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女性には察して行動してもらえると思ってる?

「コーヒーの気分だな」「あれ?ないんだけど…」「暗くなってきたな」…
こういう何とも言えない独り言に私はモヤモヤします。というのもこれは、「コーヒー飲みたいから淹れてほしい」「探してほしい、もしくは探して持ってきて」「(自分が立ちあがるのは面倒だから)電気をつけてほしい」というのを明言せずとも察してやってくれるのを期待している、もしくはそうするように誘導していると感じるからです。

子どもの学校行事があって保護者が集まりました。遠くで子どもたちが作業しているのを見ていたところ、私の近くにいた夫婦の会話が聞こえてきました。「○○(その人の子ども)が、何か探してるみたい」と夫が妻につぶやいています。妻はママ友との会話に夢中で反応しない。すると夫が今度は「〇〇が困ってるぞ。おまえ母親だろ?」と語気を荒げて言いました。これって「○○が困ってるから様子を見に行ってほしい」と最初から言えばいいと思うんです。いや、気づいた時点で夫が自分で行けばいいですよね。

お盆に帰省したときにはこんなこともありました。ソファに座ったまま男性たちは近くにきた女性たち(母親、妻、兄弟の妻)に「みんな喉渇いてないのか?」「みんな暑くないの?」とか言うんです。すると女性たちは「何がいいの?ビール?お茶?」「エアコンの温度下げますか?」といった感じで献身的な動きをします。男性同士で近くにいてもそんなことは言わない。あくまでも女性に言うのです。

きっと無意識なんだと思います。でもこれって何なんだろう。女性はいつでも男性の思いを察して動くものだと思っているのか。あるいは自分は何でもしてもらえる存在だと思っているのか。どちらにしても嫌な感じがします。

命令しているわけではない。あくまでも自分の欲求を汲んでもらえるように言っているだけで、一応は相手の受け取り方に任せている。だから余計に罪悪感がないのかもしれない。そしてまともにお願いするわけではないので、やってもらったお礼も言わずに済む雰囲気にもモヤモヤが残ります。

誘導される側ももっと敏感になれたらと思います。促されるままに行動するのではなく、それは私がやること?と考えられたらいい。私があなたの思いを汲んですることは当たり前のことではないし、そのためにいるのではないと示せたらと思います。日常のあらゆることはお互いさまで成り立っています。だからこそ、お互いに尊重したやりとりをしていきたい。そして子どもたちにはこれが当たり前のことだと受け取ってほしくないです。

自分のことは自分でする。手伝ってほしい事はきちんと伝える。やってもらったら感謝する。まずは身近な人たちと向き合っていきます。

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