は集団を変えることができると思う。

もし、今、自分の周りの集団に満足していないのであれば、アリの視点を借りて、集団を変えてみるのもいいかもしれない。

今の世の中には、オンラインサロンという、選べるコミュニティーがある。

SNS, noteという、発信ツールがある。そういうつながりを一つずつ更新しながら、自分をかたちづくっていけばいいんじゃないかな、と思う。

「もっと自分はできるはず。」「もっと楽しく生きていきたい。」そう思うのなら、どんな集団に入るべきか、今の集団にいるべきか。

誰を大切にして、誰と距離をとるべきか、自ずと決まってくるのではないかな?

と思う。

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