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インフルエンサーの権威バイアスに気をつけろ!

数あるnote記事の中から、ご覧いただきありがとうございます。

くまぱんだ🐻🐼です。

世の中には肩書きや地位がある人がいます。
例えば、会社の社長、大学教授とか、ある分野の専門家、芸能人やユーチューバー、SNSでフォロワーが多い人、Voicyやスタエフなど音声配信をされていて、リスナーが多いインフルエンサーもいるでしょう。
人は、このような権威のある人の言動を全て正しいと思い込んでしまう、鵜呑みにしてしまう習性があります。
でも、本当にその発言は正しいのでしょうか?
何も考えず思考停止していませんか?

物語(フィクション)を作ってみました。
この物語に隠れている行動経済学は何でしょう? 


関東の田舎【浅はか市】に小さな会社” 浅はか工業”が創業しました。
会社のCEOである ”浅井 はかろう”は、画期的な製品を開発しており、まもなく完成予定だと言っていました。その製品とは、ボイスリンクフロー です。

この ボイスリンクフロー は、異なる言語を話す人々を瞬時につなぐ画期的な音声通訳デバイスです。このデバイスを使えば、リアルタイムで自然な翻訳が行われ、スムーズな会話が可能になり、ビジネス会議や旅行など、言葉の壁を気にせずにコミュニケーションを楽しむことができます。

一方、その頃、関東の田舎【浅はか市】で有名な投資家のくまぱんだは、”くまぱんだファンド” というファンドを運営しており、彼の成功は地元の新聞やテレビで度々紹介をされ、投資家としての信頼を築いていました。
その投資家くまぱんだが「浅はか工業のボイスリンクフローは素晴らしい。」と発言すると彼の発言に他の個人投資家も賛同しました。その口コミが更に広まるとみんなは一斉に ”浅はか工業” に投資しました。
さらに他の個人投資家たちも「浅はか工業のボイスリンクフローは本当に素晴らしい」と口コミで賞賛すると、浅はか市の市民たちも有名な投資家 ” くまぱんだ” や他の投資家たちも言っているので、間違いないだろうと自分たちの判断が正しいと確信し、市民も次々と投資を始めました。

【浅はか市】の一部地域で ”浅はか工業” は怪しいのでは?という噂が回ってきます。しかし、すでに投資した個人投資家や市民たちは、あの有名な投資家である ”くまぱんだ” が言っているのだから、大丈夫だろうと投資を続けます。

それから数ヶ月後、浅はか工業は突然倒産してしまいました。
実は、”浅はか工業” は詐欺会社であり、有名投資家を扮していた ”くまぱんだ” も実は専門家ではなく、その経歴も偽造されたものでした。
関東の田舎【浅はか市】は衝撃を受け、多くの人が資産を失ったことで深刻な被害を受けました。

おしまい。

フィクション物語名:浅はかな投資と衝撃の結末
*この物語はフィクションです。実在の人物や団体などとは関係ありません

この物語には4つの行動経済学的バイアスが入っていました。

①権威バイアス

物語の始まりで、有名投資家くまぱんだが浅はか工業の製品「ボイスリンクフロー」を高く評価します。くまぱんだは地元で高い評判を持つ投資家であり、彼の権威的な立場や成功を基にした推薦が、他の投資家や市民たちの意思決定に大きな影響を与えます。

②バンドワゴン効果

くまぱんだの推薦を受けて、他の個人投資家や市民たちも次々と浅はか工業に投資を始めます。くまぱんだの成功と権威に引き寄せられて、投資が集中する様子がバンドワゴン効果の具体例です。他者の行動に引きずられるようにして投資が拡大していきます。
一般的にはラーメン屋に並ぶ行列などがバンドワゴン効果の事例として例えられます。

③同調バイアス

バンドワゴン効果が発生した後、物語の中で同調バイアスが浮かび上がります。他の投資家や市民たちは、くまぱんだや最初に投資した人々の行動に合わせて自分の意見や行動を調整し、浅はか工業への投資を続けます。同調バイアスは、他者の行動や意見に合わせようとする傾向を指します。


④正常性バイアス

物語の結末で、浅はか工業に対する一部地域での疑念が広がりますが、多くの投資家や市民たちはくまぱんだの権威に依存し、「大丈夫だろう」という正常性バイアスによって投資を続けます。予想外の事態やリスクを過小評価する傾向が見られます。
一般的には登山中の噴火や雪崩などが発生しても、避難せずカメラで写真を撮っている人達が事例として例えられます。


結論

権威にとらわれず、きちんと見極め、自分が得た情報を、そのまま鵜呑みする前に、きちんと確かめることは大切ですね。

standFMでも同じ内容を配信しています。
よかったら聴いてみてください。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました😊

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