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【GW特別編#03】自然ガイドの視点でシロツメクサを描きました

こんにちは。自然ガイドのくますけです。

ボクは毎日自然の絵を描いていて、よく観察することが良い絵につながると強く実感しています。

このシリーズは今日で3日目。初日はテントウムシ。2日目はタンポポ。ここまで読んできた人の中には「描き方が」知りたいのに…って人もいるかもしれませんね。そうなんです、この教室では描き方はあまり触れないんです。

絵の教室のようだけど、同時に理科の教室みたいに、観察や探究心も大切にしています。そんなアートとサイエンスが融合したオンライン教室を目指しているからです。

ボク自身、絵の書き方は独学なのですが、仕上がりに差が出る時って「どれだけ観察できたか」が関係していると感じています。なので、あえて描き方には深く触れず観察や調べる時間を多くとっているんですよ。


自然ガイドと一緒にシロツメクサを描こう!

さて問題です。シロツメクサを漢字で書くとどれでしょう?

①四郎摘草
②白詰草
③死露津命苦咲

こたえは…(動画でチェック!)

シロツメクサがきっかけとなって、これらの仲間は(たとえ、詰められてなくても)ツメクサの名前がついています。ツメクサファミリー。ムラサキツメクサ、クスダマツメクサなどがあって、これらもシロツメクサ同様外国から来た植物で、今日も元気に道端に咲いています。

シロツメクサに豆?

開花すぐ→受粉したのはしおれて→ほとんどが受粉完了

シロツメクサは、小さな花の集合体で構成されています。それぞれの花が受粉すると、花の色は生き生きとした白からしおれて茶色に変わり、下向きにぶら下がるようになります。写真、一番右にあるシロツメクサがほとんど受粉した状態であることが分かります。

さらに興味深いことに、これらすべてが受粉して茶色くなった花をよく観察すると、サヤエンドウのような形状のものが見つかります。

シロツメクサは、マメ科の植物であり、その小さな花が実を結ぶと、豆が形成されます。このサヤは非常に小さく、約0.5mm程度しかないため、その中身を確認することは難しそうに感じますが、興味深い発見が待っています。

慎重に開いてみると、中からはさらに小さい、約1mmの豆が現れます。この豆はシロツメクサの種子であり、この小さな種子から新たなシロツメクサが成長する可能性を秘めています。(写真のものはまだ緑なので熟し切っていないと考えられます、よって発芽の可能性は低いでしょう)

ところで覚えてますか?LIVE機能

シロツメクサの花畑にいると、たくさんのミツバチたちが働いている姿を見ることができます。ボクはミツバチを見るとやってみたくなることがありまして。それは以前このweb教室でも紹介したLIVE機能です。

iPhone13で撮影

最近のスマートフォンに搭載されているLIVE機能は、非常に便利なツールです。特に、動きが速い被写体を捉える際にその真価を発揮します。シャッターを押す1.5秒前からのシーンにさかのぼって捉えることができるのです!これで決定的なタイミングを逃す心配がありません。

さらに連写も行ってくれるため、動き回るハチを撮影するのに最適です。たとえば、花から花へと飛び回るハチの動きは予測が難しく、通常の撮影方法ではなかなかうまく撮れないことが多いですが、LIVE機能を使えば、その瞬間を捉えることが可能になります。

LIVE機能は、もしかしてそんなハチを撮りたいボクのため搭載してくれたかのように、思ってしまうほどです。写真をよりアクティブに楽しむために、この機能を積極的に利用してみてはいかがでしょうか。(Andoroidでも同様の機能があるそうなので、気になる人は調べてみてください)

では、絵を描いていきましょう

絵を描く際には、対象をしっかり観察することが大切です。

花の位置や形状をよく観察すれば、描きたいイメージがはっきりとしてきます。特にここまで細部にまで目を配ってきましたので、よりリアルで魅力的な作品になるのではないでしょうか!

しかし、「自由に描くのが難しい」と感じる方もいるかもしれません。そんな時は、トレースを試してみると良いでしょう。特にデジタルイラストでは、写真を基にしてレイヤー機能を活用すれば、簡単にトレースすることができます。(アナログの人は、トレーシングペーパーを使うといいでしょう)

トレースは絵のスキルを向上させるための一つの手段として、効果的です。基本的な形を正確に捉える訓練となり、それが自由な表現へとつながっていくのです。まずはシンプルな花から始めて、徐々に複雑なモチーフに挑戦してみると良いでしょう。トレースによって、絵の描き方に自信がつき、さらに素敵な作品を作ることができるようになりますよ。

完成


できあがった絵手紙はこちらです。オランダからプチプチの元祖として日本にやってきたシロツメクサ。今ではたくさんのミツバチの蜜源になっていたり、土壌を豊かにする仕事をしてくれていたり、シロツメクサのない春が想像できないくらいです。

絵手紙を通じて、シロツメクサの持つ多様な役割と春の季節との美しい共演を、さらに多くの人々に伝えていくことができればと思います。

次回更新予定

このGW特別編。次回は5月3日!そろそろバードウィークに入りますので、鳥に注目していきたいと思います!おたのしみに!

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