旅記 古典部と重文と温泉を巡る旅
先日、岐阜県高山市に旅行に行きましたのでここに雑感を記録します。
写真を貼りますが下手くそなのでだいたいボケてます。悲しい。
友人がしている聖地巡礼と言うものを自分もしてみたいと思い、では手直に高山にしようと行ってきました。古典部です。
山の中を延々と運転すること二時間強。やってきました高山市営空町駐車場。煥章館でございます。内部は山中のロッジのような印象を受けました。こんなところで本の虫になりたかった。
次は「喫茶去かつて」さん。入須と折木が相対したお店です。感無量。
今度は抹茶をいただきたいです。
もう一店、バグパイプさんが近かったのでお伺いしました。
バグパイプ奏者の大きなレリーフがかけられています。おもしろいです。
チェックインまではまだ時間があったので適当にぶらぶら。水門を開けるおばあさんの横を通りすぎて神社を発見。神明神社、参拝。
夕闇差し迫る中この日は投宿。城山中腹の温泉宿さん。
知り合いから言われましたが、こういう温泉宿に一人で来るお客さん、特にくたびれたビジネスマンって警戒されるんですって。昔は自ら儚くなるなる人がいたらしいです。『正体見たり』にもそんな話が出ましたね。
せっかく旅館を取ったくせに夕飯を付けずに町へ繰り出します。
お目当ては高山ラーメン。お店はつづみさん。
食後は繁華街から駅までをふらふらと歩き回りましたが、非常にコンパクトな街です。すぐに着きます。いいなあこのサイズ感。観光にはうってつけです。
この後、南下して東西の通りを宮川方面へ歩いているとひっそりと営んでいるバーを見つけました。マスターに高山市の地勢(宮川があふれても下流の町の外で水を逃がす)やエスプレッソのよさ(機械によっても味が変わる)を様々教えてもらいましたが、一番はアニメ聖地になることの功罪という話題でした。
高山市の観光は高めの年齢層を目標にしています。旅館に泊っていく、ビジネスホテルに泊って町で飲み食いする、最後はお土産を買って帰る。しかし、アニメはもう少し若い層が主に受容しています。端的に言うとお金を落とさない。どんどん観光客が増えて嬉しいかと言われれば、そう単純なはなしではない、と。
マスターは、そんなことを気にせずにどんどん呼び込めばいいと思う、という意見でした。若いころに貧乏旅行して、お金ができた時分にもう一度来てくれればいい。そういう将来の種を蒔いておいて損はない、と。私もそういうふうになってほしいと思います。
お宿に帰って温泉に浸かり、翌日の行程を考えながら眠ります。
高山の夜は涼しい。