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帝王切開後に月経量が激増!不正出血も続く?帝王切開反根部症候群


帝王切開後に月経量が激増!不正出血も続く?「帝王切開反根部症候群」って知ってる?

帝王切開は、母子の命を守るために必要な手術です。しかし、手術によって子宮に傷跡が残るため、「帝王切開反根部症候群」と呼ばれる症状が現れることがあります。
この症候群は、月経量の著しい増加不正出血下腹部痛性交痛などの症状を引き起こします。
原因
帝王切開による子宮筋層の損傷によって、筋肉同士がうまく癒着せず、子宮内に隙間ができてしまうことが原因と考えられています。この隙間によって、子宮内膜が薄くなったり、正常な月経周期が乱れたりします。
症状

  • 月経量の増加:以前よりも月経量が明らかに増え、ナプキンを頻繁に取り替える必要がある

  • 不正出血:生理前後だけでなく、周期の途中で出血が起こる

  • 下腹部痛:月経痛がひどくなったり、下腹部が常に鈍痛する

  • 性交痛:性交時に痛みを感じる

診断
子宮鏡検査や超音波検査によって診断されます。
治療
症状の程度によって、ホルモン療法や手術などの治療法を選択することができます。
ホルモン療法
月経を抑制し、子宮内膜を薄くすることで、月経量や不正出血を改善します。
手術
子宮内膜を修復することで、症状を改善します。手術には、以下の3種類があります。

  • 子宮鏡手術:膣からカメラと手術器具を挿入して行う

  • 腹腔鏡手術:腹部に小さな穴を開けて行う

  • 開腹手術:腹部を大きく切開して行う

手術のメリットとデメリット
メリット

  • 月経量や不正出血を改善できる

  • 将来の妊娠を可能にする

デメリット

  • 子宮の機能が低下する可能性がある

  • 再発の可能性がある

妊娠について
子宮内膜が薄いため、妊娠しにくくなる可能性があります。また、妊娠中に子宮破裂のリスクが高まるため、妊娠を希望する場合は医師に相談する必要があります。
注意事項

  • 帝王切開後に上記のような症状がある場合は、婦人科を受診する

  • 将来の妊娠を希望する場合は、手術前に医師に相談する

まとめ
帝王切開反根部症候群は、帝王切開後に起こる可能性のある症状です。月経量の増加や不正出血などの症状がある場合は、婦人科を受診し、適切な治療を受けることが大切です。

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