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フィンランド子育て日記:一歳児のねんトレで家族全員ぐっすり

もい。フィンランドのヘルシンキ圏(エスポー)で一歳児の子育てをしながら修士課程に通っているくまたろうです。
2023年の8月末に来フィンして1年弱です。息子が3ヶ月の時に家族(妻と息子)とやってきたので、在フィン歴と息子の年齢すなわちパパ歴がかなり近しくなってきました。

1年目(24年の4月半ばまで)は妻が育休取得。妻のしごと復帰に向けて息子がならしも含めて3月末から現地の保育園に通っています。私の大学はようやく夏休みに入ったのですが、同時に息子の保育園も7月の間は1ヶ月間閉園。妻は平日毎日仕事があることもあり、息子と1ヶ月毎日タイマンしています。

こっちの保育園の話しやネウボラの話しなんかもそのうち書ければと思いますが、最近取り組んだねんトレがめちゃくちゃうまく行ったので同じ悩みを抱えるパパママに届けばと思って書いてみます。

ターゲット

◎睡眠不足や寝かしつけに悩むパパ・ママたちにおすすめです。
◎ねんトレ取り組もうとしてるけど、どうすればいいの?という人はとりあえずもりたま先生の本を読んでみてください(3-40分で読めました)。
◎特に、育児で主体的に担える役割不足に苦しむパパたちにおすすめ。パパだからこそできるとも思うので、仕事で忙しいパパも週末や3連休なんかにチャレンジしてみてください!

×全然フィンランドメソッドではないです!(ネウボラでは別の部屋で寝ろ!と言われたくらい・・・)

目次


0. 前提条件(ねんトレ実施前)

・息子1歳1ヶ月(開始時)
・ねんトレ歴:過去に一回夜間断乳にチャレンジして失敗・・・(余計泣いた)
・寝かしつけ:授乳しながら寝落ち
・寝床:セミダブルベッドにママと息子が添い寝(パパは別室)
・夜間:1〜2時間に1回起きて添い寝含めて授乳しながら再度寝る。
・担当:ママ(母乳のでないパパは戦力にならず)
・課題:仕事復帰したのに夜続けて寝れないママ、仕事中に眠い。そもそも寝かしつけに1−2時間かかる場合も・・・パパは力になれない無力感が辛い。息子も何度も起きてかわいそう。
・予想:子守唄とか絵本とかで寝るわけないじゃん、まあ、多分無理だけどやってみようよという感じ。

1. メソッドと参考文献

取り組んだメソッド

・もりたま(森田麻里子)先生(以下敬称略失礼します)の「家族そろってぐっすり眠れる 医者が教える赤ちゃん快眠メソッド」(参考)
→ひとことで言えばこの本がめっちゃよかったのでこれを読んで!やってみて!という感じです。ほんとうに。
◎よかった点
・いざ、実際に取り組もうというときにすべきこととフローが簡潔にまとめてあるので、取り組みながら何度もそのページを(kindleで)見返しながら実践できた。
・参考文献が載っている
・医師が書いてる(内容も適当だな〜、いい加減だな〜、主観的だな〜、それを言っちゃあおしめえよ、ということがなかったと感じた)

その他の参考文献(というかよんだ本)

赤ちゃん寝かしつけの新常識/ソフィア・アクセルロッド
もりたまメソッドと基本同じようなことが書いてあります。上記もりたま本が「メソッド」なのに対しこちらは「新常識」なだけあってやや内容が広範。いざ取り組むときには「どこ読めばええねん」という感じもありましたが、全体的な姿勢とか知識のインプットにはよかったです!

2. 実施概要

・タイミング:
パパの夏学期が終了したタイミングでパパを担当としてねんトレ開始
・寝かしつけ:
授乳・歯磨き(・鼻吸い)→ねんねチーム(ぬいぐるみ)が迎えに来る→おやすみツアー(おもちゃやソファ・ママ・お風呂にお休みを言って回る儀式wかわいい。)→絵本→消灯→子守唄→パパが部屋を出る。※部屋はホワイトノイズをかけてます
・寝床:
IKEAでベビーベッドを購入、セミダブルの横に設置(部屋を分けることは諸事情でかなわず)。パパがセミダブルに寝る(広くてラッキーでした)。ママはパパが寝ていた別の部屋のベッドに寝る。
・夜間の対応:
一定時間泣いたら(※)パパが部屋に入って「大丈夫だよ〜、ねんねしようね〜」と声をかけて(体には触らない)、部屋を出る。
※入るまでの時間を日々伸ばす。初日は5分→数日かけて20分に。
・担当:
寝かしつけ・添い寝・朝起こすまでパパ。ママじゃないことで息子が「眼の前にあるんだからおっぱいよこせよ〜(泣)」とならず比較的諦めやすいことを期待。

3. 過程と経過

① 初日:

・初日は、寝る前のルーティンが違う(寝室で授乳しながらママと寝落ち→リビングで授乳後にパパが迎えに来る)ので、ブチギレ。当然絵本を読むことも無理(爆泣きしてるので聞いてないし、読み続けるのが不可)だし、子守唄ももちろんかき消されるような声で泣き続ける。
・本によると、「最初は2時間くらい泣く子もいる」とのことだったので、(2時間もただ爆泣きを聞き続けるのは辛いので)ママには寝かしつけ開始(20:00)と同時に外出してもらうことに。フィンランドの夏はいつまでも明るいので散歩にちょうどよかった…
・メソッドに従って部屋を出ては5分経ったらまた部屋に入って声をかけて…を繰り返してモニターで見守り。眠いのだけど柵につかまって立って泣き続ける息子・・・
・戦い開始から50分・・・ついに奇跡が・・・。泣きつかれた息子が自分ですっと横になって眠る(!!!!)。「?????嘘だろ????」と思いつつもそのまますやすやすや・・・
・朝まで何度か起きるけども、5分泣き続けたら声掛け、をしていると目覚めても自分で眠るように・・・
◎ママは、産後すぐに区の補助で使える産後ケアに行って寝た時以来に夜から朝まで寝ることに成功…(本当にありがとう涙)

② その後初期:

・2日め、3日め、とみるみる寝るまでの時間が短くなる・・・。あまりにうまく行くので驚嘆。息子偉い・・・涙
・なんと、開始数日で息子が夜寝てから朝まで通して寝られるようになる。
・3日目くらいからまさかの、寝る前の絵本タイムが成立(ちなみに絵本は「もうねんね」)。初日は子守唄をかき消さんばかりだった泣き声が、まさかの子守唄を歌い出すと息子に寝るスイッチが入って「寝るぞ!」と気持ちいい寝る姿勢を探す感じになって自ら寝るように。ちなみに子守唄は何でもいい、例えばと本で挙げられていたものから唯一歌える気がした「赤とんぼ」3番までだと思っていたら4番まであることにしばらくしてから気づく。
・これまで夕方になると眠くてご機嫌ななめだったのが比較的1日中ご機嫌になったような気がする。

③ 1ヶ月経過して:

Q寝付き良くなった?:
超よくなりました。

Qねんねの前に暴れたり泣いたりしない?:
しないです。リビングで授乳した後、眠りに行くことがわかってくれて、ぬいぐるみたちが迎えに来るとぎゅっとしてくれます。お休みツアーもうんうんとこなして、絵本を読み終わるとぬいぐるみをパパに手渡し(ねんねだからベッドに入れてあげて、という感じ)。最後には自らベッドに入ろうとしてくれます(柵が高いので抱っこで入れてあげますが笑)。

Q寝るまでにもう全然泣かないの?:
泣きます。が、入眠時は全く泣かずに自分で寝てくれます。子守唄が終わってパパが部屋を出るタイミングで、眠りが浅いと一回泣きますが、30秒〜3分くらいで泣き止んで自ら寝てくれます。

Q夜中は?:
急に「わっ」と一声泣くことがありますが、すぐに自分で寝ます。たぶん「寝言泣き」と呼ばれるもの?

Qなんか困ったことある?:
今は朝です。フィンランドの夏は日の入りが遅く日の出も早い(夏至とか真っ暗な時間1時間くらいしかない。遮光カーテン×養生×段ボールでも煌々とした光が差し込んでくる…嗚呼自然…)こともあり、朝早く目覚めることに少し困っています。朝6時以降に起きたらもう起こして上げるべきという説もあったのですが、7時までは寝る時間だよ、ということで寝たふりすることにして、だんだん朝起きてももう一回寝てくれるようになりつつあります。

Qお昼寝は?:
家でお昼寝するときは全くおなじルーティンをして(妻は仕事中なので授乳抜き)、すんっと寝てくれます。

Q外出時は?:
パパと息子ふたりともトレーニング中です。ベビーカーの上でも比較的すっと寝てくれるようになったのですが、1時間足らずで起きてしまうので、気長にトレーニングしていこうと思っています。

4.まとめと感想

まとめ

結果論ですが、100%やってよかったです。もりたまの本とIKEAのベッドがあればすぐ始められるので、ぜひ同じ悩みを抱えてる人は・・・!

感想

・息子がおっぱいを咥えながらじゃないと眠らない状況で、妻が眠くてもできることがあんまりなくてもどかしかったので、ねんトレに取り組むことがそのままその役割を代わり得る手段であるように感じたことがデカいです。
・「パパのほうがおっぱいついてないから子供も諦めつきやすい」とどっかに書いてあったし、実際にそんな気もしてます(結果論)。なんかもうちょいできることないかなと思っているパパたちは是非…!(あ、来週3連休・・・)
・パパ・ママとも睡眠の悩みが解消されたことに加えて、息子が自分の膝の中でねんね前の絵本を読んでたり、一緒に作ったルーティンを理解して一緒に寝てくれることの感慨が結構すごいです。


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