12月 10日(日)
「クリスマス」を教会はどのように待っているのか少し御紹介させていただきます。
教会は日曜日ごとに礼拝に集まります。12月25日の4週間前の日曜日から礼拝堂に「クランツ」と呼ばれる常緑樹でできた王冠のような飾りに4本のろうそくを一本づつともしながらアドベントを待ちます。この期間をアドベント(待降節)と呼びます。中心にイエスさまのろうそくを置いて5本のろうそくを立てることもあります。ろうそくの長さが一本ずつ短くなっていくのがアドベントクランツの特徴です。
「讃美歌21」の242番にアドベントクランツの歌があります。ここに音源を載せることはできませんが、ご興味のある方はWebで検索されますと聞くことができます。
「主を待ち望むアドベント 最初のろうそく ともそう」と、ろうそくのともし火によってキリストが来られるのを待ち望む讃美歌で4番まであります。
今週は一本目と二本目のろうそくに火がともされました。ある説によりますと「天使のろうそく」と言われて「平和」を意味するそうです。聖書にはクリスマスツリーやクランツ、オーナメントなどのことは記されていません。けれども地域ごとにいろいろなお祭りの伝統が合わさり楽しみと喜びをあらわすクリスマスの飾りや御馳走、お菓子が生まれ、プレゼント交換などが行われるようになりました。
「シュトーレン」というドイツのお菓子は布にくるまれた幼子イエスさまを表しているそうです。ナッツやドライフルーツ、マジパンなどが入っている粉砂糖でおおわれた小さなパン菓子です。アドベントの間、毎日1㎝ずつ切って味わいながらクリスマスを待つそうです。
一日ずつ開いていく「アドベントカレンダー」は、12月1日から25日までの日にちが記されているカレンダーです。クリスマスの様子が描かれた絵が基本になっていますが、普通のカレンダーと違うところは数字がバラバラでどこにあるのか見つけて、開けると天使や羊などの絵が見えるというものがあります。また数字の扉を開けてその中にお菓子などが隠されているものもあります。子どもたちにも大人にも一日一日を待ち遠しく過ごすことの出来る楽しいカレンダーです。
今週もみなさまの上に主の御祝福が豊かにありますように。
12月 3日・礼拝説教要約
説教「マリアの望み」 濱田美惠子牧師
ルカによる福音書 1章26~38節
ダビデ家のヨセフのいいなずけであるマリアに、天使ガブリエルがあらわれ祝福した。そして「聖なる者、神の子と呼ばれるイエス」を身ごもると予告した。マリアは「そのようなことはあり得ません」と答えると、天使はすでに高齢の祭司ザカリアと不妊のエリサベトも神によって「主イエスの道備え」をするヨハネを身ごもり6か月になっていると告げる。マリアは、神によって生まれる子によってダビデの王座が永遠に終わらないという約束の言葉を信じた。そして主のはしためである自分の身にそのことが成ることを望んだ。このマリアの信仰によって、弱い者が虐げられる、闇で覆われた世界に永遠に終わることない希望の光がともされた。