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自分の人生の「ピーク」はいつなのか。

人生4分割におけるピークの考え方

「人生4分割」のポストが意外に多くの反響をいただいている。生まれてから80歳まで、20年ごとにフェーズを分けるという単純な考え方だが、いま自分は長い人生のどこにいるのか、現在地を改めて確認できるところが良かったのかもしれない。私は第4フェーズ、最後の20年の始まりにいるので、これまでとは違う環境で生活してみようと今回の北欧ロングステイを思いついた。

さて、ここで考えたいのは、自分の人生のピークはいつなのかということだ。「ピーク」つまり頂上、頂点である。体力という意味のピークは10代から20代かもしれない。就職や結婚がピークだったという人もいるだろうし、仕事が絶好調だった40代のある時期がピーク、という人もいるかもしれない。人によって様々だけど、大体第1から第3フェーズのどこかで頂点が来ると想像する人が多いのではないかと思う。

第4フェーズでピークを想定

しかし、そうとも限らない。かつて一世を風靡した双子の姉妹「きんさんぎんさん」を覚えているだろうか。100歳でブレイクした彼女たちはなんと、第5フェーズというおまけの時間をたっぷり生き、そのラストに最大のピークが待ち受けていたのである。極端な例かもしれないが、要は「リタイア」「シニア」「余生」といった言葉が並ぶ第4フェーズ以降になんらかのピークが来ることだって十分にあり得るのだ。

とはいえそれはレアケースであって、気力も体力もどんどん落ちる人生の終盤にピークが訪れるなんて、あまり想像できないと思う。実際、私もそうだった。でも実は今、私はこれからの第4フェーズに訪れる「はず」のピークに向けて動いている。あることをきっかけに。

そのきっかけとは「占い」である。なーんだ、と思われるかもしれないが、ちょっと長いけどその話を書いてみる。

今後を悩んで占いの門を叩く

ちょうど1年前、私は悩んでいた。以前のポストで書いたとおり、大枚のお金をかけて大学院に通い始めたわけだが、修士は2年しかないのであっという間に終わってしまう。学んだ知識を活かして仕事でジャンプアップできるのか。それとも頑張って博士課程に挑戦し、さらに学びを深めた方がいいのか。学び直しまではたどり着いたが、その先が全く見えなかったのだ。

そこで、仲のいい友人が何か判断に迷ったときに相談に行くという占いの先生を紹介してもらった。その先生の話は彼女からずっと聞いていて、いつか私も見てもらいたいと思っていたのでちょうどいい機会だ。予約をとって、都内のとあるマンションの一室を訪れた。1時間ほどのセッションである。

そこで聞いたのは、ちょっと耳を疑うようなことだった。

占い師から聞いた想定外の未来

まず、「博士課程に行くべきか否か」ということでは、否定も肯定もされず、「修士卒業の時点で、履けない二足の草鞋になる可能性がある」という回答だった。博士はやっぱりなしだな、とその時思った。

耳を疑ったのはそのあとである。私の場合、68歳から78歳までの10年間に仕事のピークが訪れ、いろんな結果が出てくると言うのだ。また、ターニングポイントになるのが2032年から33年にかけてで、その時には自分のゴールラインを決めなさい、と言われた。

2032年といったら私は72歳である。父が亡くなった年だ。そんな歳で転機が訪れてそこからゴール設定って、しんどすぎる。いったいどんだけ長い人生やねん。

全くイメージできなかったので、「私そんな歳まで仕事してるのでしょうか」とそのまま聞き返した。

先生によると、私は「歳が止まっている」タイプらしく、57歳で歳を取るのをやめたそうだ。次に歳を取るのは77歳で、その時初めて58歳になるらしい。ほんまかいな。嬉しいようなしんどいような。だから、ピークが訪れる67歳までは、とにかく健康に気をつけて、とも言われた。ありがたいお告げだけど、健康に気をつけることに異論はない。

人生4分割ロードマップにピタリとハマる

言われたことはとりあえず全てメモしてきたのだが、想定外すぎ、ロングスパンすぎて、何をどうしたらいいのか全くイメージが湧かずに1年がたとうとしていた。

そしてつい先日、北欧行きを決めた同じ頃、人生4分割を思いついた。そしてそれと同時に最後の20年のロードマップを作ってみた。3年〜4年刻みで20年をさらにフェーズ分けするのだ。その時初めて、あの占いで言われたマイルストーンになる年齢を入れてみたのである。

すると、あれ、なるほどこういうことか!と言うぐらい、ピタッとハマった。5年後、68歳から来るであろうゴールデンエイジから逆算すると、これからの3年間は学びに軸足を置いた基礎づくりの時期で、今回北欧に行くのは必然的であると思えた。そもそも57歳から歳をとっていないとすると、まだ私は第3フェーズではないか。だから単身で海外に行こうなんて発想になるのかもしれない。

占いなんてばかばかしい、と思う人もいるかもしれない。でも占いを自分に都合よく解釈して、未来のロードマップを引くのはすごくいい。これによって想像しにくかった、いや想像したくなかったブラックボックスのような60代、70代の未来が明るく見えてきた。諦めの気持ちがなくなり、前向きに、そして楽観的に考えられるようになった。

人生のピークとは何か

さて、「人生のピーク」という言葉を多用してきたが、その言葉を自分なりに定義すると、「果実」、もっといえば「果実の収穫」である。

私が住む福島は桃の名産地で、今ちょうど写真のように濃いピンクの花を咲かせているところだ。これが夏になると美味しい桃の実となる。桃にはたくさん種類があって、早いものでは6月から、遅いものだと10月ぐらいに収穫する品種もある。いずれにしても、芽から花になり、果実になり、桃色に色づいて食べごろになって、人を楽しませてくれる。68歳から78歳までピークが訪れるという私は、収穫が遅く、そして長く続く珍品種なのかもしれない。でもその時期が到来すれば遅まきながら美味しい果実を実らせて、たくさんの人に食べてもらい、美味しいと喜んでもらいたい。全ての果実が食べ尽くされた後に我が人生のタイムアップを迎えられるとしたら最高だ。

そんなイメージを持ったら、さらにワクワクが止まらない。健康でさえいれば人生は想像しているより長く、そして最後まで楽しめるものだと信じている。


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