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光る君へ4話 五節の舞姫 デコ牛車とホオジロ

ボクは鳥だけでなく花も好きなので、花にも注目の回でしたよ〜。それにしてもわからないものもいくつかありました。みなさんの考察もぜひ聞かせてください〜。


このページの構成
名称:シーン鳴き声
セリフ
[感想]or[雰囲気音]or[演出効果音]
雰囲気音は、シーンのリアルさを演出するための音。川にはせせらぎ音、海には波の音と同じようなもの。
演出効果音は、それとは別で意図して入れている音。こちらを解き明かすことに重きを置きたいと思います。

トビ:散楽の講演が終わったところ

ピーヒョロロ
直秀:また見に来いよな

?(鳥の声):回想シーン 直秀が屋根の上

ヒーヒョロ〜

[感想]3話のシーンでしたが、改めて聞いてみたら、こちらは毎熊さんの声じゃないですね?何?一瞬、ヌエ(トラツグミ)かと思ったけど違う。ヒョロ〜の部分はもしかしてアカショウビン?と思ったけど、その鳴き声とも違う。何これ?

?(黄色い花):まひろと道長が並んで座って会話

道長:俺のこと今度会ったとき話すと約束したのを覚えているか?

[感想]二人座っている周囲に咲いている花。なんだこの花は?一瞬「ナノハナかな?」なんて思ったけど、違った。葉っぱは細いし。と、いろいろ調べましたが、結論としては「小道具です」と言うことに結論づけました。

?(黄色い花):道長と直秀 

道長:そういうことはの散楽の中だけで言え
百舌彦:そういうことはの散楽の中だけで言え

[感想]道長がその黄色い花を手に持ってるんですが、よくわかりません。それよりも、よかった百舌彦。解雇されずに済んだんだね。

ホオジロ:まひろと宣孝が帰宅


チーチュピーチュリリ

まひろ:身分とはとかく難しいものですね

[雰囲気音]なかなか重たい内容の割にホオジロののんびりしたさえずり。これは雰囲気音なのか、意味があるのか?(ホオジロの鳴き声はF4たちのシーンでも流れるので、そこで考察をしています。)

スイセン:父の書斎

まひろ:誰よりも博学な父上なのに…

[感想]もともとは地中海地方の花で、古い時代(なので平安時代)にはすでに日本に入ってきていたようです。

キジバト、センダイムシクイ、アオゲラ:詮子と道長の縁側

デーデッポポ、チヨチヨジー、ケッケッ
詮子:帝のご譲位の日取りはいつ決まるの?

[感想]このシーンで鳥、多すぎ!笑。耳が忙しい〜。て言うか、こんなにわんさか鳴くってどんなところにお住まいなんでしょう。笑

トラツグミ:安倍晴明が占い中


ヒョーヒョー

[演出効果音]古くから妖怪の「ぬえ」というのがいまして。顔は猿で、体がトラでみたいな風貌らしいのですが、その鳴き声がこのトラツグミの声ではないか?と言われています。大変美しい鳥ですけど、鳴き声がヒョーー…ヒョーー…と物悲しく、しかも薄暗い時間に鳴くので、ますます君が悪い。これは妖怪だと思われても仕方ないくらいの鳴き声です。

セミ:たくさんのおじいちゃんたち

源雅信 にぎわっておるのう

[感想]たぶんアブラゼミだと思います。

コオロギの仲間たち:倫子姐さんのすごろくタイム

リリリリ、ギーー
源雅信:倫子 次なる帝に入内する気はないか?

[感想]いろんなコオロギの仲間だと思いますが、何種類かいました。9月くらいかな?

遠吠え(野犬かな?):盗賊の盗みシーン

[感想]そこそこ大胆な盗みでしたね。

フジの花:倫子姐のデコ牛車

前回はヤマブキが飾られていまして、スルーしたんですが、今回はフジでございましたので取り上げました。デコ牛車!
ヤマブキはまあ、飾れるかな?と思ったのですが、今回のフジはかなりの数だし、ボリュームだったので、デコるの大変だったと思います。
それにしても車をデコる文化は平安から脈々と続いていたとは…

シジュウカラ:女子会

ツピツピツピ
まひろ:かぐや姫にはやんごとない人々への怒りや蔑みがあったのではないかと思います

キジバトとセミ:三兄弟と父上の懇談会

デーデッポポ、ジーーー
兼家:お前たちも知恵を絞れ

ウグイス:詮子、帝へのご挨拶

ケキョケキョケキョ

[演出効果音]これは谷渡りというもので、警戒の意味もあるのだとか。

コオロギの仲間たち:為時ご一家の飲み会

為時:いや〜長かった

[雰囲気音]こちらのお家、川が近いのかと思ったら、そもそも家に池がありますね。

モズ:花山天皇とおじいちゃんたちの会議

ギッギッ、ギチギチギチ

花山天皇:さすれば民も喜ぼう。そして朕を尊ぼう

[演出効果音]モズはもう安定して「良くない場面」で流れますね。スズメくらいの大きさの鳥ですが肉食で、捕らえたトカゲやカエルを枝にぶっさす「はやにえ」という趣味の悪いことをするのと、この鳴き声がいかにもなのでこんなシーンに使われるのでしょう。
ちなみに、はやにえは単なる悪趣味なのではなく、ちゃんとあとでいただいています。それを食べることで栄養をつけ春から始まる婚活シーズンに臨むのです。

ホオジロ:平安のF4

チチチ

ここでも、ホオジロが登場しました。1〜3話ではホオジロは出てこなかったのですが、ここで初登場。しかも2シーンに出てくるとは。急な大抜擢!
単なる[雰囲気音]だろうとスルーしかけたんですけど、もし[演出効果音]だとすると?と考えてみたんです。
まず、ホオジロはこの時代「シトド」と呼ばれていました。シトドは漢字で書くと「巫鳥」。由来は諸説あるのですが巫女さんに飼育されていたのでしょうか?でも、これらのシーンとはあまり関係なさそうです。
「汗もしとどに」という表現があるそうです。「汗がびっしょり」という意味で、鳥のシトドにかけているとしたら?誰が汗びっしょりでしょうか?
まひろと宣孝のシーンでは、汗びっしょり要素は…ないか。笑
平安のF4(←こう呼ぶみたいです)のシーンでも、汗びっしょり要素は見当たりません。
と言うわけで、やっぱりこれは、単なる[雰囲気音]なのかもしれないですね。公園などで普通に鳴いている鳥なので。日常のシーンとして入れたと思う方が自然だと思いました。

カラス:源雅信ファミリー

カーカー
源雅信:五節の舞に誰か舞姫を出さねばならぬ

カラス:倫子がまひろに代理をお願い

倫子:ありがとう、一生恩に切るわ

ノジコ?アオジ?:舞の練習

くーーーわからない!どこかで聞き覚えがあるけど、わからない!ノジコかな?アオジかな?ああ、どっちもこの時代はホオジロと同じ「シトド」にされていた鳥です。(ほら、やっぱり、急に4話になってシトドが出まくるって何かありそうじゃないですか!?)
でも[雰囲気音]だと思うので、あまり気にしないことにしま〜す。

こんなに野鳥を並べられてもわからんわって方へ

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ボクの本「エナガの重さはワンコイン」では、これらの鳥たちのことを初心者の方でもわかりやすく紹介しています。日本国内では普通に見られる鳥を中心に紹介していますので、これを機会にちょっと覚えてみようかな〜って方にはぴったりの一冊です。
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まとめ

と、シトド問題は未解決のままですが、今後の流れを見守っていきたいと思います。
問題といえば、倫子姐さんのデコ牛車です。次に何を飾るかが大問題ですよ。だってまだ4話ですからね。例年48話くらいまであるのだから、どんな感じでバリエーション出してくるんでしょう?少なくともボクが思いつくのはアジサイ、ヤマユリ。以上、終わりっすよ。笑。当時はヒマワリないだろうし、デコ枯渇しないか心配しながら、こちらも見守りたいと思います。


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