見出し画像

コムデギャルソン・オム プリュス 縮絨ジャケット

「あの人が着ていたジャケット、まだありますか?」

今年(去年)最後と決めて伺った青山。最後の最後に見てしまった最高にかっこいいジャケット。「いる?いらない?そもそもストックはあるのか?」悶々と過ごす日々に耐えかね、担当さんに連絡です。

画像1

年内最後の営業日の青山へ。「お騒がせしてすいません」とプリュスのスペースへ。そしてお目当てのジャケットとご対面。

画像2

COMME des GARÇONS HOMME PLUS ウール縮絨ジャケット

いやーこれは一目惚れです。ギャルソン好きなら唸らずにいられないウール縮絨。94年の縮絨期から、これにやられちゃってるんです。なんでこれに気づかなかったか…

画像3

コレクションではこっちで着てたんです。キュプラのジャケット。動画で見るとウール縮絨がわかるんですけど、写真では気づかず。忙しさを言い訳に、最近はそこまでじっくり見てませんでした。

画像4

縮絨独特の毛羽立ちとウネウネ。もう堪らない。「なんでこんなにかっこいいんだ…」縮絨を最初に見た時の衝撃。僕はパッチワークのシャツからギャルソンに入信してまして、普段は【COMME des GARÇONS SHIRT】が中心。でも結局最後はプリュスのジャケットに帰ります。地球に重力があるのと同じくらい、かっこ良すぎて、引き付けられてもう抗えない。

画像6

捻れのジャケットになっていて、後ろから見た方が捻れの感じがよくわかります。そして僕は裏返しで着るので、タグが出てきます。

画像7

かっこいい…僕にとってこのジャケットの最高を最高たらしめてる部分。僕はパンク心をくすぐる、タグが出ちゃってる洋服が大好物。【COMME des GARÇONS HOMME PLUS】世界で一番好きなタグ。

画像10

プリュスのジャケットを着る時はいつも少し緊張します。それはただの変わった服、取り繕われただけの服なのか?自分の感性に響いた服。自信を持って着なければいけない。洋服のパワーを自分のパワーと勘違いしてないか?与えられた結果に安堵するのではなく、挑戦に「負けねーよ」って自信満々で挑む。決して強がりではない。最高の準備をしてきたはずだ。そんな自信をプリュスのジャケットと共に纏えるように日々修行です。

《大洗日記》

青山での買い物を終え、そのまま向かった先は大洗。ひたちなかに一泊し、大洗で朝日を見るためです。

画像9

久しぶりの一人ドライブ。

画像9

朝日を待つ時間。宇宙を感じる。鳥居って不思議です。起源はよくわからない。しかし確実に神域へと続く確信がある。「そう教わったから」だけではない日本人の精神性みたいなものがきっとあると思います。

画像10

綺麗な太陽でした。僕は大洗の神磯の鳥居での朝日が大好きなんです。これに出逢って人生が変わったは言い過ぎかもしれないが、これを見ると心が洗われる感じがする。ここまで来て朝日を見るという事は、その日の仕事は休み。真っ暗の中、朝日を待つ。そこには月と鳥居と波音だけ。仕事の事を考えないこの時間。ずっと広がる水平線。そして暖かい太陽を浴びる。太陽ってすげーなって、地球ってすげーなって、生きてるってすげーなって素直に思う。

冬至で生まれ変わる太陽。それまでの太陰太陽暦が、明治政府によって突然変わったグレゴリオ暦。何か一方的に、勝手に与えられてしまっているかのような日常に疑問を抱く。今の暦で決められた日にみんなと一緒にお祝いも楽しいけれど、それだけでいいのか?太陽を見て、月を見て、当たり前にある自然に感謝を忘れず、よく考えて日々精進。そんな事を思いながら、一足先に年明けを味わいました。(妻には「年末に…妻と子供を置いて青山でお買い物して一人旅ですか…」と耳の痛いお言葉。そうなんです。わたくし自分の事は棚に上げてよく考えるとか言ってるんです。)





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?