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【日曜日のweb教室】自然界のトレンドと絵本作り

これは、読むだけで旬の自然がわかるweb教室です。前半は今週の主な自然界のトレンド情報を。後半は週替わりで自然が身近に感じられるコンテンツをお届けしています。

ネイチャースナップ

ここでは旬の自然の姿をお届けします。忙しくてなかなか見ることできなかった〜という方は、ここで追いついてくださいね。

ぴこんぴこん

道路をスズメガの幼虫が歩いていました。黒いボディに黄色やオレンジ色の模様が強そう!でも、この子の本当の注目ポイントはしっぽなんです。

ぴこんぴこん。

アンテナのように伸びた突起が、歩くたびに上下に動きます。ぴこんぴこん。

しかも先端が白くなっていて、脚が長く見える効果も発揮。このおかげで、ぴこんぴこんがよりダイナミックに見えるのです。

さて、この指揮棒のような突起は一体何なのでしょうか?調べてみました。

  • 敵に襲われた時に大切な頭を守るため、お尻に目立つ突起をつけている

  • ツノのように見せて、敵に「襲っても無駄だ」とアピールしている

などの情報が見つかりましたが、完全には解明されていないようです。

ボクは、この「まだよくわかっていない」部分が大好きです。想像力が掻き立てられるからです。自然界にはわからないことがたくさんあって、興味を惹かれます。目の前にあるのは、長い地球の歴史で磨かれてきた芸術です。

この突起が無くてもスズメガは生きていけるかもしれません。実は、ぴこんぴこんしなくても外敵に襲われないかもしれません。しかし、この突起は長い切磋琢磨の中で残ってきたのです。先っぽの白も、これじゃなきゃきっとダメなんです。

ボクはそんなことを考えながら、道路の真ん中でしゃがみ込んで観察していました。

「具合でも悪いのかしら?」「あそこのお父さん、大丈夫かしら?」

ご近所さんからそんなことを言われている気がして、そっと立ち上がり、何事もなかったかのようにスズメガとお別れをしました。また、会おうね。

チョウのようなトンボ

水面に浮かぶ小さな白い花、その名はガガブタ。名前だけ聞くと、レディガガとブタが合わさったようなインパクトのある響きですが、実際には「鏡(カガミ→ガガミ→ガガ)の蓋」から来ているそうです。

この豊かな自然環境に飛び交っているのはチョウトンボです。パソコンで「超トンボ」と変換されることもありますが、卓越したトンボという意味ではなく、チョウチョのようなトンボだからそう名付けられたのだそうです。他のトンボと比べてハネの幅が広く、その動きはひらひらとしていて、まるでチョウチョ。

ハネは黒っぽい色をしていますが、光の角度によってブルーに見えたり、グリーンに見えたり、時にはパープルもちらほらと見えます。

「あ!今ブルーに見えた!いや、もっとこっち向いて!」

と、さまざまな角度からの見え方を楽しむのが、このトンボの魅力です。

ガガブタの花が咲く水辺と、黒光りするチョウトンボの共演。照りつける日差しの中で、彼らの姿を観察するのは心が豊かになるひとときです。

締めの言葉がまるでおじいちゃん

以前勤めていた公園でヤマユリを増やす活動をしていたので、ヤマユリには特別な思いがあります。

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