うつと診断された日のこと

今日は何だったのだろう。
なにも予定通りに進まない一日だった。

京王線が止まり、行きたかったマツパに行けなかった。
渋谷で時間をつぶしていると、どうしようもなく気分が落ち込んできて
パーソナルに行けなかった。

前者は残念でした、で置いておくとして
パーソナルに行けなかった。
合同トレーニングだったのに、その後バーに行って飲む約束もあったのに、

以前から自分がうつの類を抱えていることは疑っていた。
夕方からの無気力、過食、お風呂に入れない、など。
でも外に出ると基本エネルギッシュになり活動できるタイプだったため
今回のようなブッチは初めてだった。申し訳なさがつのる。

もうこんなことになるなら、先延ばししていたメンタルクリニックの診察を受けに行こう。今行かなかったらまた先送りにするはずだ。
そう思い、当日予約できるメンタルクリニックへ。


病院についた。
先生はきちんと挨拶をしてくれる、人当たりのよさそうな人、という印象。

自分は非定型うつではないかと思っていることを伝える。
率直に言うと、非定型ではなく、普通にうつです、とのこと。

うつの症状には主なものが3つあるらしい。
・感情失禁
・気分の日内変動
・精神運動性の焦燥

感情失禁
ー涙が出てくる、集中できなくなる、周りくどい話し方になる、など。
診察室で泣いたり、私が症状を説明するときの回りくどさなどから、この症状があると判断されたようだった。
この症状があると、うつの中度と認定されるらしい。

気分の日内変動
ー朝と夜を比べると、夜の方が物理的運動(?)ができる、とかいうこと。
これも当てはまっているといわれた。
個人的に私は朝の方が動けるはずなので、これは怪しいなと思っている。

精神運動性の焦燥
ーあれこれ考えが浮かんで、結局行動はできない、といった症状。静座不能もこれに当てはまるらしい。
これに関しては納得した。特に夜、あれこれ不安になってたくさんのことを考えるが、動けない。また、診察室で私がずっと手指を動かしたり、椅子を揺らしたりしていたことからも、これが認定された。

鬱になりやすい人の特徴として、「自分が鬱であることを認めたくない人」というのがあるようだ。
だからこそ、カウンセリングなどで治ることを期待し、治療にはあまり前向きでない。なぜなら治療して治ることがうつであったことの証明になってしまうから、ということだった。
私は事前のアンケートの「ほとんど一日中、憂鬱な気分が続いていますか」といった質問に、「いいえ」と答えた。これによって私もその一員であると判断されたようだった。
これに関して、私は憂鬱な気分であることを否定したかったわけではなく、「ほとんど一日中」憂鬱ではない、ということが言いたかったのだ。私は日中は比較的元気である。夕方以降憂鬱になり、動けなくなるのだ。これは私が非定型うつであると自己診断した理由の一つでもある。

「自分が鬱であると認めたくないか」
これに関しては考えたことがなかった。非定型うつなのであって通常のうつではないと信じたかったのか?
いや、そうではないはず。私の中では非定型うつも鬱の一つであって、そうと認めてもらえれば楽になると思っていたのではないか。

鬱の人は、さらがらパワハラ上司のように、自分自身に「もっとできるだろう、すべては気持ちの持ちようだ、頑張ればできる」と自分に言い聞かせてしまう特徴があるらしい。
確かに、私も自分に対して「こんな現状も自分の甘えだ、他の人もつらくても頑張っている、自分ももっとできるだろう」と思っている節はある。でもどこかで人や周りの環境のせいにしているのでは?

こうして考えていくと、鬱であることを否定しなくてはいけない気持ちになっていくが、その気持ち自体が鬱の人特有のものだといわれてしまうと、もうどうしようもない。

またうつの原因について。
病院に来るような重い症状になったきっかけは比較的近い期間中に起こっていることが多いが、その根本的な原因は、自分でも記憶にないようなだいぶ前にさかのぼるらしい。ずっと薄い赤だったのが、何らかのきっかけで濃い赤になった。だから来院した、という流れらしい。
つまり原因は「わからない」。

今回の診察で自分のことを客観的に見たり、考え直したりする機会にはなったと感じる。でも、自分の中では半分くらい納得できていない部分があるのだ。
精神科は診断が難しいといわれるが、それを経験した気がした。

自己分析による自分の現状と、診察の時の言動など客観的に見た時の自分。
どちらを信じるべきかどうかがわからない。
考える機会にはなったが、解決に向けて進んでいる気にはなれなかった。

ともかく、自分が納得するためにはセカンドオピニオンは必要だろう。
いまのこの自分のことを理解して解決したいという気持ちがあるうちに
とっとと行動したいと思う。

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