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しっとりを越えてびっしょりに。中国広東省に回南天がやってきた話

すべてがびしょびしょになるシーズンが中国広東省にやってきました。

春節の前後、街中が湿気だらけになるシーズンのことを回南天と言います。

調べて見ると、気温が下がったところに、海から暖かい湿った空気が大量に押し寄せることで、湿度が急速にあがります。結果、至るところが水だらけになることを回南天というらしいです。

この回南天は、ほとんどの場合、数日で終了します。

さて、日本でこの note を読んでいる方は、湿気くらい日本にもあるよと思われるかもしれません。

しかし、この回南天というのは、皆さんの想像の遙か上を行きます。

どうぞ皆さんのポストをご覧下さい。

大抵のマンションの廊下は濡れているのレベルを超えて、水浸しになります。エレベーターから慌てて飛び出したりすると、転んでしまう可能性もあります。

室内だって、シットリを越えてシャワーを浴びたあとのシャワールームの壁のようになります。

この時期に、うっかり旅行なんていってしまうと部屋中カビだらけになります。

これは面白い!フリーマガジンが湿ってしまい、くるくるになっています。フリーペーパーが設置されている場所って、人の移動がある場所です。

そんな開けた場所でも、これだけ湿気ているわけですから、単に湿度高いな~ってレベルを超えてくる。それが回南天だと理解していただけたと思います。

この時期になると、風邪を引いたり体調を崩したりする人が増えます。また日常の挨拶もすべて「湿気てますな~」「そうでんな~」となってしまいます。

ただ、不思議なのですが中国人たち、この回南天について語るとき、なんだか嬉しそうなんです。

毎朝、床を掃除しないといけないとか、除湿機を買ったよ~とか、ニコニコしながら嬉しそうに話します。

回南天は、もはや地元の風物詩として受け入れられているのかもしれませんね。

さて、この回南天は数日で終了し、そのあとは強烈な夏日がやってきます。

毎日30度を超える長い夏がやってくると思うと気が滅入りますが、地元の中国人にならい、困った風を装いながら実は楽しんでいるくらいの気持ちでいられるようにしたいと思います。

そうそう、それとこれはちょっと自慢なのですが、わたしが今暮らしているマンション、回南天の影響は皆無です。

寒い日も室内は暖かく、エアコンの効きも良いので、中国の家にしては気密性が高いのではと予測しています。

わたしは社交的ひきこもりですので、室内がこれほど心地良いと、心の平安を保ちやすくなります。

家にいる時間が長いので、よくよく考えてお部屋を探したいですね。

今日も最後まで読んでくださりありがとうございます。

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