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見知らぬ国への小旅行企画が楽しい。【住んでみた北欧#11 】

たくさんの国が集まるヨーロッパに長期滞在する魅力の一つに、週末などを利用しての「ショートトリップ(小旅行)」がある。日本の国内旅行の感覚で、歴史も文化もまるで違う外国に行けるのだ。EU圏内であればパスポートも要らない。鉄道、バス、船、飛行機など移動の選択肢がたくさんあるが、ベストな行き方を探すオンラインプラットフォームも充実している。せっかくの長期滞在なので、このメリットを活かして欧州内の小旅行を企画することにした。

バルト三国へ2時間ちょっとの船旅

ということでさっそく今日は午後からフェリーに乗ってエストニアへ行く。バルト三国の北端にあるエストニアはフィンランドとはバルト海を挟んでお向かいさんの国。この地図では2時間45分になっているが、私が予約したフェリーだと首都タリンまで2時間15分。日帰りもできる距離だ。

フェリーは時間帯によって価格の差が大きい

運賃もお手頃。フェリー会社は3社あるのだが、比較サイトを使ってベストの行程で往復7900円だった。私が住む福島から東京までの新幹線の片道より安い。2泊して帰りは月曜の昼の便。泊まりはBooking.comでコスパのいいホテルを探して2泊で2万円。もっと安い宿はたくさんあるが、どうせなら旧市街で雰囲気のあるホテルを選び、それでも予算3万円以内に収まった。タリンの旅についてはまた次回。

Googleフライトが目的地を教えてくれる

さて、味をしめた私は、他の国にも行ってみたくなった。「Googleフライト」は前から知っていたが、初めて使いこなしている。「いつどこに行こうか」と思っている旅人にはめちゃくちゃ便利だ。日によって運賃の変動が激しいフライトがグラフ化されて、どの日がいちばん安いかがわかる。さらに、日程は決まったけど目的地を決めていない場合は、目的地別の運賃をマップ表示してくれる。ヘルシンキ起点で表示するとこんな感じだ。

地図を眺めつつスケジュールとにらめっこするのが楽しい。

こうやってみると距離と運賃は全く一致しないことがよくわかる。お隣のロシアには行けるみたいだけど757ユーロもする。ベラルーシの首都ミンスクはバカ高くて1677ユーロ。タリンは飛行機だと30分だが船の倍以上する。

逆に100ユーロ以下で行けるのは、ウィーン、ロンドン、ワルシャワの三都市だ。うち行ったことがないのがウィーンとワルシャワ。両方とも行きたいが、なんのかんの予定が入っていて日程的に両方は無理なので、2時間半で行けるポーランド・ワルシャワへの2泊3日旅を現在企画中だ。最安で行くにはLCCのライアンエアーなのだが、早朝とか夜遅くとかの便が多くて、結局現地での時間の使い方が難しくなってしまう。そのあたりのせめぎ合いでうまい妥協点を見つけていけるのが旅上手なのだろう。なかなか修行が必要かもしれない。これから体験しながら「旅スキル」を磨いていこうと思う。


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