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チョウとガの違いはあいまい


はねがキレイなのがチョウで、汚いのがガ?
いえいえ、そうとは限りません。見た目が地味なチョウもいれば、美しいガもいます。

実は、チョウとガの違いは、あいまいなんです。

思い切って分けるとすると、この表のような感じに。
●チョウは、明るい日中に活動。止まる時は羽を立てていて、触覚は棒状。
●ガは、暗い夜中に活動。止まる時ははねを後ろにたたむ。触覚はふさふさ。

でも、これに当てはまらない例外がたくさんあって、キッパリ分けることができません。

探究視点

①問いの設定

先日開催した自然体験イベントでの親子の会話が、この投稿の出発点となりました。

セセリチョウを手にした子どもに対して、母親が「チョウと蛾って何が違うの?」と尋ねていたのです。子どもの「実は曖昧なんだよ〜」という返答に、ボクは「よく勉強しているんだなあ」と、感心すると同時に、この話題が多くの人にとって新鮮な発見になるのではないかと考えました。

この話題は昆虫好きの間では周知の事実かもしれません。しかし、一般の人々にとっては意外な情報だと思われます。この「当たり前」と「意外」のギャップこそが、探究を深める絶好の機会だと感じました。

②情報収集、分析

チョウとガの違いについて、信頼性の高い学研の図鑑を情報源として選びました。この選択には二つの理由があります:

  1. 複数の情報源を使用すると、例外が多く存在するこのトピックでは、解説が複雑になる恐れ。

  2. SNSの文字数制限を考慮すると、簡潔な文章にする必要がある。

情報の見せ方も工夫をしました。読者の理解を助けるため、普段使用している斜め視点の図を採用し、情報をわかりやすく配置することにしました。

③対話

この投稿の主な読者は忙しい大人たちです。そのため、以下の点に特に注意を払いました:

  • 流し読みでも誤解が生じないような、明確な表現。

  • 「チョウとガの違いが曖昧である」という意外性を「へえ、そうなんだ」と自然に受け入れられるような工夫。

文章作成のプロセスとしては:

  1. 下書きを作成

  2. ChatGPTを使用して修正

  3. AI生成文章は、面白みが失われがちなので、自分で再度修正

その時の実際の内容

初期の文章では含まれていなかった具体例を、投稿時には追加して読者の理解を深められるようにしました。

④まとめと表現

この投稿で最も難しかったのは、例外の扱い方です。例えば、羽を広げてとまるチョウも存在します。しかし、全ての例外を網羅することは不可能です。そこで、以下のバランスを取ることに注力しました:

  • 正確さを保ちつつ、わかりやすさを重視

  • 興味深い内容でありながら、誇張しすぎない

これらのバランスを取るため、本文だけでなく図解の近くにも注釈を入れ、読者の誤解を防ぐよう努めました。

さらなる探究に向けて

結果として今回の投稿は、とても好意的に受け止められました。コメントを読む限りは懸念していたようなことは起こらなかったように考えています。

ただ、改善できるとすれば、「あいまいさ」を表現するには、この図解形式は適していない可能性があります。図解は一般的に「わかりやすさ」を重視するために使われます。今回の「あいまいさ」という概念にはそぐわないかもしれません。

今後の改善案としては:

  1. わかりやすさよりも「あいまいである面白さ」をより効果的に表現する方法を探る

  2. あえて、多くの例外を取り入れてみる

これらの改善により、テーマの本質をより深く伝えられる可能性があります。ただし、「チョウとガの違いって?」というシンプルな問いに対して、かなり複雑な回答となってしまうことが予想されますので、わかりやすさとのバランスには十分注意を払う必要があるでしょう。

これからも、日常の中にある「なぜ?」を大切にする探究心を育てていきたいと考えています。


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