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世界最大の花よりも、クレマチスよりも、虫に夢中になってしまった5月の筑波実験植物園

ボクは日本の野草に興味があるので、なかなか温室の植物を見に入ることがなかったのですが、なんせ世界最大の花が開花中とのことですので、いつもなら休館日の月曜日に特別開館しているとのことですので。見に行ってきました!ありがとう特別対応!

あまりのデカさに半笑いするしかない

ふだんボクたちが食べているコンニャク。あのコンニャクの花は見たことあったんです。このあたりだと自家製コンニャク作る人も珍しくはないので、畑に咲いてたりするんです。
なので、この風貌は知ってた。大丈夫免疫はある。

ただ、ここまでデカいとは!

現場には2つコンニャクの花がスタンバイ。咲いていたのは小さい個体で高さ190センチ。もはや作り物では?と思ってしまうレベル。これが自然界に咲いているなんて、熱帯すご。

臭い匂いがするそうですが、夜の一時期にしか放たないので、直ではかげないものの、再現した香りが展示してあったのでクンクンしてきました。

それはまさに、生ごみ。

これなら虫が寄ってくるわ。ナイスな引き寄せ。

植物園で虫に夢中

さて、園外に出ていつものコースを巡りましょう。

毒草コーナーという一角がありまして。トリカブトとかが植ってるんですけど、そこにエゴノキもあるんですね。エゴノキって普通に公園にあったり、庭木になっていたりするけど、実に毒が含まれます。
食べるとエグい味がするからエグい木→エゴノキ。

でだ。その葉っぱに卵を産んでくるくる巻物のように丸める器用なことをする虫がいましてね。エゴツルクビオトシブミっていうんですけど。
野生の姿を見たことはなかったのです。虫網に入ったのは見たことあったけど、どうせ見るなら野生の姿そのままを見たい。

植物園のエゴノキはちょうど目の高さになっていて、おまけにオトシブミもたくさんついてる。これは絶対いるはず!天然物を拝めるチャンス!と思って探しましたよ、体長6〜7mmの虫を。

30分ぐらい粘りましたかね〜。葉の表も裏も、枝の根元も先も、寄って見ては引いて見て。座って、立って、立ちくらんで。
そこでやーっと見つけました!虫網で取ったんじゃない、普通に暮らしているそのままのエゴツルクビオトシブミ。
欲を言えば、オトシブミの制作風景を見せてもらいたかったけど、納得いく葉っぱがなかったようで、あちこち飛んでは(飛ぶんだ!と驚きましたね。そりゃ虫だから飛ぶんだけど、飛べそうな体していないので)葉っぱを物色している様子でした。

というわけで、このエゴノキ前でかなり時間を使ってしまったので、開催していたクレマチス展は入れずでした。

この日の目玉でもあるクレマチスよりも、コンニャクよりも、虫探しに時間を費やしました…

隠れた目玉じゃないかと思うクリンソウの水辺

ボクが日本の野草推しってこともあるけど、個人的にはダントツでクリンソウの咲く水辺でしたね。美しすぎて感動でした。ぜひ、見に行って欲しい。
楽園ってことのこと〜!?ってくらいで、写真に収めたくてもボクの腕では全然この美しさを残すことはできませんでした。
イラストならいけるか!?と挑戦したけど、まあ、この程度です。10年後に再挑戦しましょう。その頃には相当上手くなってるはずなので。

悔しいのでもう一枚。本物はこの100倍素敵です!

特別開館の主目的以外で大満喫

今回は世界一大きなコンニャクが開花中&クレマチス展開催という2大トピックがあるのにもかかわらず、コンニャクはそこそこに眺めて、クレマチスに至っては、その入り口付近で虫探しに興じて満足して帰るという、植物園としては不本意な楽しみ方をしてしまったと思いますが、ボクとしては本当に良いものを見させてもらいました!
エゴツルクビオトシブミとクリンソウ。

おまけ

過去の筑波実験植物園のイラストマップ

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