LOST JUDGMENT 裁かれざる記憶-演出ーレビュー
*ネタバレを含みプレイしている前提でのレビューです
*PC版でプレイ、サブクエストなどは未クリア部分あり
映像と音楽で見せるキャラクター
このシリーズが人気となっている一つの理由はストーリーだろう。
ヤクザ物といったら悪ながらもかっこいいキャラクターたちが活躍する。義理人情の世界であり、これがないやつは淘汰される側にいるだろう。かっこよくないからだ。
そうなってくると当然必要なのは演出である。
筆者が特に素晴らしいと感じたのは最後の相馬戦である。
白い冷気の中からナイフで切り付けてくるという演出、これは作中で相馬が今までやってきたことの演出だろう。白=正義の立場で相手から見えない状態で残虐なことをしてきた。非常にかっこいい演出だ。また、音楽が素晴らしい。相馬という冷たいキャラクターを的確に表現しているように感じた。
相馬戦に続く桑名戦では戦闘前にお互いの正義を語る。ここではどちらの主張も正しく、八神の代わりに海藤さんがプレイヤーの視点にも立ってくれている「俺には桑名の言いたいこともわかっちまう、どっちが正しいか答えなんてあんのか?」というセリフはこの作品を象徴しているだろう。
この作品の根幹を伝える素晴らしいラストバトルだ。
基本的に肉弾戦であるこのシリーズでは演出のパターンが限られている中で飽きさせないのは難しい。しかし、それを感じさせない演出のかっこよさは非常に楽しいし次も期待せざるをえない。
次作は様々な理由で続編は難しいと思うが是非続きが見たいのでプレイさせてほしいと願う。
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