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ニホンリスはドングリを食べない。まじか?じゃあ何を食べてるんだ?

ニホンリスはドングリを食べない

リスと言ったらドングリカリカリしているシーンが
勝手に浮かんできます
ほらチップとデールはドングリでやりたい放題じゃないですか

なのに、ニホンリスはドングリを食べないといいます
え?なにかの間違いじゃないの?
ドングリ食べないなら何を食べて生きてるの?

というわけで調べてみました

日本にいるリスは4パターン

そもそも日本にいるリスはどんな種類がいるのでしょうか
そうです「リス」と言っても何種類もいるのです

①樹上性リスは2種類(キタリスニホンリス
木の上で暮らすリスのこと
北海道に住むキタリスと、本州・四国に住むニホンリスがいます
(キタリスをエゾリスと呼ぶし、ニホンリスをホンドリスとも呼びます)
エゾリスもニホンリスも冬眠しません
ちなみにトップ写真のリスはニホンリス(東武動物公園で撮りました)
冬毛なので耳の毛がつんつんしています

②地上性のリスは1種類(シマリス
地中に穴を掘って冬眠します
北海道にしかいません(本州で見たら、それはペットが逃げ出したやつ)
頬袋があるのもシマリスの特徴

③滑空性リス(タイリクモモンガニホンモモンガムササビ
そうか。モモンガやムササビもリスなのか!

④外来種(クリハラリスなど)
国内13カ所で定着(伊豆大島、湘南、伊豆町など)
タイワンリスとも呼ぶ

まとめます。本州であれば身の回りにいる可能性のあるリスは
ニホンリス、ニホンモモンガ、ムササビ。
あと外来種(クリハラリスか、脱走したシマリス)に絞られます。
ニホンモモンガ、ムササビは扱いを別とすれば
本州で「野生のリス」といえばニホンリス1種と言えるわけだ!
OK。わかりやすい。

ニホンリスはオニグルミ依存

ニホンリスはオニグルミを好む
美味しいよね。わかる。
食べはじめたら止まらないのはきっと同じだろう
オニグルミは殻が硬いから貯蔵に最適とのこと
ニホンリスは冬眠しないので厳しい冬に耐えるためにも貯食は重要
冬眠する他の動物のようにぶくぶく太ってしまっては移動が難しい
木の上で暮らす以上スリムでいないといけないの
だから貯食して生き延びるのはニホンリスとしては必須条件
オニグルミはドングリよりも長期保存可能
しかもあの硬い殻を破れる他のライバルが少ない
ドングリなんぞカモやカケスにやっておけばいい(と思ってるのカモ)

日本のドングリは価値が低い

アメリカのリスはドングリを食べるらしい
ほら、同じリスなんだドングリだってきっと美味しいぞ?
そう思ったら、なんと
日本のドングリの質がアメリカ産とは違うそうだ

①アメリカのアカガシなどは、高タンニン・高タンパク・高脂肪
→タンニンの苦味さえ我慢できれば最高の食事
②アメリカのシラカシなどは、低タンニン・低タンパク・低脂肪
→たくさん食べれば、まあいいかも
日本のコナラ、ミズナラ、カシなどは、高タンニン・低タンパク・低脂肪
食材としての魅力なし

タンニンは渋味があるし(そこまで味わってないかもしれないが)
タンパク質の吸収を抑制する作用がある
タンニンは少ない方が好ましい

富士山のリスはドングリを食べる

富士山周辺にはオニグルミが自生しない
なので富士山周辺のリスはコナラ、ミズナラのドングリを食べるという!

貯食に適したオニグルミがある以上は
ドングリなんぞ食べなくていいけど
オニグルミがないとなれば背に腹はかえられぬ
ドングリも食べてやろう

そんなリスの苦渋の選択が垣間見れる

ここまで参考にした資料

そもそもリスなんて近所にいるのか?

本州にいるリスは樹上性なので
なかなかお目にかかりません
そういう場合は食痕で探すしかないですね

森のエビフライや真っ二つのオニグルミが落ちていれば
そこにリスがいた証拠になります

詳しく知りたい人はこちらが参考になりますよ↓
こういったのをアニマルトラッキングといいます

オニグルミなんて見たことないぞ?

意識しないとわかりにくいかもしれません
河川敷に行くと山のように生えているし
公園などでも植栽されているので見てみましょう


まとめ→ドングリなんてカモに食わせとけ

リスと言ったらドングリをカリカリ。
そんなシーンを思い浮かべるけれど実はニホンリスは好んで食さない
「ニホンリスはドングリ嫌い」と言えるのかもしれないけど
富士山周辺のリスはそうでもなさそうなので
一概に言い切れない…

そもそも日本のドングリは苦いばっかりで
栄養価が低く価値が低いというのも面白い

オニグルミという良い食材が手に入る以上
わざわざドングリなんぞ食べなくてもいいもんねという感じでしょうか


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