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COMMEdesGARÇONSSHIRT ニットベスト

あけましておめでとうございます。あっという間のお正月休み。先月買ったものを備忘録として、残しておきます。

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クリス・マルケルのエントランスの先には、ホリデーのスペシャルアイテム。僕が青山に伺ったのは12月の半ば、もうスペシャルアイテムは全て売り切れていました。そして購入したのは予約してあった「COMMEdesGARÇONSSHIRT」のニットベスト。

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ネイビーとグレーの2色を取っておいてもらったんですが試着では決められず、値段も手頃だったので、2色をお持ち帰り。かぶりのベストが大好きで、春夏のプリュスを含め、最近かぶりのベストが多くて嬉しいです。

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丸首、詰まったウールの感じがなんともギャルソンぽい。

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裾のリブが締まってないので本当に着やすい優しい雰囲気なベスト。上にジャケット羽織って手を後ろに組んでお散歩したい。

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プレイのシャツも内緒で追加です。あとは妻にクリスマスプレゼントのウォレットを包んでもらい今年(去年)のお買い物は終了…とそこへ、プリュスのスタッフさんが通ります。その方が着ているジャケットがあまりにかっこよく「それいつのやつですか?」と思わず聞いてしまいました。すると「今シーズンですよ」との答え。今シーズンあったかなーと、頭をひねりながらプリュスのスタッフさんと話しをしていても、目はそのジャケットに釘付け。(きっともうないよな〜あっても高いよな〜今日お金使っちゃたしな〜)ってそんなこんなで何も聞かずじまい。担当さんに「また来年よろしくお願いします」とショップを後にしました。帰ってからプリュスのコレクションをじっくり見返します。「これを裏返すのね〜!」とアイテム判明。昔はルックブックを見ながらスタッフさんと「これはどうなってるの?」とよく質問してました。「いる?いらない?」もうそれしか考えられない。そして青山に電話をします。「あの人が着ていたジャケット、まだありますか?」ことの顛末は次回に。

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今年のDMは、エントランスにも使われていた写真家、映画監督のクリス・マルケル。中にはこんなメッセージ。

『あれからよ4年、あの歓喜に満ちた雰囲気は私の映像から消えてしまった。もちろん首相が議会でブーイングを浴びる賑やかな攻撃の瞬間はある。しかし、もはや戦いは、今ではほぼ架空のものとなったファシズムが相手ではなくなり、かといって世界の変革を目指すわけでもない。今日では失業や定収入、年金の心配(20歳で年金の心配とは恐れ入るが、長い目で見ればその心配も当たっている)といった問題がその相手となった。私のレンズは知りたがり屋の蛇のように群衆の中に潜入し、彼らが1つの目的によって明確に結束しているにもかかわらず、カメラがそのフレームの中にとらえるのは永遠に続く孤独の顔なのだ』

繋がりと孤独。今にも通じる言葉に興味が湧き、クリスの映画を見てみました。

『世界を旅するカメラマンから届いた手紙を朗読する女性。日本をめぐりながら1981年の東京、またアフリカ、アイスランドの人々や風景がコラージュされる。
記憶や旅をテーマにフィクションとドキュメンタリー、ヒッチコック監督『めまい』へのオマージュ、そして哲学的考察をミックスしたマルケルの代表作。
日本でのファンも多く、伝説的作品となった。マルケルは世界への眼差しを記録し、私たちを壮大な映像詩へと誘う。』

80年代の東京の風景と、哲学的な詩に頭がクラクラします。何回見ればこれを理解できるのだろうか。普段の生活では拒否しがちな「考える」ということ。垂れ流される情報を意味もなく見て、なんとなく考えてる気になっていないか。仕事には答えが必要かもしれない。しかしこの「考える」はきっと答えのない「考える」。最近インプットが足らなかったので、いい刺激になりました。

『彼は未来から来た地球人 4001年 人類の脳は全領域が覚醒 記憶も含め 眠っていた機能が活性化する つまり完全な記憶とは麻酔された記憶だ 記憶を失った時間の後に 忘却を失った男の物語が 変わり者の未来人は 過去の無知な人類を軽蔑する代わりに まず好奇心を 次いで 同情を寄せるだろう 彼の世界では思い出にふけったり 絵や音楽に感動するのは先史時代の遺物 彼はこの時間の脆弱さを不正だと感じる そして60年代の若者のように憤る』

「よくわからない」で終わりにしない。考えよう。

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