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企業分析『三菱地所』2023.3

皆さん、
おはこんばんにちは!
kumazoです!

今回も、
不動産・建設業界の企業分析をしていきたいと思います。

不動産業界・建築業界に所属するものとして、
企業分析をすることで、
企業の良いところを自分自身に取り入れていきたいと思います。

いくつかの企業の数字を分析して比べていくことで、
企業の特色がわかるのではないかと思います。

参考資料としては、
決算短信、決算説明資料、EDINET、株探、IRBANKを用いて、
数字の分析をしていきます。

今回は、三菱地所について分析していきますので、
よろしくお願いいたします。

本編に入る前に、少しだけ自己紹介をさせてください。

Kumazoは一級建築士で不動産・建築業界で15年以上従事し、
マンション・ホテル・戸建て住宅などを設計してきました。
個人的にも不動産投資を行っており、
建築専門の立場から不動産コンサル等を行っております。
現在では、不動産投資用のマンションを設計する立場で、
不動産関係のいろんな方々と仕事をしていることもあり、
内情には明るい立場におります。

不動産投資を正しく理解し、
大失敗をする人やだまされる人が減ればと思い発信をしております。

Kumazoは建築オタクなので、
建築を通して人が幸せにすることができたらうれしいです。

自分で「不動産投資の基本のき」というブログも書いておりますので、
こちらもどうぞ。

※企業分析をしたい方にお勧めの本はこちら

では、本編に参りましょう。

1.企業概要

「三菱地所の企業概要」について解説していきます。

不動産セクターで時価総額ランキング2位
先日紹介した三井不動産と首位争いをしております。

設立 1937年5月7日
資本金 142,414,266,891円
従業員数 974名

1890年 三菱社、丸の内陸軍省用地並びに
    神田三崎町練兵場土地(353,000m2余)の払下げを受ける
1893年 三菱合資会社設立
1894年 丸の内最初の事務所建築である「第一号館」竣工
1923年 「丸ノ内ビル」竣工
1952年 「新丸ノ内ビル」竣工
1953年 東京、大阪両証券取引所に株式を上場
1960年 「丸ノ内駐車場」竣工
1969年 「赤坂パークハウス」分譲(マンション事業に進出)
1972年 三菱地所ニューヨーク社を設立
1984年 三菱地所ホーム株式会社設立
1990年 ロックフェラーグループ社に資本参加
1993年 「横浜ロイヤルパークホテル」開業
2000年 ホテル統括会社株式会社ロイヤルパークホテルズアンドリゾーツ設立
2007年 「ザ・ペニンシュラ東京」オープン(5月竣工)
2009年 藤和不動産株式会社を完全子会社化
2015年 TA Realtyを買収
2021年 三菱地所プロパティマネジメント株式会社と
    三菱地所リテールマネジメント株式会社が合併
(公式HPより抜粋)

配当利回りが2%台ですが、
非減配を25年以上続けております。

大株主は信託銀行やファンドなどが名を連ねております。
その中で明治安田生命保険が3%と少し目を引きますね。

魅力ポイント
・業界第2位の時価総額
・東京丸の内など東京の一等地を、広大な範囲保有している
・13年非減配

懸念ポイント
・賃貸業のため安定しているが成長力は乏しい
・配当利回りもそれほど高くない

2.売上高

「三菱地所の売上げ」について解説していきます。

2022年度の総売上高は1兆3,494億円と過去最高を更新。
1998年以降上下しつつもなだらかな右肩上がりを続けております。

3.株価

株価は、
2023年2月28日現在1666円となっております。

年足を見ると不動産バブル時に3520円を付けますが、
不動産バブル放火とともに657円まで下落。
リーマンショック前に4070円の過去最高値を付けて、
リーマンショックでまた下落。
863円を底にまた回復して2013年に3350円を付けて、
その後下落コロナショックもあり1291円まで下落するも
横ばいとなっております。

年足の画像↓

株探より

日足を見ると、
2022年から2023年にかけて下落をしており、
相対的に安値圏で横ばいとなっております。
日足の画像↓

株探より

4.EPS

「三菱地所のEPS」について解説していきます。

日本の不動産バブル、リーマンショック、3.11と
EPSが減少する年はありましたが、
その後アベノミクスとともに右肩上がりとなっており、
2022年には過去最高値を付けております。

過去25年の平均EPS成長率を計算すると
約6.4%となっております。

EPSの成長率が低いのが気になりますね。

5.営業利益・ROE

おおむね右肩上がりとなっております。

リーマンショックと3.11で停滞したものの2017年に
2008年の最高値をやっと超えて
上昇トレンドとなっております。

2021年に一度減少するも、
2022年にすぐに回復し最高値を付けております。

ROEの過去25年平均は約4.91%と低いです。
これはキャピタルゲインよりインカムゲイン中心の
ビジネスモデルになっていることによるものです。
(分譲より賃貸が多い)

直近ではROEも8%を超えてきておりますので、
維持、もしくは上昇できるか注目です。

6.配当金

「三菱地所 の配当金」について解説していきます。

配当金は過去13年で非減配で連続増配、
1株当たり36円となっております。

配当性向は過去12年平均で約29.14%となっており、
30%以下前後で推移しております。
(外れ値不算入)

配当利回りは2023年3月3日現在、約2.28%となっております。

高配当ではないですが、
長い期間非減配と低い配当性向は堅実性を感じますね。

長期的に見て株価が安値圏なので
貯金銘柄としては頃合いかもしれませんね。

7.まとめ

不動産賃貸業のため、
不動産の保有数が伸びると資産が増えていくビジネスモデルです。

よって大きく伸びるビジネスモデルですが、
着実に資産が大きくなっていきます。

株価をみると大きく上下していますが、
底値が徐々に切りあがっていることが分かります。

これは資産額が支えてているように推測できます。
年足ベースで安値圏にありますので、
貯金銘柄としては悪くないかもしれません。

引き続き
高配当株×不動産・建築セクター企業の分析していきますので、
参考程度に読んでいただければ幸いです。

少しでも良いと思ってくれたら、
いいねとフォローをよろしくお願いいたします。

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